第18話 中学と高校と、大学と


「こーんにちはー!」


「兄貴なら居ないぞ」


「お疲れ様でしたー!」


「露骨にもほどがあるだろ」


「嘘、嘘。冗談だって」


「実際は」


「9割本気」


「ほぼマジじゃねえか」


「えー、てかどうして優くん居ないのさ! あんただけ居ても」


「仕方ないか」


「出がらし感が、いったァ!? 冗談じゃない!!」


「冗談でも言って良いことと悪いことがあることをいい加減学べ、高校生」


「おうおう、中坊如きが偉そうじゃねえか。お? お?」


「おかえり兄貴」


「違うの優くん! 今のは文化祭チックなサムシングで!」


「嘘に決まってんだろ」


「…………」


「あとお前んとこの文化祭は先月終わっただろうが」


「むっかつくガキね本当にあんたは!! 昔の可愛げはどこに行ったってのよ!!」


「ムカつくのはお互い様だ」

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