第3話

「失礼します」


「おう、女性ファンが多いとあってイケメンレスラーだねぇ、隼君、おっと初めましてだね。私はレディースプロの社長の弘瀬といいます」


「いや、自分なんかまだまだっす。座らせてもらいます。失礼します」


「いや練習中に申し訳ないね。今日来たのは他でもない梨紗との試合のことでね」


「あ、もちろん怪我させないよう加減しますし、ちゃんと相手の技を全部受けて、最後は3カウント梨紗さんの得意技で入れられますんで任せて下さい」


「いや頭も良いレスラーだね君は。でもね…それは普通の試合で女の子と試合する時のセオリーだよね?」


「え?普通というのは?」


「ムフフ。今回普通じゃないんだよ。お客さんはねぇ、プロレスの試合見にきてるというか、梨紗が君にやられて悲鳴をあげたり、喘いだりする姿を期待してきてるんだよね。あとは…Hなことされて、感じちゃったり恥じらいだりする姿をね。ムフフ」


「え、いやでもそんなことしたら一部のファンは怒るというか、マスコミとかから叩かれそうな気もするんですが……。大丈夫なんすか?」

 このおっさんやばい人なのか?


「ムフフ。心配はいらんよ。今回はまぁわかりやすくいえば地下プロレス、いや闇プロレスかな。それに一般の客なんか一人も入ってないんだよ。うちもね、経営が苦しくてねぇ、そこで梨紗にひと肌脱いでもらおうとね。なかなか梨紗、おじさん連中からも人気でね、金持ち連中が是非梨紗のそういう試合を見たいってたくさん要望があってね。うちは資金が潤い、金持ちは欲望を満たせる。最高でしょう?まぁ、もちろん梨紗には秘密にしてるけどね、ムフフ。だから、梨紗を君の好きなようにリングでグチャグチャにしてくれないと困るんだよ」


「ま、マジすか?本当好きなようにしちゃって良いんすか?例えば……脱がしちゃっても?」


「ハハ。可愛いね。脱がすだけじゃまだ足りないよなぁ。その後までしてもらわないと。泣き叫ばして、下はいろいろなものでビチョビチョに濡らしてもらわないと。ムフフ。黒瀬社長も梨紗との今回の地下プロレス承諾済みだから、思う存分梨紗を可愛がってあげてよ。ムフフフフ」


「フッ、なら本当遠慮なくやらせてもらいますよ。さっき先輩に見せてもらって初めて梨紗ちゃん見ましたけど……無茶苦茶可愛いじゃないすか。へへ。興奮してやばいすよ俺」


「まぁ、一つお願いといえば、梨紗はこれからも大切なうちの商品なんで、加減はしなくても良いと言ったけど、プロレスができなくなるような怪我はやめてねってことかな。梨紗には試合終わったあと私から事情説明して、ボーナスでもあげて次からもこういう試合バンバンしてもらう予定なもんでね」


「わかりました社長。せっかくあんなに可愛いのに、今回ので試合できなくなったら、僕としても残念ですし、悲しむ人がたくさんいますからね。まぁHな攻撃なら大怪我もすることないですしね、フッ」


「あぁ。その辺は若い君たちに任せるよ、といっても梨紗はまだ男の肌を知らないからなムフフ。試合だけじゃなく写真やDVDも裏ルートで流して儲ける予定だから、君にもちゃんと弾むから。頼んだよ隼君。ムフフ」


「はい社長。まぁ任せて下さいよ。会場に見にきてるお客さん、喜ばせますよ。」


「期待してるよ。じゃあ私はこの辺で失礼するよ。梨紗に嘘の打ち合わせの話しないといけないのでね。ムフフ。では試合会場でね。しっかり楽しんでちょうだいよ」

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