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「ここにいたのね。人殺し! さあ! 手を上げて牢に戻りなさい」


 フォーミラのピンクちゃんだった。長い髪を振り乱し、フォーミライフルを構え、泣き腫らした目が悲壮感と明確に俺に向けられた殺意を物語る。あの時は本当に怖かった。が、俺は表面上怖がらず、次に大声で叫んでやった。ドスの効いた声でな。


「あー! ごごにレンジャーがいるどぉぉぉお!」


 もっと大声だったがな。ピンクは黙れと言ったが、もう遅い。次には怪人部隊の手の空いた一角が部屋の前にいたピンクに襲いかかってきていた。ピンクは泡を食って変身し、だがライフルを落とした。これで飛び武器ゲットだ。俺はそれを拾い上げ、応戦するピンクを背にさっさと退散させてもらった。行き側に「待て」とか「逃さない」とか聞こえたが放っておいた。



 行く場所は俺の船がある三番ドックだ。だが、その前に、俺はこの船の艦長と会う必要がある。



                                  続く

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