第46話 御対面?(8)
う~ん、でも、いくら物の怪さまが改めて、仲の良い二人の様子を凝視て嫉妬……だけではなく。
自身の半身であり、夫だと豪語していた籍が、瞬時に移動して、自身の叔母である拍をキャッチ──!
そのまま彼女の盾やクッションとなれた行動に対して、物の怪さまが困惑をしても致し方がない気もする。
だって籍が拍を庇うことができた原因を造ったのは紛れもなく物の怪さまであるのだから。
そう、彼女さえ……と、言っても。麗しい拍殿ではなくて。同じく麗しい容姿をしたグレイ色の艶やかな肌……。
と、いうよりも?
褐色色の肌色に近い色合いをしている物の怪の裸体の女性……。
そう、拍殿や梁殿と同じく、淫乱痴女であるダークエルフの精霊さまが、籍を凝視するのをやめて──。己自身の最大のライバルだと思われる? 拍殿に対して、嫉妬心をむき出しにしながら、恐ろしい形相で睨んだのが、そもそもの原因なのだ。
だって、それと同時に、籍への金縛りは溶けて──。彼が『フゥ~』と、胸を撫で下ろしながら安堵したところで。
彼の大事な拍殿が、自身の大事な宝物を取り返す為に、幽霊だろうが妖怪だろうが何のその! 相手が神に近い存在である、ダークエルフの精霊さまであろうとも容赦はしない。
神にも近い存在の精霊さまの麗しい顔の頬を思いっきり足蹴りに……。
その後はみなも承知の通りで、ダークエルフの女性は、自身の美しい顔を足蹴にされて憤怒──。拍殿の足蹴りした方の足首を掴んで放り投げた。
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