第5話 石動リオ警部補

 真っ赤なロードスターだ。オープンカーなので走行中も目立って仕方ない。


「あのォ~、この車、ちょっと派手なンじゃ……」

 僕もショパンも恥ずかしくてたまらない。

 歩行者たちが眉をひそめてこっちを見ている。


「良いのよ。私、見た目が地味でしょ。

 車くらい派手じゃないと……」  


「え……」見た目も充分、派手だろう。

 パンツが見えそうなくらいのミニスカートだ。モデル顔負けの美脚を惜しげもなくさらしていた。


 とてもには見えない。





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