白兎と獅子が奏でる鎮魂歌(レクイエム)

ももち ちくわ

第1部:貴女を想うがゆえに

序章

プロローグ:神話

 最初、この世には創造主:Y.O.N.Nだけが存在した。


 創造主:Y.O.N.Nは『光あれ』と叫ぶ。闇に包まれていた世界に『光』が産まれることになる。


 その後、創造主:Y.O.N.Nは海と大地を創る。その大地のひとつが、今の世でエイコー大陸と呼ばれるようになった。


 創造主:Y.O.N.Nは次に生物を創った。ニンゲン、エルフ、ドワーフ、半犬半人ハーフ・ダ・ワン半猫半人ハーフ・ダ・ニャン半狼半人ハーフ・ダ・ウルフ半虎半人ハーフ・ダ・タイガ、そして半兎半人ハーフ・ダ・ラビット等だ。


 創造主:Y.O.N.Nはそれだけでは物足りず、魔物モンスターと呼ばれる生物を創った。口から腐臭を吐く、見た目も醜い豚ニンゲンオーク。ヒトの姿をしながら両腕が大きな羽となっているハーピー。鋼鉄をも溶かす炎を吐く紅き竜レッド・ドラゴン等を。


 創造主:Y.O.N.Nは魔物モンスターに追われるニンゲン達を見て、哀れに思ったのか、4つのコアを創り出す。


 コアのひとつを使い、始祖神:S.N.O.Jを創り出す。


 コアのひとつを使い、始祖神:S.N.O.Jが暴走した時のために、彼を屠るために『神殺しの剣ゴッド・スレイヤー』を創り出す。


 コアのひとつを使い、悪しきモノを封じるための鎮魂歌レクイエムの宝珠を創り出す。


 創造主:Y.O.N.Nは最後に残されたコアを右手で握りしめて、粉々に砕く。そして、コアの破片を自分が創った世界にばらまくのであった。


 後に、その破片は数々の神話や伝説クラスといった武具のコアとなるのであった。


 しかし、創造主:Y.O.N.Nであったとしても、この行為が過ちであったことに気づくのが遅れてしまったのであった。彼が気づいた時には、彼の左胸に深々と神殺しの剣ゴッド・スレイヤーが突き刺さっていた。


 その後、始祖神:S.N.O.Jが亡き創造主:Y.O.N.Nに成り代わり、この世界の主神となるのであった……。

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