第4話 物の怪様の正体? (1)

「どうじゃ、籍~? 儂の半身よ~。儂はお主だけいればよい。いればよいの、だぁ~。わざわざ、遠く~。途方も無い程の遠くの大陸から。儂は、この島国、日本に籍がいるからと言った情報を得て、わざわざ達の怨霊と共に。この国、倭の国へと、儂の半身である籍を尋ねてきたのにー! 貴様は何だぁあああっ! その様子はぁあああっ!」と。


 自身が先程、霊スキル【喝!】にて、金縛り。


 身動きをできないようした少年籍に対して、妖艶、官能的なグレー色と褐色色を混ぜたような肌……。



 官能的、艶やかな肌色を持つ、幽霊? 妖怪? 精霊?


 もしかすると?


 女神さまかも知れない程美しいダークエルフの女性が、少年籍と睨めっこ。


 先程までプレイ、ゲームをしていたパソコンの液晶モニターの中から。


 何処かの誰か?


 某怪奇映画の〇子のように画面から、ヌゥ~と、顔を、上半身迄出し、出して、自身の目の前にいた青年籍へと。


「やっと見つけたぁっ! 見つけたぞぉっ! 籍ー! 儂はお主の事をずぅっと探していたのだ。ずぅっとね」


 と、声を大にして叫び、歓喜!


 物の怪様は大変に御機嫌麗しくなったのだが。


 当の本人である少年の方はと言うと?




「わぁ、あああっ! 出たぁあああっ! お化けが出たぁあああっ!」と。

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