あの日、壊れたもの~相楽光司朗の追憶・復讐

気がつくと夜が明けて、日の出を迎えていた。


昨日の雨の水溜まりを少し残したまま、天気は回復。どうやら晴れのようだ。


だが今の俺には天気のことなど全く関係なかった。

普段ならば出勤する際のスーツに着替え、ネクタイを締め、鞄を持ち、傘をさし駅へ向かい、びしょ濡れの傘を持ったまま満員電車に乗り込むという日常の煩わしさを回避できると喜んでいただろうが。


今はもう仕事どころではない。どうでもいい。

養うという目的、仕事のモチベーションである愛しい家族はもういない。

命は理不尽に奪われ、その姿形すら見当たらない。

妻と娘の遺体にすがりつき泣きじゃくることすらできない。


悲しみと絶望の中、燻っていた小さな負の塊。

怒りと憎しみが激しく燃え上がりつつあった。

涙と震えと荒い呼吸、握り締める拳、手のひらにめり込む爪、滲んでくる血。


きゅっと目を閉じて二人との思い出を刹那巡らせ、カッと目を開いた。

俺の心に刻まれた復讐の二文字は誰にも止めることも否定することもできない。


異能力、異能者の存在は都市伝説ではないとわかった今、俺は自らも『普通の人生』を捨てる決意をしていた。

そんな異常な力を得た凶悪な犯罪者を警察が逮捕できるとも思えないし、逮捕してその先はどうする?

反省なんぞ望めるはずもない。

ならば、俺が今までの全てを捨て、対抗するべく、その異能とやらを得る必要がある。

仇を討てるならば普通であることなど捨ててやる。


ネット上の都市伝説によると、東京都内の人通りの少ないシャッター街と化した路地。そこのビルの地下に魔女の一族の生き残りが存在しており、異能はその一族の術による呪いだという。

全ての異能者には胸に刻印が押されており、その刻印には呪いが施されていて、呪いの呪毒によって死に至る者がほとんどだと。

が、身を刻まれ、焼かれるような苦痛を耐え乗り越えた者には異なる力が宿る、覚醒するとある。


…まだ信じられないが。呪い、異能…うーん。『ほとんどが死に至る』か。それはそれで妻たちに会える…か。

そう考え、魔女がいると噂の路地へ行ってみることにした。


翌日の昼間の2時。人通りはほとんどなく、寂れた路地。

ボロい看板、閉まったまま暫く開いてないであろうシャッターの数々。

本当に在るのか?と思いはしたが、都市伝説どおりに閉店したライブハウスとカラオケボックスの間に地下に続く階段があった。

暗くて足場が見えづらい。スマートフォンのライトで足元を照らしながら、ゆっくりと階段を下りると、右側にドアがあった。


古びたドアの向こうに人がいる気配は感じられない。


ごくりと喉を鳴らした後、意を決しノックした。

反応はない。

ノブを回してみるとガチャッと開いた。

鍵はかかっていなかった。


真っ暗ではないが薄暗い。

部屋の角にはキャンドルが一本ずつ。意外と電気式のもので炎ではなく、ライトがボンヤリついている。


少し魔女というもののイメージではないな。

まぁ現代に生き残る魔女だし、文明には頼るわな。

そう思っていたところ、奥に見えていたドアがギギッと開いた。

少しビクッとなり振り返った俺の目には思っていたより若い女性の姿が飛び込んできた。

20代だろうか。身長も低くはない。

よれた白衣にダボダボパンツ。

栗色の髪が寝癖のようにボサボサしており、アホ毛も目立つ。

そこで、ふわぁっと欠伸をした後、パンツのポケットから眼鏡を取り出し、かけてこちらをじっと見た。


「あのぅ…魔女…の方ですか?」

と恐る恐る訊ねると

「まぁ…そうだね、一応は。職業は占い師、種族が魔女って感じ?」

そう言って女性は冷蔵庫から缶ビールを取り出し、プシュッと開けるとグビッと一口。

そして、もう一本取り出すと「んっ!」と言ってこちらに差し出してきた。

「えっ!あぁ…どうもありがとうございます…?」

少し戸惑いながら受け取り、プシュッと開け一口。


なんなんだろうか。この人、普通の女性だとしか。

想像していた魔女というものとはかけ離れていて、呪いとか異能とかファンタジーなものを本当に与えられるのだろうか?


困惑しながら沈黙の中、ビールをチビチビ飲んでいると、先にビールを飲みほした女性が缶をゴミ箱に放り投げた。

カンッカラカラ…外れた。

頬をポリポリ掻きながら面倒くさそうに立ち上がり、缶を拾ってゴミ箱に捨てると、俺のほうを見ると


「で、あたしになんか用?都市伝説の噂を聞いて来ました的な?」

若干ダルそうな口調で訪ねてきた。


「まぁ…都市伝説の噂を聞いてってのは当たってるかな?でも冷やかしとかそんな軽はずみな、生半可な気持ちで来たわけじゃあない。力が、異能ってやつが欲しい!家族を、妻と娘の仇を討つために!」


俺の言葉に女性は少し眉間にシワを作りながら数秒黙った後


「…タマキ」と言った。


「は?」と俺が呆気にとられた顔をしていると


「環。道明環。あたしの名前。信用した人にしか名乗らないことにしてんのよ」


そう言えばまだ名前を聞いてもいなかった。

魔女・道明環は本人いわく目的の見えない者、曖昧な者、疑わしい者、悪意や私利私欲を感じる者には呪いをかけないとのこと。


「ということは俺の家族を殺した異能犯罪者ってやつは、あんたの呪いで異能を得たんじゃないんだな?」


そう問う俺に黒いジャケット、黒いスキニーに着替えた環はコーヒーをすすりながらコクッと頷き


「あたし以外にもタチの悪い生き残りはいるからねぇ。欲にまみれたクズ相手でも金さえ払えば呪いをくれてやるってバカはいるよ。金は力。金は正義。人より金。そんな魔導の風上にも置けないクソッタレがね。ところで…」


そう言うとテーブルを挟んで少し身を乗り出し


「復讐なんてやめときな!なにも生まないよ」


魔女・環の口から意外な決まり文句が出てきた。


一瞬、驚いて呆然として、すぐさまキッと環を睨み、反論しようとした時


フッ!と環が笑った。


「なんて。安っぽいお約束な正義を振りかざす気はさらさらないよ!本来、誰かがやんなきゃいけない。ちょいと過酷な汚れ仕事さ」


環のくだけた笑いと肯定的な言葉に


「なんだ、冗談かよ。真面目な顔でムカつく一般論丸出しの説教かまされんのかと思ったぜ」


安堵した俺に改めて真剣な面持ちで環は口を開いた。


「だけどね、力を得る前に御陀仏ってパターンもあり得るんだよ。あくまでも呪いだからね。毒素のある、元々は罰を与えるための呪い。呪毒だから。苦しみ悶える時間は様々。数時間かもしれない。三日三晩かもしれない。その果てに異能が覚醒するか死か。よしんば力を得ても望んだような力とは限らない。リスクだらけなわけさ。全てを承知、覚悟の上で儀式を受けてもらう。オーライ?」


待っているのは絶望か希望か?は俺次第ってわけか。

俺の体力、精神力。あとは運。

上等だ!賭けてやる!

苦痛に耐え、死に抗い、運を引き寄せる!

憎むべき仇を討つ。その為に力はなにがなんでも貰う!


「あぁ、頼む!全てに打ち勝って力をモノにする。必ず生きぬいてやる!」


俺の決意表明に環はニッと笑いスックと立ち上がり


「あい、わかった!その覚悟、買うよ!あんたの精神力ならいけそうな気がする。じゃあ早速とりかかるけど、あんたの協力も必要だよ。心の中で強く力を欲すること、目的や願いを強く望むこと。迷いは命取りになる。ぶれないように!」


明るく力強いトーンで念を押すように俺に向かって告げた環は黒い杖のようなものを取り出すと、先っぽを外した。そこに怪しい紋様の焼き印があった。既に赤くなって熱を発していて、これが我が身に押し付けられるのかと思うと正直なところ恐ろしい。が、退くわけにはいかない。


冷や汗を拭い、キュッと目を閉じて妻と娘を想い、

「やってくれ!環!」と言うとー


ジュウッ!

胸に尋常でない熱さ、そして激痛。

「ぐぁあおおぇあああぁ!!!」

あまりに熱く痛い。俺はなんとも言えぬ情けない、悲痛な声をあげて仰け反った。


環が焼き印を体から離した後も痛みは激しく、やがて火傷のような痛みから体の芯から沸き立つような苦痛が生じた。


「なんだ…これは。黒く渦巻くような何か。何かが俺の中で…暴れてやがる!ぐぁう!全身に蛇か何かがはい回ってるような感覚だ。気持ち悪い。頭が痛ぇ!意識が持っていかれる!」


痛い。苦しい。熱い。気持ち悪い。

こんな感覚が焼き付けられた刻印から全身へ行き渡り、およそ8時間。まだ終わらない。

なるほど。こりゃ死ぬわ。良くて気が狂っておかしくない。

だが、俺は耐えて乗り越えなければならない。

今はまだ見えぬ家族の仇を俺が討たねばならない。

怨念とも言える執念で俺は耐え続けた。

そして2日経ったころ、意識は途切れた。


目を覚ますと環が椅子に座り、コーヒーを飲みながら俺を見ていた。


「ん?あ!やっとお目覚めかい?おはよ!そして…おめでとうさん!」


まる2日苦しみぬいた俺は意識を失い、そのまま更に3日眠り続けたそうだ。

環の「おめでとう」はどうやら俺は無事に呪いを克服、取り込むことに成功して異能を得たのだ、と。


「これで俺も人間失格か。妙な力、異常な何か。なんとなくだけど体の中に感じるぜ。みなぎるって感じか?」


見た目には胸に刻まれた刻印以外は何一つ変わっていない。

しかし、体には中から溢れだしそうなエネルギーを感じる。


「試すことって出来るかい?」

どんな力を手に入れたのか。その力は目的を果たすに足るものなのか。

試したくなったというより。すぐに知っておく必要があるのだ。

もし、異能犯罪者の力を下回るものであるなら、自分は何の為にあの地獄の二日間を耐えたのかわからない。

普通の人生を捨てた意味もない。


「できるよ。自分の欲望や願いを頭に描いて念じるんだ。ただし、術者のあたしにもどんな異能が備わったのかはわからないから…」


そう言うと環は何やら怪しい書物を片手にパラパラとページをめくると「あったあった!」と言い、本を開いたままで光司朗に向かって「はい、どうぞ!」と異能を出すよう促した。


「いや、ちょっと待て。なんだその本は。そして何を探してたんだ?」


光司朗がずかずかと環に近づき、開いたページを覗くと、そこには[破呪ノ章]とあった。説明文には『肉体との繋がりの強い呪いの場合、被呪者の肉体ごと分解されることもある』と記されている。


「…俺がもし力を制御できず暴走した場合は殺処分ってか?ってかそんな構えていなきゃ不安なほど自信ないのかよ!?」


環に詰め寄り、食ってかかると環は困り顔でポリポリと頬を掻き


「呪いを受けるなら命懸け。それは闘う前から始まるんだよ。もし力にのまれて暴走するようなら不適合だってことだからね。ここで散っても運命として納得してもらうしかない。全部こみで覚悟してもらわなきゃ」


確かに。環の言うことは最もだ。

これから殺るか殺られるかの世界に身を投じるならば、ありとあらゆる死を覚悟しなければならない。

それは明日かもしれないし今かもしれないのだ。


全て納得した。よし!


「悪かった。俺はまだ覚悟が足りなかったようだ。もう大丈夫だ!やってやる!」


100%覚悟を決めた俺は刻まれた刻印に手を当て、心の中で妻の和泉、娘の優希の名前を呟き、顔と思い出を浮かべ、あの日の血塗れの部屋を思い出し、頭の中には犯人への怒りと憎しみの言葉を流して激情を煽った。


「力が欲しい。解放するんだ!仇を討つために。この悲しみと憎しみを力に変えて。失った大切な二人の命を無下にしないために!必ず…『奴』を殺す!!」


『奴』まだ見ぬ敵、仇への殺意。

揺るがぬ決意はトリガーとなり、異能を解放した。


全身から獣のような毛が生えて、爪は鋭く伸びて尖り、口は長く発達、そして牙が生えた。

メキメキ音をたて、骨と筋肉までも大きく発達、天井に頭が触れる手前で変化は止まった。


「!?おい、どうなった?俺なんかでかく…なんじゃこりゃ!手、足!獣じゃねーか!!」


人間の姿のままで超能力的な力が備わると考えていた俺はさすがに動揺した。

慌てて部屋の隅の全身鏡の前に立つが、半分くらいしか映らない。

しゃがみこみ再び鏡に映る自分の姿を確認した。


「っ!!?化け物、狼男じゃねーかよ!!姿形がこんな激変するなんて聞いてねぇよ!!どうすんだ、これから。仇討ちも糞も迂闊に外歩けねーぞ!」


パニクりながら環に怒鳴りちらかすとハァッと溜め息をつき


「落ち着きなよ。呪いの力を抑えれば異能は刻印に封じられるから。念じるだけだから簡単だよ」


と言う環の言葉に冷静になった俺は刻印を意識して元の姿をイメージした。


戻った姿は…全裸。


「おい、これ…」


俺の呟きに察した環は


「…着替え持参で」


なんとも不便な。


だが、使えそうだ。


環の部屋に何故かあったベージュのコートを羽織り、ノーパンでジーンズをはいて覚醒した異能について更に詳しく話を聞いた。


「あんたが得た異能は獣欲ノ刻。人の知性を保ちつつ獣の本能と身体能力、強靭な肉体を手に入れたわけだね。五感も獣並だからいろいろと役にたつはず。例えば臭いで仇を見つけるとかね」


俺は普通のサラリーマンである自分を捨て、いやはや映画やアニメさながらに狼男になってしまったわけか。

実はあの事件の翌日、俺は退職した。

家族を殺害され遺体もない状況の中で絶望と憎しみに満ちた精神状態で会社を背負って仕事するのは荷が重すぎる。


「ありがとう。この力なら犯人を見つけるのも不可能じゃないだろう。家に…現場に行けば犯人の臭いは少なからず残っているはずだ。俺にはちょうどいい能力だよ。大当たりだ。じゃあ…そろそろ行くな」

仇を討つ力をもらったこと。

そのことに心から感謝して現代に生きる魔女・環に背を向けた。


「あぁ、じゃあね」と一言言った後、その背中に魔女は呟いた。

「獣に心まで喰われて自分を見失うんじゃないよ、光司朗さん」


翌日、俺は街をさ迷い、たまたま擦れ違った30前後の男から微かだが現場に残っていた臭いを感じた。


そして「あ!ちょっとすみません!!」と声をかけた。

そして振り返った男に素早く近づき、耳元で「お前の異能はなんだ?」と囁いた。


男は面倒くさそうに溜め息をついた後


「向こうで話そうや」と今は使われていない、そして取り壊し予定のビルを指した。


男と共にビルに入り、駐車場だった場所にて向かい合った。


「お互いに自己紹介くらいはしておこうか、兄弟!」


男の言葉に心がザワッとした。

家族を殺した奴に兄弟などと言われる筋合いなどあるはずがない。


憤りを抑えきれず、殺気だち睨み付けていると男は続けた。


「高木啓佑。お察しの通り異能者だよ。ところであんたの臭いは獣臭ぇよなぁ?呪いは獣欲ノ刻だよなぁ?俺もなんだよ、なあ兄弟!!」


男の体がメキメキ変化していく。

獣の姿へ変わっていく高木。

狼男へと変化した奴は5メートルほどの大きさで光司朗の3メートルの獣人姿を上回った。


だが、おかしいな。異様に落ち着いている。

異能の影響だろうか。

相手の巨体に危機を全く感じない。

溢れる怒りと憎しみで恐怖など忘れたか。

いや、本能的に勝ちを確信している?


胸の刻印に意識を集中して念じ、異能『獣欲ノ刻』を発動した。

が、魔女・道明 環のところでの変化とは感覚が違う。

何かおかしいと感じていると、目の前の男の余裕に満ちた顔は何処へやら。

そこには真っ青な顔で震え上がる狼男がいた。


それもそのはず、俺の姿は10メートルは越えている巨大な狼へと変化していた。

異能・獣欲ノ刻。

俺はどうやらこの呪いの力と相性が良かったようだ。

本能的に使いこなし、自己はそのままにより強力な獣へと変貌したようだ。


そして


「異能犯罪者・高木啓佑よ。お前を狩る。お前が喰らい殺した妻と娘の仇、討たせてもらうぞ」


そう言うと俺は当たり前のように怯えた高木に向かって大きく口を開き、頭から


ゾブン!バキッゴリゴリ…ゴクン。


奴を骨、脳、内臓ごと全て喰らい尽くした。


いよいよ俺も化け物そのものだ。


だが、これでいい。


奴、高木啓佑が妻と娘を喰らい殺したように同じ報いを俺の手で与えることができた。

満足だ。


しかし、まだだ。

呪いを受け、欲望にまかせて異能を手に入れて、力を隠して社会に潜む悪人はきっとまだまだいる。

根絶するまで終わらない。

それが自ら呪いの刻印を刻むことを選んだ俺の役目、いや生き甲斐となろう。



こうして普通の人間の相楽光司朗を捨て、警察も黙認する異能の殺し屋稼業へと身を投じるに至る。


こんな汚れ仕事は俺だけで良かったんだが。


気がつきゃ10年。

その間に一人(狩神 陽)、また一人(羅賀 紅月)、またまた一人(明星 流)と増え現在四人。


しかも、みんな息子・娘みたいな年齢だ。


お前らみたいな世代を守りたかったのになぁ。

不甲斐ないオヤジを許してくれよ。陽くん。紅月ちゃん。流ちゃん。


妻と娘は今の俺の『仕事』をどんな気持ちで見ているだろうか。

すっかり闇社会の住人、胸をはるのは難しいか。


ま、心配かけるが温かい目で見守っててくれな。


久しぶりにいろいろ思い出しちまった。


過去を振り返ってしんみりしつつ、いつもの非常識かつ異常な日常へと戻っていく。

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