雪が降り始めたクリスマスデート。

第3話寒い外にいたくない彼氏

さっむ……!

!? 雪……!?

もう無理、寒い、限界。

よし、デート終了。ツリー見たから、十分だろ。

俺は予約しておいたチキンを買ってくる。

おまえはケーキ。はい、予約票。

手分けしたほうが早いからな。

じゃ、買ったらまっすぐ家に帰って来いよ。

うう、さむっ……!


おかえり。

雪、本降りになってきたから、寒かっただろ。

こたつに入ってろよ、ケーキは俺が……え?

おまえが切るの?

じゃあ、俺は紅茶淹れる。


お、おう。半分に切るのかと思ってた。

見事な三等分だな。

おまえが三分の二食べるのか?

良いけど、寒いから早くこたつに入れよ。


……なに。

狭いから後ろから入るな?

俺はこうやってくっつきたかったから、早く帰りたかったんだよ。

外でくっついても、寒いものは寒いからな。


ん?

これじゃ食べさせ合いができない?

ふふ、俺が食べさせてやるよ、二人羽織りみたいに。

鼻にクリームがついたら、なめてやろうか?

はは、冗談だよ。

……ハッピークリスマス。

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