第6話 最強になる条件 その1 水を汲む職業

召喚された。


勇者になって、最強で、したいことを全てしたい。


そんな思いを描いたこともありました。


同時に召喚されたのは、667人。


ものすごい人数ですが、だんだんと脱落。


もちろん、国民として迎え入れられている人たちです。


こんな職業があったのか、と思われるくらい見事にバラバラです。


重複する人はいません。


その中で、僕だけは違いました。


予定外の召喚。


そう、667人目。


そこで、与えられた仕事…職業は、水を汲むという仕事。


いや、職業。


ありふれた仕事です。


汲む井戸、道具も時間も回数も量も行動も全部固定。


当然、現代チートのポンプを作るなんてこともできない。


行動は、全て水を汲むこと以外では、日常のほんの少ししかできないから。


最も、ポンプの作り方も分からないのだけど。


ああ、小説よりも現実は難しかった。


***

著者注:

 特定の作品の逆倒錯ではありません。ライトノベルには、召喚者特典、優遇な職業が多いものですから。

 何気ない仕事でも、最後は最強になる(勇者など)というものも多い。

 この作品の仕事…職業は、どこまでいっても、水を汲むこと。

 それ以外は、ありません。

 場所も固定です。毎日、何回も同じ行動。

 そして、汲んだ水は、誰かに渡されることなく、すぐそばに流すだけ。

 食べるものは、仕事をすれば出現します。

 しないと出ない。出ても、毎回同じもの。


 どうですか?

 本文中では、書けませんでしたが、召喚が楽しみになりますか?

 私は、ご免です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る