貝殻の仄明かりが照らす柘榴の假種皮

 いちまいいちまい、貝殻を貼付け埋めようとしても覆いつくせぬ向う側
 幾つもの窓が合せ鏡のように連なって、その奥からあなたが何やら手招きしているのです
 決して孤独を手放すつもりもないくせに