応援コメント

最終話. この先も、ずっと……」への応援コメント

  • 完結おめでとうございます。
    生態系や地球惑星システムのエネルギー循環を具現化したような白の魔法使いの伴走で、イオストラの行いのひとつひとつが思いもよらぬ振れ幅で実現し、イオストラは悩み苦しみます。
    為政者の決断は多くの人々を巻き込んでゆくという事実を厳しく突きつけられながら、王として成長したラストシーンの姿は凛々しい。けれど、もう少し女の子として幸せになって欲しかった気もします。これからもイオストラには、厳しい道が続きそうですね。

    壮大な世界観が丁寧に描かれており、これまでの物語がつながりました。素敵なファンタジーをありがとうございました。
    (もう一度始めから読ませていただきます)

    作者からの返信

    Reiko Asakura様
    コメントありがとうございます。
    白の魔法使いは世界そのもののような強烈な力を持つ存在で、彼が味方であれば大抵の願いはかなってしまうのですが、真面目で自分に厳しいところのあるイオストラはそれをずるいと感じてしまいます。さりとて、人の上に立つ存在が手段を選ぶことは時には害悪にもなり得ます。彼女が与えられた力を全て使っていれば、味方の犠牲は減ったでしょう。
    正義や信念と言うものに圧し潰されそうになりつつ、迷ったりくじけたり、自棄になったりしつつ、最初に望んでいたものを手に入れて違和感を持つ。そんな成長物語でした。
    初めの夢は叶いましたが、彼女の人生はまだまだ続くわけで、この先も次々と試練が襲い掛かって来ることでしょう。その先で幸せになれると……良いですね。

    セプテムベールファンタジーと銘打って公開している一連の物語は白の魔法使いの生涯を描くものですが、彼がはっきりと登場したのはこの物語が初めてかと思います。ご縁がございましたら、彼の過去と未来に付き合っていただければ幸いです。

    最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

  • 完結した…してしまった…!!!(涙

    最終話を読んでいて、「あぁ本当にエルムは消えてしまったんだなぁ…」と切なくなりました…(でも、最後の最後でチラッと彼らしさが垣間見えてて、なんというかこう、完全一致ではないけれど、混ざってしまった新しい彼がいるのだなぁとか…と思って…切ない…でも良きです…)

    望んだ位を手にしたけれども、決して喜ばしいものではない、という感情をもつところが、実にイオストラらしいと思うとともに、彼女の成長も感じました。物語初期の彼女ですと、むしろ今の状況を喜んでたかな、とも思いますので…。そういう意味で、長い旅を経て、帝位につくという本当の意味とか、人の命の重さとか、綺麗事ばかりじゃすまない世界を知った彼女は、切なくも強く美しいなぁと思います(でも幸せにしてあげたい気持ちもあるんですけどね…!

    素敵な物語を、ありがとうございました…!

    作者からの返信

     奏波さん、ここまでお付き合いくださって、本当にありがとうございました……! 完結できたのは奏波さんが読んでいて下さったからこそと思います。

     白の魔法使いは決して消えることがなく、エルムがいなくなった後にもその存在はあり続けます。自分の関わった彼とは違う彼の存在は遺された者には重いでしょうが、その人にとっての彼も白の魔法使いの中に残っています。イオストラはそれに気付くことができて、それが二人の絆の証かな、なんて、思ったりしています……(//ω//)

     物語が始まった頃のイオストラはけっこう幼稚で世間知らずで、自分の理想ほどの能力を持たず、意図せず背伸びしてしまう娘でしたが、旅の中で己の分際を知り、潰れたり立ち上がったりしながら少しは成長した、かな……? 人間性はあんまり変わっていませんが(・_・;

     ずっと一緒にいたエルムが消えて、代わりにあらゆるものを遺されたイオストラはこの先どうなってゆくのか……。彼女の物語はまだまだ続きますが、エルムと彼女の物語はここで終わります。

     途中で更新が追いつかなくなってしまい、一度ならず逃げ出しそうになりましたが、奏波さんが読んで下さっているのだからと踏みとどまることができました。こちらでもTwitterでも温かい言葉をいただけて、救われた気がしています。

     本当に本当に、ありがとうございました!