Ragga In Prison

GUZUVOICE

プロローグ

俺はTOY MACHINE。

人材派遣で生活最低限の収入を得ながら生活をする、世間から見れば人生ギリギリ負け組だ。


世界に何十億と蟻みたいにいる人間の中で俺を知ってる人は一体どれ位いるだろう…おやじ…お袋…兄貴…仲間……いいや、頭いてーから考えるのは止めだ。

そんな事はどうでも良いや、ただな、都内…渋谷のクラブでは俺を知らない奴はいない。いるとしたらそいつはモグリかトランスなんか聞いちゃってるバティマン共さ。。


俺の夜の顔はREGGAE DEE JAY。

…ここで一つだけ教えておくよ。REGGAEの世界じゃ歌い手の事をDEE JAYって言うんだ。皿を回すのはSELECTOR、皿を回しながらマイクを持つのがSOUNDMANって言うんだ。こいつは今後俺が語る話しに必要不可欠になってくから覚えておいてくれ…


俺が夜クラブに顔を出さない事は無い。2日でも空いた日には…


『トイがパクられた』


とか


『あいつ死んだらしい』


とかボンボクラな話題が後を断たない。

ふざけんな。。

俺がそう簡単に捕まるか…



捕まるか…











捕まっちまったんだなこれが…








そんな話しをするわ

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