醜いあたし

本当はこんなはずじゃなかった

なんて、じぶんを否定して傷ついてみる

勝手に決めつけないでよとあなたをも傷つける

惨めなきもちで泣いてみる

あなたに届きたくて

あなたに甘えてしまって

あなたに縋って

あなたに縛られたくて

ばかみたいじゃない?わかってるよ


あたし 醜い

なにも持ってない事知っていながら

前も向けない、こんなんじゃだめだって

口を尖らせて、でも動かない


世界は、変わらないままで

あたしが回すほどの力が足りなくて

醜い


ひどく、つめたい心しか持っていない

優しさについて考えても 思えない

あたし 小さいね


あたしのことばかり 思っていてごめん


あなたのことなにひとつ 見えない

こんな目は嫌いだ

世界が見たいと嘯いてまた同じことの繰り返し もう やめよう やめてしまおう やめて


もっと優しくなれないかなって

みっともなくてもださくてもいいよって

そういう風にできたらなって

いっぱい、いっぱい思うくせに

明日になったらまたおんなじ


こんな醜いあたし 要らない なんて そんなのきっと 逃げているだけ


醜いあたし 本当はこんなはずじゃなかった

嘘だ、知ってる ほんとうはいつも今にある


今にある


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