女神のチョンボで大変な事に

よっしぃ

女神のチョンボ

第1話 女神のチョンボ

私は女神。この星系の管理を任されてるわ。

最近、私のお気に入りの星の魔物の数が増えすぎちゃって、手に負えなくなっちゃって。

そこで、地球という星に住んでる、勇者候補の一人をこの星に召喚する事に決めたのね。

で、早速召喚しようとしたんだけど、準備に手間取ったうえに、急に・・・・そう、お花を摘みに行きたくなっちゃって。

その時ちょっと躓いちゃって。

でも、仕方がないのよ?粗相なんかしたら大変なんだから。

そして、お花を摘み終わって、戻ってきたのだけれど、もうさっきの出来事をすっかり忘れちゃって。


いざ、召喚・・・・したのだけれど、あれ?何か変よ?だって、ピンポイントで1人だけ召喚するつもりだったのに、何故か大量の人がこちらに来ちゃって、しかも建物ごと。何で?


そしてよーく見ると・・・・あ・・・・これやばい・・・・さっき躓いた時に召喚の範囲が変わっちゃってる。

直径200メートル?

急いで元に戻し、取り消そうとしたんだけど・・・・上手くいかないわ。


ダメだめ駄目、こんなミスがばれちゃったら上司に怒られちゃうわ。

何とかごまかさないと・・・・


そしてこの後、さらにミスをしちゃって。


あ・・・・召喚に巻き込んじゃった人が、魔物に襲われてる。

あああ・・・あっけなく死んじゃった。ごめんなさいね。私は元の世界に戻す事は出来ないのよ。

死んじゃった人の魂を元の場所に戻す事ぐらいしか。


私は泣いちゃったわ。

そしてハンカチを取りに行って、戻ってみるとさらに大変な事に。

召喚に巻き込まれた人たちが、どんどん魔物に殺されちゃってるの。

そして、気が付いたの。人間を殺した魔物が異常なほど強くなってるって。

そしてね、もう一度設定を見てみると、どうも召喚した範囲の経験値取得が100倍になっちゃってて。

あ、駄目だこれ。もう完全に手に負えなくなっちゃった。

これは流石に上司にばれるな・・・・

お尻ペンペンの刑とかになるのかしら?いやん恥ずかしい。


何とか勇者候補に頑張ってもらわないと。


私は勇者候補に語り掛ける。


”勇者よ・・・・聞こえますか・・・・?私は女神。この世界を管理しています。貴女を巻き込んで申し訳ないのですが、貴女を勇者としてこの世界に召喚させていただきました。どうかこの世界を救ってもらえないでしょうか。”


最近のラノベ?で読んだところによると、こう言っておけばちょろいのよ?

さあ、さっさと私の為に働きなさい!


そう思ったのだけど、何かおかしい?

勇者ちゃんが何か喋ってるけど、あれ?言葉が通じてない?

しまった・・・・言語の設定忘れてた・・・・!

何とかしなくちゃ!

そう思ってたんだけど、この時緊急連絡が入ったの。あ・・・上司からだ・・・・


【ちょっと女神さん?今何かしましたか?こちらのモニターに異常ランプが大量についちゃってるんだけど?】


あ、もうバレた・・・・これはスカートまくってのお尻ペンペン確定だな・・・・

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