第9話 顛末だけどさ・・・

 よう、年も明けて、ずいぶんと間隔も開いてしまったな。すまんすまん。

 えーと……前回は搾り汁のところにメッセージをわざわざ送ってやったところまで話をしたんだったな。この僕から直々のメッセージという、彼にとって分不相応な名誉だ。一生の宝物になったことだろう。


 さて、そのあとどうなったかというと、非常に長いのでざっくり割愛して話すぞ。すごい勢いで事態が急展開を迎える。


 僕が絞り汁にメッセージを送ったのが、その日の昼12時ごろだったと思う。その間にも、なんとうんこ漏らし野郎のエッセイの感想欄に、まだ僕の悪口を書き込むゴミムシどもが数名いたのだ。

 搾り汁みたいな野郎はどこにでも一定数湧くものである。僕に直接メッセージを送ればいいのに、それができないからってうんこ漏らしと一緒になって僕の悪口を言うわけだ。

 ちなみに、他の十数名ほどから僕を擁護する書き込みもあった。もちろんうんこ漏らしの感想欄に、だ。

 おかげでうんこ漏らしのエッセイは、寄せられた感想のうち3割が絞り汁と一緒に古城ろっくを批判するもの。6割が僕に同調してくれるもの。そしてエッセイの内容に触れているのが僕の感想を含めて1割未満という、地獄の様相を呈していた。


 ……お前ら、どっちの勢力にも言っておくぞ。

 感想欄はレスバするところじゃない。感想を書くところだ。せめて『作者VS読者』のレスバならまだしも、『読者VS読者』のレスバに使ってやるなよ。作者なのに空気以下の扱いになったうんこ漏らしがかわいそうだろ。

 やれやれ、どうやら搾り汁以外の雑魚どもにも説教をしてやらんといかんか。大人って大変だな。と僕が思っていた、その時(同日15時ごろ)だった。


 うんこ漏らしが、自らのアカウントを削除したのだ。

 理由は分からない。

 自分が投稿したエッセイが、僕の言う通りのクソエッセイであることに気づいて恥ずかしくなったのか、

 それとも僕と同じようなコメントを送った人間が多数いたので、うんざりしたのか、

 あるいは自分の味方だと思った搾り汁が、実はうんこ漏らしをダシに使って僕を攻撃したいだけの荒らしだったと気づいたからか……まあ、うんこ漏らしも何故か僕を逆恨みしていたみたいだから、搾り汁と共謀して証拠隠滅を図った可能性もあるな。




 なんにしても、うんこ漏らしがアカウントを消したことにより、うんこ漏らしの作品も感想欄も消滅する。

 これは僕にとって不都合だった。

 なにしろ、搾り汁が先に僕を誹謗してきたという証拠が消えたことになるのだ。ああ、魚拓でも撮っておけばよかったかな?

 いや、取らなくてもよかったな。魚拓が無ければ自分のサイトで何があったかさえ把握できないような無能運営に、わざわざ真実を教えてやる義理はない。


 その日の17時ごろだろうか。運よくか、あるいは裏で手引きしたか……いずれにしても自らの暴言を無かったことにした搾り汁は、僕の活動報告にいきなり出てきた。

 ここから、この絞り汁は意味不明な文章を並べ立て、僕の人格を批判(しかもありもしないことばかり言うので、僕に何も刺さってないという……)を続ける。

 放っておけばよかったものを、僕もわざわざ相手をしてやったのが悪かったのかな。搾り汁はよほど誰かと会話ができたのが嬉しかったのか、どんどん増長して書き込みを増やすのである。

 ……普段どんな生き方していたら、そんなに人との会話に飢えるようになるんだろうな?ちょっと可哀そうになってきた。


 とにかく酷かった。

 論点をすり替え、話を長引かせ、僕が会社に行っている間にまでメールを連投し(こっちはお前みたいなニートじゃねぇからぶっ続けで返信できるわけねーだろ)、挙句には僕の友人たちにまで的外れなことをほざいていたっけな。

 いいなぁ、ニート。平日から48時間ぶっ続けで何の予定もないからこその連投をしていたからな。

 2日目でさすがにキレた僕が、

「明日は18時から22~25時くらいまでは会社にいるから、その間に連絡されても返せない。そのくらいは僕の都合を尊重してくれよ」

 と言ったのだが、これが不味かったのだろう。

 なんと、野郎は3日目に、僕の出勤時間をちょうど狙ってやってきていた。

 要するに、僕がいない間にあることないこと嘘ばかりをついて、僕が言ってないことまで言ったことにして、僕の友人たちに話していたのだ。

 友人たちとの間に疑心暗鬼を持たせる作戦だったのかもしれないな。まあ、馬鹿と言うのは得てして嘘も下手なので、簡単に見抜かれていたが。




 結論から言うと、僕の中でも「搾り汁は日本語が通じないアホであり、相手をする価値はない」と判断した。これは僕個人の判断と言うより、巻き込まれた僕の友人たちそれぞれの判断を総合した結果というべきかな。

 というわけで、綺麗に論破してブロックしてやったわけである。


 この時、まさかこの『ブロック』に逆恨みして絡んでくることは予想できたのだが……それに運営まで力を貸すとは、な。

 それについては、次回に語ることにしよう。クライマックスだぞ。泣けよ。






 あ、そうそう。

 奴は去り際にこう言い残していた。

「今回のことは近日エッセイにさせていただきますんで。げっへっへ」

 と……

 そのクソエッセイだが、近日と言っていたくせに数か月待たせた上に、なんら事実をもとにしていないサイケデリックな内容としてロールアウトしている。

 興味があるなら見に行ってもいいんじゃないかな。読めば読むほど彼の日本語力がないことが分かる内容になっているぞ。泥酔した僕の18倍くらい酷い。あれでエッセイを名乗れるのが不思議なくらいだ。

 そんなものを持って「約束したんでwww」とクソリプをツイッターに送ってきた時はどうしてやろうかと思ったよ。

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