第4話 3日目

 気づけば3日目になっていた。昨日から降り続いている雨は止む気配がなく、ときおり稲光が地面に突き刺さる。あれに当たったらどうなるんだろう、と恐怖の心が芽生えてきて、ヒエェイ、感情は残っていたんだと新たな発見。…。雨水の水たまりで不安定に漂う、受け身でしかない我が身を思っていると、やり切れなさとともにどうすることもできない諦観に近い諦めがすべてのやる気を萎えさせる。恨みつらみをグダグダしようとしていたところだった。自分の身体がピシャリと光り輝いたかと思うと、次の瞬間には宙を舞っていた。直撃に近かったのだろう。知っていた通り痛みはなかった。欠損もないようだ。ということは、見た目よりも頑丈らしい。これで歩ける足があれば…と考えているうちに、まだ空中にいることに気がつき、軽くパニックになる。どこへいくんだよ。自分の意思ではないためどうしても歯がゆい。ローリングしているが目眩はなく、今まさに山を落っこちているのだけは確認できた。これが飛び降り自殺の気分か…鳥になったぞ!お星さま〜とか混乱しているうちに、意識が断絶していた。3日目終わり。

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