愉悦 ドS


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

「不味い!通路が塞がれる!急げ!」



唯一の通路を吊り天井の仕掛けで閉めるように仕向けた。

「間に合った!」

片割れは通り抜けた。

「しまった!」

片割れは吊り天井に挟まれる。あと少し、残念……おや?


「させるかぁぁあぁあああ!!」

抜けた片割れが挟まっていく奴の手を掴み、引っ張った!!

足が通り抜けた後、



ガコン!!



天井が閉まった。




「ハハハハハハハハハハ」

「はははははははははははは。」

ダンジョンの一画に笑い声が木霊した。


俺が見たかったのはこういうギリギリハラハラなんだよな!

友情展開大歓迎。















ポチッとな。






そんな訳無い。

そんな奴が吊り天井なんて悪辣なモノ仕掛ける訳が無い。









冒険者達は気付いた。

吊り天井が今来た道だけでなく、もう一方も、先に繋がる道も塞いでいた事に。


袋の鼠だという事に。




気付いた。

今自分達が居る場所も吊り天井の下だという事に。





入口送り確定。



やってみたい事。

大どんでん返し。



達成。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る