第33話 3.11に思うこと

東日本大震災から9年。

被災地から離れている私も、その日のことをはっきり覚えていますし、その後しばらく沈んだ日々のことは、イベントが次々中止になる今現在と少し似ています。


数年前に、この時期仙台フィルを応援するコンサートに参加しました。心からの尊敬と称賛を拍手にして伝えたいと思って。

聴いているネットラジオOTTAVAが関わっているので。

震災からあまり日が経っていないころから、無料で被災地コンサートを行ってきた音楽家の皆さん。去年の時点で800回を超え、3日に1回の割合で音楽を届けています。音楽を聴くだけではなく、被災地に足を運びました。被災地から遠いところに住んでいるので、違いに驚きます。何年か経っていたためでしょう、こちらでは全く話題にも登らない。旅行から帰って話をしても誰も、興味を持ってくれないことに、落胆したことを覚えています。私も行かなければ同じだっただろうに。

先日、岩手県大槌町の町の職員が大勢犠牲になったドキュメントをNHKで見ていたら、私が足を運んだ被災地の風景が脳裏に浮かびました。


私は予定していませんでしたが、2月29日の仙台フィルの復興コンサートは中止になりました。

その少し前からコンサートの中止がはじまり、続いています。

沈んだ空気が世界を覆うような、何とも言えない気持ちになります。しかし、終わりは必ず来るのだから。


感染への封じ込めや有効な策が早くシステム化されることを、願います。

また、このような状況から学ぶことは多いので、未来に向けて良くなることも期待します。










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