014:ファンタジーな魔物蔓延る東京。
『殺戮者:一度に10人以上の命を奪った者の証。カルマ値下降補正【小】属性が〈善〉の者へ与えるダメージ上昇【微小】属性が〈善〉の者から受けるダメージ上昇【微小】』
『虐殺者:残酷な手段で命を奪った者の証。カルマ値下降補正【小】属性が〈善〉の者へ与えるダメージ上昇【微小】属性が〈善〉の者から受けるダメージ上昇【微小】』
『暗殺者:認識されることなく幾つもの命を奪った者の証』
《称号『暗殺者』の詳細を確認したことにより、スキル〈隠密〉のレベルが上がりました》
《称号『暗殺者』の詳細を確認したことにより、スキル〈気配遮断〉のレベルが上がりました》
《称号『暗殺者』の詳細を確認したことにより、スキル〈魔力隠蔽〉を獲得しました》
《称号『暗殺者』の詳細を確認したことにより、スキル〈索敵〉を獲得しました》
《称号『暗殺者』の詳細を確認したことにより、スキル〈無音〉を獲得しました》
『断罪者:罪人を裁いた者の証。カルマ値上昇補正【小】属性が〈悪〉の者へ与えるダメージ上昇【微小】属性が〈悪〉の者から受けるダメージ上昇【微小】』
『無慈悲:慈悲無き者の証』
《称号『無慈悲』の詳細を確認したことにより、スキル〈急所感知〉を獲得しました》
『外道:理の外を歩む者の証。カルマ値下降補正【中】』
名前:ユウナ
種族:リトルバジラリザード
LV:10(9up)
HP:127/127(90up)
MP:161/161(108up)
攻撃力:75(54up)
魔法力:122(90up)
防御力:87(63up)
対魔力:111(90up)
素早さ:456(270up)
状態:正常
属性:邪悪
カルマ:-408
ランク:D-
【スキル】
〈強刃毒牙Lv.1〉〈強刃毒爪Lv.1〉〈孤独耐性Lv.4〉〈脱兎Lv.4〉〈恐怖耐性Lv.Max〉〈気絶耐性Lv.3〉〈打撃耐性Lv.3〉〈獰猛化Lv.1〉〈強刃腐敗牙Lv.1〉〈強刃腐敗爪Lv.1〉〈混乱耐性Lv.1〉〈竜操術Lv.1〉〈保護色Lv.ー〉〈毒吸収Lv.1〉〈毒調合Lv.1〉〈解毒牙Lv.ー〉〈毒のブレスLv.1〉〈腐敗のブレスLv.6〉〈毒無効Lv.ー〉〈麻痺無効Lv.ー〉〈腐敗無効Lv.ー〉〈酸無効Lv.ー〉〈隠密Lv.5〉〈気配遮断Lv.4〉〈危機察知Lv.2〉〈全癒脱皮Lv.ー〉〈自己再生Lv.1〉〈HP自動回復Lv.1〉〈MP自動回復Lv.1〉〈魔力隠蔽Lv.1〉〈索敵Lv.1〉〈無音Lv.1〉〈急所感知Lv.1〉
【称号】
『孤独』『獰猛』『人類の敵』『最初の蜘蛛殺し』『竜喰い』『悪辣』『悪食』『残虐』『最初の竜殺し』『大物喰らい』『大胆不敵』『ドラゴンライダー』『人殺し』『毒姫』『災禍』『殺戮者』『虐殺者』『暗殺者』『断罪者』『無慈悲』『外道』
++++++++++
…………。
…………。
…………。
もう大丈夫だろうか。
結構な地震だったけど……。
おさまってからそれなりに時間も経ったし、いい加減大丈夫だよね……。
恐る恐る土の中から顔を出してみる。
辺りはまだ暗い。
いや、いろんな人工の光で明るいっちゃ明るいけど、まだ夜だねこれは。
そう、私は今まで潜っていた、土の中に。
あの妙なアナウンスが聴こえたあと、状況は私が理解するのを待ってくれなかった。
だってまたあの隕石のようなミサイルのようなものが降ってきたんだよ?
あばばばばば、とか言いながら無様に土の中に逃げ込んだよ。
そのあとすっごい地震が起きたし。
地震は割とすぐにおさまったけど、怖いからしばらく土の中に隠れてたの。
称号とかステータスの確認しながら。
……土の中が冷たくてめっちゃ居心地良かったってのは内緒。
それにしても、今回めっちゃレベル上がっててビビった。
スキルも結構手に入ったし。
あと能力値? みたいなのも上がったっぽい。
今までそんなん無かったのに。
なんでかな?
……まさか進化して『ロワー』がなくなったから?
下等種は能力値が上がらない……とか?
だとしたら残酷な仕様だわ。
でも良かったー。
これからは能力値上がるんだねー。
どんどん強くなれるじゃん私。
モチベ上がった。
私、素早さ特化すぎて笑ったけど。
新しいスキルがどんなのかも調べてみたいんだけど……まずは無事帰宅することかな。
外は怖いから油断できない。
キョロキョロ。
私は草の隙間からちょこんと顔を出し、辺を見渡す。
変わったところはなさそう……だね。
一体なんだったのかねあのアナウンス。
大型アップデートがなんちゃら……とか言ってなかった?
……いや、ゲームかッ!
世界観が分からんわ……。
何よアップデートって。
───ん?
私は、ちょっと先の方になんか木が生えていることに気づいた。
道路の真ん中に……。
しかもかなり高い。
何十メートルあんのこのでっかい木。
さすがに道路のど真ん中にこんな木が生えてなかったのは知ってる。
ってか、よく見たら至る所に生えてんなこの木。
なんだよこれー。
東京のファンタジー化がまた進んだよ。
……あれ?
そういえば……そこらじゅうにあった死体も無くなってね?
もうわけわかめ。
私の思考はあまりの情報量の多さに容易くショートした。
とりあえず帰ろ。
よく分からんけどとりあえず帰ろ。
それからいろいろ考えよう。
頑張れ帰宅後の私。
私は再びとぼとぼと歩き始めた。
その時───近づいてくる無数の気配に気づく。
感覚的にこれがスキル〈索敵〉の能力だとわかった。
便利すぎるわー、とか思いながらもすぐにスキルを発動させる。
〈保護色〉〈隠密〉〈気配遮断〉そして新しく手に入った〈無音〉と〈魔力隠蔽〉。
そうして身を潜めながら様子を窺っていると、黒い犬? 狼? みたいなのが走って来るのが見えた。
───10匹の群れで。
は?
『シャドウ・ウルフ Lv.1』
『状態:正常 HP:134/134 MP:42/42』
名前が……ない。
今まで当たり前に見えていたことが見えない。
それは私にとってけっこうな衝撃だった。
でもそれだけなら野良の犬や猫の可能性もあった。
だけどすっごい違和感がある。
……群れは無くね?
さすがにおかしいよね。
もうファンタジーについていけないよ私……。
訳分からんこと多すぎだっての!!
誰か私に説明してくれ!!
私は心の中で叫んだ。
当然、答えが返ってくるなんて思っていなかった。
だけど───ファンタジーはいつも私の想像を上回るわけで。
《大型アップデート『夜明けのワルキューレ』の影響です。これより外来種の出現が始まります》
……なんか聞こえたー。
私はたっぷり10秒間、時が止まったかのように固まった。
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