如何にダンジョン経営で巻き上げ………もとい重課金させるか考えてみよう!! 黒銘菓短編集19弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

会議

「では、ダンジョン経営において如何にお客様から巻き上げ……もとい、課金を促進するかを考える会議。開始しまーす。」

「はい議長。」

「なんですか?私A?」

「この会議の意味は?」

「如何にダンジョン経営で儲けるかを追求したいからです。

イヤ、だって、面倒じゃないですか。ダンジョン経営って。

割とブラックだと思うんです。の割りに儲け少ないし。

という事で、サクッと他のダンジョンで稼いできた冒険者の財布をポイントカード迄巻き上げる方法。無いですか?

私ABCD?」










ダンジョン経営は入場料と負けた時のペナルティー以外の利益が存在しない。

ぶっちゃけ、儲けが少ない。

という事で今回、重課金勢おいでませな策を弄することにした。

「先ず……レンタル装備。とか?

ここでしか使えない装備を有料で貸し出す。

ダンジョン内だから数値さえ弄れば非現実的な装備も可能だ。

ビーム出したり?蛇腹剣とか?」

「ナイスB!他には?」

「それでしたら、ダンジョン内でアイテムを高額で売るのは如何でしょう?

ダンジョン内ならばただの水でも数値を弄れば回復アイテムと化します。

ボロ儲けが出来るかと…」

「腹黒C流石!現実的に採用考えるぜ。」

「……レベル補正」

「D、なんだ?」

「お金払って、レベル上げる。

挙げる程課金額が上がる。

ダンジョン奥に行きたいなら金を払え。」

「端的に合理的。良いなそれ。」


「ボスを課金で強くする。代わりにドロップを良くする。」

「装備のデザイン変更とか?」

「どうしても勝てない人にアドバイス(有料)を与えるとか?」

「セクシーな装備導入?」

「課金で一時的なバフ」

「隠し部屋を作って………」

「理不尽な強さのボスを作ってそいつが倒した奴のドロップを腹に溜め込む『沼システム』ボスは?」


…………議論は白熱していった。











こんなの巧く行くわけが無い。そう思っていた。

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