第4話





4、初めての夜の街






Aグループより屋成さん(屋成さん40才既婚者子供有り。のちに話すが破天荒な人)より『今日は高橋君の歓迎会飲みにいきますよ〜』

『了解!今日は屋成さんのおごりね。』


『よっしゃ〜いいよ!任せとけ!』


んっ〜…これは売り上げたらおごるシステム?……怖っ。


初めて夜の街、スナックに行った。

Aグループの4人で歓迎会をしてくれて、自分はまだ未成年なんでジュースだけだったが、周りでは、バーのママがウヰスキーを作り、初めて大人の世界を経験した。

森さんは欠席だった。飲み事に参加するのはある程度、決まったメンバーみたいだ。

屋成さん伊達さん今井さん(Aグループ唯一の女性23才皆んな郁子さんと呼んる。悪いが決して美しいとは言えない、しかし、底抜けに明るい)屋成さんはマイクを持ち石原裕次郎のメドレー。

よくみれば、石原裕次郎に、似ている様な気がする。声も。

しかし、残念ながら威圧感のない裕次郎だ。

次は郁子姉さん歌はアルフィー

大ファンだそうだ。

アルフィーの曲何曲歌っただろうか?もう飽きた、疲れた帰りたい。

しかし、最後に伊達さん小泉今日子だ!朝車で聞いたし!と思いつつまたズッキン☆ズッキン☆この4人とBチームの2人(その2人ものちほど)の6人で、はちゃめちゃな生活が始まる事を今は想像すら出来なかった。


2日目

ミーティングが終わり皆んなが目標額を言って後をする中は『頑張ります』しか言えず、事務所を後にした。

車の中は今日は郁子さんが主役の奪っていた。

アルフィー歌い三昧などなどあり、今日も目的地門司に到着。

森さんは高橋君今日から1人で回って!『えっ』

親が我が子を崖から突き落とされた気分だ!最初の1時間だけ横に付いてくれた。

ピンポーンを押すとお爺さんが出て来た。

緊張と森さんが隣に居るので舞い上がり何を言ったか覚えていないが真っ白の中でも日本の芸術を勧めて力一杯喋った充実感はあった。

森さんは喋りは無茶苦茶だけど凄い物を感じる!と言ってくれた。

意味が解らないが嬉しかった。

さぁー1人で周りますか!隣に森さんが居ない分少し気楽かな(笑)

この日50件位回ったかそのうち5件話しを聞いてくれた。

無茶苦茶なトークでがむしゃらに喋った。

もちろん売り上げは0だったが聞いて下さった方は頑張って!と励ましてくれた。

励ましが力になった。

しかし、知識も無い自分はガムシャラに突進するしかなかったが、この時、自分の最大の武器に、もちろん気付かなかった。

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