営業マン物語

第18話

18、熊野さん

翌日、松山市内から8人乗りのボンゴで荒井さんの運転で屋成さん原さん郁子姉さん生田さん猪熊さん今井さんそして自分で、ぎゅうぎゅう詰めの車中で今治方面に向かった。

途中、朝食探し。

朝から開いてる、ちょっと古びた昔ながらの定食屋さんに到着。

周りは、これから出勤の労働者さんが席を埋めていた。

食べてる人の、ご飯を見るとかなり山盛り。

びっくりしてたら、皆んな席につくと朝食メニューを頼んだ。

その時、猪熊さんが『あちらのご飯は大盛り？』

「はい、大盛りです。

超大盛りも同じ値段で出来まーす。」

猪熊さんは迷わず超大盛り。

どんぶりにカキ氷風のご飯。

流し込む様に軽く完食。

現場に着き仕事開始。

２時間位、経っただろうか、集合場所の車の中に本を取りに行ったら、近くの公園で猪熊さんがベンチで寝ていた。

きっと、腹いっぱいで眠くなったんだろう。

帰り際に今井さんに会い、猪熊さんの話しを聞くと入社して４年で神戸支社、毎回 最下位だそうな。

ある意味、図太く居るのも大物かも知れない。

帰りの車も今井さんに小倉支店代表、郁子姉さん女性陣に圧倒されつつも生田さんの女性に対する目つきが気になり、異様な雰囲気で屋成さんだけが心の支えの車中だった。