第6話 6わ

きょんでありまする。

今回は、前のつづきを書かせていただくことになりまする。



さて、

みなさま、宇宙そらの港とは、

鳥のように、そらへと船が飛ぶための止まり木のようなものでありまする。


昨今の船はそらを飛び、星をわたるとのこと。

変わった時代でありまする。


知ったようなことをもうしまするが、

わたくしめはまだ、本当の港も見たことがございませぬゆえ、

ねえさまやたまさま、ぱいろんより聞いた話を述べているばかりにてございまする。


いつか、本当の海の港も見たいのでありまする。



ねえさまの買い物にお付き合いしつつのお出かけでございまするが、

はぐれぬよう、ぱいろん、ねえさまと二人に手をつながれてのお使いでありまする。


はぐれて、幻術がほどけてしまうことをおそれてのことであると存じまする。


けれども、おたがいの手をつなぐということは、とても嬉しく、楽しみなことであり、

わたくしめはそれを、たいへんに楽しんだのでありまする。


はたから見えるさまでは、母と兄に連れられて喜んでいる幼い妹というように見えたことでございましょう。


ねえさまの幻術は素晴らしく、きかいに対しても効くのでございまする。


もっとも、いまのように苦もなくできるまでがたいへんで、

そのあたりにお詳しい猫又さまから、たいへんに厳しいけいこを受けたと、お聞きしておりまする。


たまさまは、幻術は苦手ともうしながらも、

やり方は知ってるよ♪と申しつつ、

そんなふうに教えてくれるお方でありまする。

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