ただ戯れ合うだけの会話文

@chauchau

第1話 鶴の勝手な恩返し


「こんばんは、先日助けて頂いた鶴です」


「間に合ってます」


「待ってお願い閉めないで! 話を聞いて!!」


「(ガチャ」


「鍵かけたな貴様! 開けろ! 開けないとこの扉を爆破するぞ!!」


「鶴なんて助けてません」


「それは貴方が忘れているだけです」


「いや、だって俺……、羽毛アレルギーだし」


「マジカヨ」


「うん」


「……」


「……」


「いいから、開けろ!! 何のために人に化けて来てやったと思っているんだ!!」


「本当に勘弁してください。ほら、隣の人とかどうですか。あの人確か猫耳好きって言ってたし」


「鶴だって言ってんだろうが! 猫要素なんて持ってないわ!」


「もしもし警察ですか」


「あッ! 通報する!? 普通こんな美少女が夜分遅くにやってきて男として警察を頼るとか、うわもう来たッッ!!」


「日本の警察は頼りになるぅ」


「くそッ! 覚えてろよ!!」

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