ログインボーナス51日目 湯上り

 昨日いただいたカメラは凄い物だった。ど素人の俺でも適当に撮った風景が栄えて見える。

 これで配達員さんを写したいものだ。

 一方ケトルは、朝食の味噌汁を作ってみたものの、いつもより粗末ものが出来上がった。

 慣れが関係しているのかもしれない。

 丁度メールが届いた。

 配達員さんからだ。


「10時くらいに家に伺います。出かける準備を」


 え? まじ?


 11時30分を回ったころ、俺は広い湯船に浸っていた。一人で。

 当然のこと混浴ではないし、昼間だからか他の客もいない。

 凄く気分はいい。

 が、かれこれ20分経つので上がるとする。


 館内着の浴衣に着替えて暖簾をくぐり休憩所へと出ると、浴衣に着替えた配達員さんが瓶のミックスジュースを飲んでいた。

 湯上りの配達員さんは艶っぽかった。


「飲みます?」


 配達員さんが封を開けていない瓶ジュースを差し出してきた。


「いただきます」


 髪と浴衣の隙間から、うなじが見えてとても刺激が強い。

 それと配達員さんが近づいて来てそっと「今日のログインボーナスは湯上りです」と耳打ちされた。


 その後は、お食事処で寿司と蕎麦のセットを食べ、仮眠室で配達員さんと隣り合わせで昼寝した。

 寝れないと思ったが、すぐ寝てしまい日が暮れそうな時間に配達員さんに起こされた。

 配達員さんの着崩れした浴衣の隙間から見えてしまった事は、胸に閉まっておく。


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