第8話 2019/10/22 儀式とか

 本日は8時半起き。体調はまあまあ良し。良い天気だからな。

 起きてすぐから『エイトマン』の主題歌の歌詞を現代風にする事に勤しんでいる。別に誰かに頼まれた訳でもなければ、何かに使う訳でもない。まったく何の意味もないのだが、一生懸命頑張っている。とにかく何か創りたくて仕方ないのだ。だったら小説を書き始めれば良いようにも思うものの、それはまだだ。とにかく本を読んで、アイデアを溜めて、プロットを立てて、それから書かねばならない。まあ、それで面白くなるかどうかはまた別の話なのだけれど。


 今日は天皇陛下の『即位礼正殿の儀』が行われる。それに先立ち午前9時過ぎからは『即位礼当日賢所大前かしこどころおおまえの儀』が執り行われた。失敗した。録画予約しておくのを完璧に忘れていた。本番の正殿の儀は午後からなので構わないと言えば構わないのだが、できれば全部記録しておきたかった。

 これもまた、別に何かの資料に使う訳でもない。だが見ておけば、何かのアイデアが出て来るかも知れない。アイデアの種という訳だ。種はいっぱい持っていた方が良い。頭が悪くても種の数が多ければ、それなりの物を創る事も出来る。

 さて、即位礼当日賢所大前の儀は、本日即位礼正殿の儀を行う事を、皇室の祖神である天照大神に伝える儀式である。天皇陛下は『帛御袍はくのごほう』と呼ばれる白い束帯姿で、皇后陛下は白い十二単で臨まれた。どちらの装束も即位礼正殿の儀で身に着けられるものより格式が高いらしい。皇后陛下は髪の左右側面を大きく膨らませた『大垂髪おすべらかし』と呼ばれる髪型をされている。

 天皇陛下、皇后陛下の順に宮中三殿――賢所かしこどころ皇霊殿こうれいでん神殿しんでん――を拝礼された。天皇陛下は剣と曲玉まがたま)を持つ侍従を従え、日本古来の言葉(大和言葉)で記した『御告文おつげぶみ』を読み上げられたという。

 文化的、あるいは歴史的観点から見れば、即位礼当日賢所大前の儀の方が本番なのかも知れない。即位礼正殿の儀は言うなれば外交パフォーマンスだからな。見ようによってはそれほど大事でもない。だから両陛下の服装の格式も一段下がるのだろう。とは言え、即位礼当日賢所大前の儀は見る事が叶わない。我々一般の者は即位礼正殿の儀を通して、見えない儀式を想像するしかないのだ。

 即位礼正殿の儀は午後1時から始まる。楽しみに待っていようと思う。


 権力者や国家のシステムがいま何をし、将来何をしようとしているのか、それを知ろうとしても、数も多いし公式文書はやたらと難しい。庶民がその内容をすべて理解するのは無理であると言える。よって広く国民のためにそれらを分析し、噛み砕き、平易な言葉に翻訳する作業が必要となる。それを担っているのがマスメディアの報道である。故に報道の自由は民主主義国家の生命線と言える。

 21日、オーストラリアの主要新聞は揃って黒塗りの記事を1面に大きく掲載した。単語のほとんどが塗りつぶされ、赤く「SECRET」のスタンプが押された記事。政府に報道の自由を規制する動きがあると批判するための行動である。

 今年の6月、オーストラリアの警察は公共放送ABCのシドニー本社とニューズ・コープ・オーストラリアの記者宅を家宅捜索したのだが、このとき対象となった3人の記者を機密漏洩の容疑で訴追する可能性があると政府が20日に改めて明らかにした。メディア側はオーストラリア軍による戦争犯罪や、政府当局による市民への監視の疑いを報じた事が、この捜査の背景にあると主張している。

 何でも、オーストラリアの憲法では言論の自由が保障されていないのだそうだ。つまり報道の自由は政府の見識の上に成り立っている。政府が姿勢を変えれば、報道を勝手に制限する事も不可能ではない。そんな中で昨年にはスパイ防止法が強化され、そして報道機関への家宅捜索があった、という流れである。

 日本とはかなり状況が違う。日本のメディアはもはや権力者の側の広報機関に成り下がっている感がある。無論、日本政府の権力にすり寄るか、それ以外の権力にすり寄るか、立場に違いはあるものの、市民の側に立っていないのは明らかである。そんなメディアを報道の自由で守る必要があるかどうかは、かなり疑問であると言える。それどころか、メディアの監視機関が必要ではないかとすら感じる。

 国民の知る権利を守るために戦うメディアには、どこの国であれ頑張っていただきたいと思う。そしてどこの国であれ、国民の側を見ないメディアは滅びれば良いと思う。それは害悪でしかないのだから。


 来年6月にアメリカでG7(主要7カ国首脳会議)が開催されるのだが、トランプ大統領はこの会場を、自分が所有するゴルフ・リゾート『トランプ・ナショナル・ドラル・マイアミ』にすると17日に発表したものの、与野党から激しい批判を浴びて19日に撤回した。

 まあ、批判があるのは当たり前だ。トランプ・ナショナル・ドラル・マイアミは収益が事業計画に対して「甚だしく落ち込んでいる」(BBC)のは有名らしい。そこにG7を持ってくると言うのだから、宣伝以外の何物でもなかろう。あからさまな利益誘導である。セコいと言って良い。

 トランプ大統領は代替として、アメリカ大統領の公式別荘であるキャンプ・デービッドを挙げているという。最初からそうしておけば良かったように思うのだが。


 ところでトランプ大統領と言えば、トルコのエルドアン大統領に「馬鹿な事はやめろ」と手紙を送って、それをゴミ箱に投げ捨てられた事で話題になったが、ゴミ箱に投げ捨てたくなる物事というのは、どこの国にもあるものだ。

 鳩山由紀夫元首相が21日、自身のTwitterで、『第1回共和党結党準備会』について投稿した。この共和党、すでにwebサイトもある。

https://www.kyowa-to.jp/

 近い将来、政党としての共和党を設立することを目的としているらしい。見た感じ鳩山氏を中心として人が集まっていると言うよりは、スポンサーとして参加しているようにも見えるが、何にせよ「余計な事を」という気がしてならない。

 既存政党に対する絶望から新しい政党を求める気持ちは大変に良くわかる。そういう動きもあってしかるべきだろう。だがそこに鳩山氏を巻き込むのはどうなのか。仮にこの共和党がいずれ設立されたとしても、やがて旧民主党の名前ロンダリングに利用されるだけのように思える。

 誰か強烈な個性を持った人物が中心になって政党を立ち上げ、そこにあくまで資金提供という形のみで鳩山氏が関わるというのならまだ許容できるが、このままでは鳩山新党になりかねない。もしそうなれば、それは旧態依然としたゴミのような政党が1つ増えるだけだ。何の意味も持たない。ゴミ箱に捨てられて終わりである。

 新党という甘い響きに騙されて、鳩山氏が金を巻き上げられるだけなら大した問題ではないのだが、国民を巻き込むべきではない。この共和党には厳しい視線を送らねばならないと思う。

 

 今日は祝日なのだな。すっかり忘れていた。買物は明日にするか。

『補給戦』は何とか読み終わった。まるで頭に入っていないが、まあ何かの拍子に顔を出すかも知れない。これもアイデアの種である。さて、次は何を読もう。松本清張氏の『疑惑』を読むか。映画は観ているので内容は知っているのだが、小説ならではの面白さもあるだろう。楽しんで頭をぶん回したいと思う。

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