憎悪プログラム

各種アバドンの由来

 各種アバドンの名称は正式なものではなく、生き残った人々のグループが自分たちなりに区別すべく名付けている仮称です。

 主人公たちのグループは、ロボットが反乱するSFを知っている人がいたり主人公が読書家であったりとフィクションに詳しい人が多く、過去のディストピアものなどにちなんで各アバドンに名前を付けています。

 ここでは、作中に登場したアバドンの由来を紹介。


EHSイース型】

 男性だけを攻撃するアバドン。女権主義国家で女性の地位が格段に上がっているが男性の地位は異常なまでに下がっている未来を描く小説『家畜人ヤプー』における、作中での女権制国家EHSにちなんで命名された。


【第三帝国型】

 特定の人種を攻撃するアバドン。現実のナチスが称した第三帝国でもあるが、いちおう、第二次世界大戦で枢軸国が勝った世界を描いた小説『高い城の男』におけるナチスの第三帝国に由来して命名されたという設定。


DESデス型】

 特定の文化を愛好する者を攻撃するアバドン。芸能が有害とされ、社会的に弾圧される未来を描いたアニメ『AKB0048』における、芸能弾圧を武力まで用いて行う組織DESちなんで命名された。


【オシリスのはこ型】

 特定の思想を持つ者を攻撃するアバドン。犯罪者を予備軍の段階から識別し、何もなくなった地上に隔離。それ以外の人が資源を独占する未来を描いたジュニアアイドル特撮ビデオ作品『未来美少女戦記プレミアムナイツ』に登場する犯罪者識別システムに由来。


【T幕張型】

 大人だけを攻撃するアバドン。だいたい大人のみを死に到らしめる人工微生物を実験していた人工衛星が墜落したことで、周囲から隔離された子供だけの町での出来事を描くドラマ、『ぼくらの勇気 未満都市』における問題の人工微生物T幕張型に由来。


【華氏451型】

 読書家を攻撃するアバドン。本が有害とされる世界を描いた小説『華氏451』に由来。華氏451度は本の自然発火温度で、作中で焚書を行う組織のマークにもなっている。

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