2.5 魔物データざっと見
2.5 魔物データ ざっと見(1巻 Lv. 1, 2)
この記事は TRPG ソード・ワールドなんでも Advent Calendar 2019 への寄稿記事です。
https://adventar.org/calendars/4450
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魔物データ、どれを使おうか迷った際に「これはこういうやつだよねー」をざっと見て選ぶための何か。今回掲載したものだとアローフッド、パープルアント、ゾンビあたりは何も考えずに出すと危ないか。組み合わせによってはサーベルフッド、チープストーンもリスクを伴う。
<アローフッド>
Lv.1 ながらターゲッティングを持っているので後衛に置いておくと前衛にストレスを与えられる。前衛に出しておくことで後衛をそのまま殴れるので高い脅威度を出すことができる。殺意もそこまで絶大ではないので用途は広い。1ラウンド目に前衛に出して「後衛をボコボコにしてやるぜ」アピールした上で活躍の機会なくやられてもらう、なんて使い方もある。
自分の姿を嫌悪している、という設定がフッドは美味しいので色々するといいと思う。
<コボルド>
アローフッドより壁としての能力はあるが命中力が低く前衛に命中させるのは難しい。アローフッドよりは耐久力があるので前に出して後衛に殴らせる、という使い方はあるか。
かわいいデータ持ち NPC として使う方が使いやすいかもしれない。なお、コボル「ド」なので注意。別に表記ブレの範疇だしどうでもいいといえばどうでもいい。
<ダガーフッド>
アローフッドにコボルドの耐久力を持たせて遠距離攻撃を失くした感じ。コボルドより若干耐久力は劣るが命中力・攻撃力共にコボルドより上。どんぐりの背比べとか言わない。ゴブリンと同等の火力を発揮できる。
レベル1だろ、と数を出すと少々危ないかもしれない。耐久力の低いゴブリン、というつもりで。
<グレムリン>
魔法を使うしターゲッティングも持っている。魔力も4と低くなく、精神抵抗力が低い相手なら抵抗を抜いていける。さらに回避力も実質5と高く前衛がこれを倒すのは若干難しい。
何も考えずにエネボ連打でも強いし、ブラント・ウェポンやナップを使っても強い。
ゴブリンと同等だろ、と軽い気持ちで出すと事故るので注意。
<ゴブリン>
なんとなく標準的な雑魚蛮族。ダガーフッドと同等の火力だが1.5~2倍程度の耐久力を持つ。
集団で動き、優勢だと威圧的だが劣勢だと命乞いをする、という所は面白い。フッドの死の恐怖を知らずに戦い続けるスタイルとは全く違う。その差異を上手く演出できると良いだろう。
<サーベルフッド>
同レベルのライバルとなるであろうゴブリンに比較すると命中力が高く、若干防御力に劣る。ダガーフッドをそのまま強くした感じ。
だが、こいつの美味しいところは囮攻撃だろう。命中にやや難ありなボスとセットで出すと活躍してくれる。
<フーグル>
グレムリンほどではないが回避能力が同レベルの他の敵に比較して高い。さらに回避・命中を下げて二回攻撃も可能である。単純に戦力としてカウントしたいならば機動飛行はほどほどにして追撃をし続けると怖い。
耐久力もそこそこの防護点で確保できる。機動飛行を組み合わせて壁にしてもよい。
<ウルフ>
回避力が蛮族に比較して高いものの、他の能力は同等ないし若干劣る程度。若干高い回避力も初期作成の前衛が相手では大して役にも立たない。
プレイヤーに「狼相手でも戦えるんだな」と感じさせるのにどうぞ。ないし、複数出して敵の強さを演出するのにもいいかもしれない。ボスがやられたらキャンキャンないて逃げるのも約束。
<ジャイアントギャドフライ>
体長 50cm を越えるアブは控えめに言って怖い。体力は低いが命中・回避共に同レベルの他の敵と比較して高い水準であり、油断ならない。特に命中は特殊能力もありかなりの水準となる。火力は低いが「複数出すと強くなるのかー」とか言いながら3,4体出すと思わぬ結果を招くかもしれない。
複数体出すと強い、というのを利用して一匹見かけたら「近くに巣があるかもしれない」「一匹ならどうということはないが群れるとかなり強いから気を付けた方が良い」みたいな警告を発する小道具に使えるかも。
<ジャイアントリザード>
ゴブリンと同程度の火力。回避力は低いが体力は高い。敵として出したときに攻撃を回避されにくく丁度良い敵感が出しやすいか。戦利品も豪華。
<パープルアント>
堅いので弱点を抜けなかった場合、初期作成のグラップラーには強敵かも。命中力も高い。さらに魔法ダメージを与える手段も持っているので鎧で固めたファイターにも強い。
ちょっとキツめの戦いをさせたいときにはちょうど良いくらいか。
<スチームポッド>
ゴブリンや動物と出したりすると結構な嫌がらせになる。こいつ自体の攻撃力もゴブリンを若干上回る。半面、回避力は低く防御力は標準程度。
なんでか分からないが雷属性弱点なのでコンジャラーがいたら餌食にしてもらおう。
<スケルトン>
このレベルでは他に類を見ない堅さがウリ。半面火力は標準的ないしそれより少し劣る程度なので、壁に。
遺跡の中で唐突に PC 達の周囲の骨が立ち上がって襲ってきた上に同行している NPC に「こいつらの仲間入りは嫌だ」的な事を言わせると、それっぽさがあって好き。
<ゴースト>
通常武器無効に注意。攻撃力・防御力共に低いがこれによって若干面倒な敵となっている。だが、他の特殊能力はあまり脅威度が高いとは言い難いか。
データのある NPC として出して生前の望みを叶えてほしいなどといった依頼者として出す手もある。
<ゾンビ>
物理攻撃のダメージが同レベル帯の敵と比較すると突出する。HPも高く、対処は容易ではない。これも刺激を与えたいときにちょうどいい敵。半面、回避能力は結果的に低くなる。物理攻撃を当てること自体は容易なので戦闘のストレスは小さい。
<ガスト>
このレベルでは火力が上位。ゴブリンと同程度のそれがある。耐久力もアローフッドよりはある。数によっては事故るかもしれない。
<チープストーン>
他の敵と一緒に出した場合、スカウト技能を持っていない相手にもぐりこめばかなり高い脅威度を発揮できる。単体で出してもなんてことはない。ただし、回避力が高い点には注意。
<ドルン>
ゾンビほどではないが高い火力を持っている。魔動機にしては耐久力が若干低いか。雷属性弱点なのでコンジャラーがいると餌食になったりするかわいいやつ。
<匪賊の雑兵>
命中力が高く、運命変転もあり割と当ててくる。回避主体の PC がいる場合は出すときに注意が必要。他の能力はそれなりに平凡なのであまり気にしなくてもよい。
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