魔法少女の集い――女子会っぽいけど女子会じゃない。



場所は駅前のカラオケ店。


その一室で、五人の少女が集まっていた。



「ささ、ここはパーッと楽しんじゃいましょ!」



この場にはいない魔法少女ガチ勢の男から魔法少女Dと呼ばれているギャル風の女子高生


名は高坂茜こうさかあかね


魔法少女の中でも最年長の数えで16歳


皆の頼れるお姉さんであり、実は読者モデルもしているハイスペックな女子高生である。



「そうですね! 折角ですし!」


「萌香がそういうならっ」



そんな茜の言葉に賛同したのは、元気で周りを自然と明るくしてしまうような雰囲気の少女


魔法少女Aこと、日向萌香ひなたもえか


そして萌香に賛同してマラカスを手に取ったのは魔法少女C


他の誰よりも萌香との距離が近い皆瀬蒼みなせあおい


二人とも中学三年生で茜の一つ下だ。



「え、えっと……あの、奈月先輩、何か飲みます? 持ってきますよ」



この場での最年少、魔法少女Eこと小緑風花こみどりふうかが、この間この集まりに新たに加わった魔法少女B……元ネビュラシオン構成員だった少女に問いかけるのだが……



「……いらない」



魔法少女Bこと、柴野奈月しのなつきは、元気も抑揚もない声で答える。



「「「「…………」」」」



無理にでもテンションを上げようとしていた四人は、奈月のその態度に固まった。



実はこの集まり、折角仲間になったというのにずっと元気の無い奈月を励ますために行われているのだが……やはり場の空気を換えてもなかなかうまくはいかないらしい。



「――やっぱり、あの戦闘員のことが気になるポム?」



萌香の鞄から顔を出しながらそんなことを訊ねる犬か猫か判断に困るぬいぐるみみたいな物体。



「っ……べ、別にあいつのことなんて……どうでも……いい、し……」



奈月は言葉とは裏腹にその態度がもの凄く暗くなる。



「パロン、いきなりそんなこと言ったら駄目だよ」


「萌香、こういうのはいっそ素直に話す方が良いポム。


そもそも、みんなもそれが聞きたいから奈月を呼んで、奈月もそれを理解してるからここに来てるポム。


お互い、色々あって距離感を計りかねてるかもしれないけど、チームとして多少強引でもお互い素直に話し合うべきポム」



マスコットポジションの癖になんとも大人な発言をする存在である。


ちなみに名前は萌香が言った通りにパロン


ガーディアンズという世界を守る組織において、この五人をまとめる司令官的な役割である。



「……えっと……奈月ちゃん、あの戦闘員さんのこと、教えてくれる?」



意を決し、萌香が代表して訊ねる。


すると奈月は数秒ほど沈黙してから、重々しく口を開く。



「……知らないわ」


「……え?」


「知らないの……初めて会ったときに一回だけ素顔を見たけどほんの一瞬で……そこからずっと覆面被ってて……あいつはいつも私についてきたけど、私……あいつのこと、何にも知らなかった」



口を開くほどに奈月の表情は暗い。



「……いつのまにか、ずっとあいつが一緒にいるのが当然だって思ってて……だから……………あいつがこっちに来ないなんて、夢にも思ってなかった」


「あー、でもさ、あの戦闘員ってこの世界で、しかもこの街で出会ったんしょ?


だったら探せば案外簡単に見つかるっしょ。奈月の部下だった時も学校には通ってたんでしょ?」


「……難しいかもしれない」


「え、なんで? 顔は見てるんでしょ?」



茜の質問に、奈月の表情はさらに暗くなった。



「……私、まだみんな以外の人の顔をよく見分けられないから」


「「「「あ」」」」






※読み飛ばし可




ガーディアンズレポート№〇〇〇〇

「柴野奈月の出自について」 記入者パロン


参考資料

「ネビュラシオンについて」より抜粋


柴野奈月の出自を説明するために、まずはネビュラシオンという組織について記す。


彼らはいわば、異なる世界からの難民の集まりである。


――高位進化型精神生命体ハイエンド・エボルブ・スピリット・ビーイング


※以下「HESヘズ」と表記


HESは、すべてのネビュラシオンの元となった存在であった。


元々は彼らも、数多に存在する知的生命体同様に肉体を持った物質文明に生きていた。


だが、技術の発展の結果、精神的な揺らぎ――感情をエネルギーとして抽出する技術を開発した。


そしてその技術の発展として、肉体を捨てて精神のみで生命活動が可能となる。


資源の枯渇した世界において、もはや彼らはその技術に頼るほかなく、すべての知的生命体はHESへと進化した。


しかし、その結果は彼らに新たな破滅を招く。


HESの生存には感情から抽出したエネルギーが必要になるのだが、HESはHESの感情をエネルギーに変換できなかった。


そのため、時間経過でHESが消滅。


生き残ったHESは新たに、厳しい環境でも生きられるようにかつて捨てた肉体とは異なる肉体を作成


それが現在のネビュラシオンに存在する、様々な姿の異形たちの祖先となっている。


これで消滅の危機は免れたように見えたが……そして更なる不幸がここで起きる。


感情を生み出すためには肉体も重要なファクターであることは判明していたが、そのファクターは元々の――気の遠くなるような時間と共に育まれた遺伝子にあったのである。


故に、肉体を得たことで直面の消滅危機を免れたが、いずれは精神が消失する。


これは本来の肉体を捨てて一度HESになってしまった者、もしくはその肉体を持って生まれた子孫も同様であり、彼らも感情のエネルギー、とりわけ生存のための“エナジー”を必要とする。


この時点で、旧HESは二種類に分かれる。


エナジーを生み出せる旧文明と同じ存在のいる並行世界と共存の道を探り、自分たちと同じ破滅から守ることを目的とする我々、ガーディアンズ


エナジーを生み出す旧文明を支配して、自分たちをより完全な存在へと進化することを目指すネビュラシオン


――しかし、ネビュラシオンの力は強力であり……そして彼らにとっても制御ができず、ここまで数多くの並行世界を破壊しつくしてしまった。


柴野奈月は、ネビュラシオンがかつて支配をもくろみ、そして失敗して破壊してしまった並行世界の人類である。


本人は物心つく前からネビュラシオンにいたというが、おそらくは研究のために保護されていたと推測される。


そんな彼女は、物心がついた時から周囲にネビュラシオンしかおらず、そして望んだ研究成果を得られない被検体として周囲から疎まれて育つ。


最初の内は不信感が強く他者を信用しない彼女だったが、こちらの世界に来てから仲間に引き入れた少年や、現地協力者である日向萌香を筆頭に人間を信じるようになり、元々不信感しか抱いていなかったネビュラシオンを脱退し、ガーディアンズの協力者へとなった。


また、彼女の部下だった少年については未だ調査中――



※つまり?



「要するに、奈月の周りには今まで人間がほとんどいなかったから、人間の顔の判別がまだできないわけポム」



※レポートに語尾は入れないんですね?



「語尾は萌香たちに親しみやすくするためポム。レポートにポムポム書くのは、社会人失格ポムよ」



※そうですか。






「――彼を探すことについては、ガーディアンズとしても協力することはできるポム」


「本当っ?」



パロンの発現に、萌香が表情を明るくし、俯いていた奈月も顔を上げる。



「……どうして?


私も人のこと言えないけど……あいつ……一応、ガーディアンズの敵なのよ?」


「おそらく、彼は特殊体質ポム」



ちなみに、パロンは感情から発生するエナジーについて、説明するとかなり長くなるので現地協力者である萌香たちには“魔力”で通している。


奈月に関しても、元々ネビュラシオンでは爪弾きにされていたのでエナジーについては詳しく知らず、魔力というファンタジー的な認識である。


あと、この場にいないけど魔法少女ガチ勢もその辺のことは理解してない。というか魔法少女モノ設定だろうとざっくりと、あながち間違いではない感じで認識している。



「特殊体質って?」


「魔力に対しての肉体の耐性が異常に強いと思われるポム。


ネビュラシオンの構成員とは真逆ポム。


その証拠に、みんなの魔法受けてもピンピンしてたポム」


「「「「あ~……」」」」



この場にいる魔法少女は全員わざとではないが件の少年に対して魔法攻撃を当てている。


その際、ネビュラシオンの他の異形や怪人と比べて異常に効きが悪かったのは全員知っている。



「あと、彼の行動には魔力を感じなかったポム。


おそらく、彼は自分の生み出した魔力のすべてを一切のロスなく身体能力の強化にできると考えられるポム」



「そういえば……片手で自動販売機持ち上げてましたよね……?」


「あと路駐禁止のトラックとかぶん投げてなかった?」



一応他にも覆面被った人型に近い戦闘員はいたが、その中でも話題の少年は異才を放っていたので魔法少女たちからしっかりと認識されていた。



「そしてこの体質はすっごく珍しいポム。


おそらく、その辺りを目につけられていて……ネビュラシオンに脅されて残った可能性があるポム」


「……そんな……」



パロンの言葉に、奈月は顔を青くする。


もしかすると、あの少年は言葉には出さなかっただけで自分にSOSを出していたのではなかったのだろうか、と。



いいえ、違います。凄い自主的に断ってます。



「というわけで、彼を探すためならある程度の魔法の使用も許可するポム」


「いいの? 魔法は多用しない方が良いんじゃ……?」


「緊急事態ポム。


それに、パロンの役割は君たちのサポートポム。


奈月、仲間である君の悩みを解決するためなら、パロンも全力を出すポム」


「パロン……」



とてもマスコットとは思えないような大人の言葉。


今まで周囲からは疎まれて生きていた奈月にとって、その言葉はとても暖かいものだった。



「うん、みんなで戦闘員さんを見つけよう!」


「うん」


「そうね、奈月を悲しませたんだから一発くらいは引っ叩いてやらないと」


「あ、あの……脅されてる可能性もあるから穏便な方が……」


「みんな……」



そして他の四人の魔法少女の言葉に、さらに温かな気持ちになる奈月



こうして、魔法少女たちの団結はさらに強まっていくのであった。






おまけ 「魔法少女ガチ勢の一日」



魔法少女ガチ勢である菊池斗真の一日は早い。


ネビュラシオンのトップになったが、彼は未だに日本人の高校生としての身分も捨てていない。


何故か? 決まっている。


その身分を捨てたら魔法少女の日常生活を見られないからだ。


彼にとって、ネビュラシオンのトップなど魔法少女の最終回を演出するための手段であって、それ以上の価値などなく、ただ魔法少女のことだけが至高なのだ。


というか、元々前のトップだった【カイザー】も、別に積極的に動いていたわけではなく、むしろ構成員たちに好き勝手させていたので、半日組織に顔出さない程度特に問題は無いのである。



そんなわけで、朝5時半に起床



まずはこれまでのストーキングによって作成した魔法少女四人の一日の行動予定表をチェック


五人目である上司であった柴野奈月の行動表については順次作成していくつもりである。気持ち悪い。


まずは身だしなみを整え、洗顔、歯磨きなどしてから、そこそこ高いランニング用のジャージに着替える。


直接接触するわけではないとはいえ、魔法少女の傍に行くのに身だしなみが成っていないなど、決してあってはならないという彼の信条である。



朝6時、ランニング――の体を取っているストーキング活動



朝に家を出た彼は、わざわざ人目を避けるようにして高速移動し、その後、駅二つ離れた町まで到着し、一般人のペースで走る。


右側に河、左側に住宅街という堤防の上のランニングコースを走っていると進行方向からこちらに向かって走ってくる少女の姿を確認。


ニヤけそうになる表情筋を必死に抑える斗真。気持ち悪い。



「こんにちはっ」


「こんにちは」



通り過ぎる際、元気よく挨拶をするのは、菊池斗真が最初にこの世界で出会った、というか見かけた魔法少女A


名前は“日向萌香”


通り過ぎる際、走る彼女の香りを全力で楽しもうと音を立てずに鼻で空気を一気に吸い込む。お巡りさんコイツです。


このまま振り返って無音で彼女を追跡したいところだが、この後の予定もあるのでぐっと我慢して走っていく斗真


ただし、その際にもその無駄に強化された聴力で萌香の足音を聞いて和む。超気持ち悪い。




6時20分 水分補給、の振り。



比較的に安い自動販売機の並ぶ通り。


消費税が上がった昨今でもワンコインで飲み物が買える学生にとってはありがたいエリア


斗真はそこでスポーツドリンクを購入してゆっくり飲みつつ、ストレッチをしていると、目的の人物がやってきた。



「はー、はー、はー……!」



やってきたのは魔法少女Cこと“皆瀬蒼”


いつもは同じ時間と隣に住む日向萌香と一緒にランニングをするのだが、何分運動が苦手な彼女は途中でバテて別のコースを取る。


いつもは素通りするのだが、今日は喉が渇いていたらしく自販機の方にやってきた。



(キタコレっ!)



内心フィーバー状態になる斗真。


普段の蒼は遠くに眺めるだけなのだが、今日は普段よりも近い距離で、しかも飲み物を飲むところまで見られるのだと身震いした。キモイ。


とはいえ、不審者にならないように、その場でストレッチをしながらドリンクをちょっとずつ飲む。


蒼は自分の飲み物である果汁ジュースを購入し、ふと顔をこちらに向けるとお互いになんとなく目が合った。



「「…………」」



互いに無言であるが、斗真の中での祭りがブラジルのカーニバル並に活気づく。


とはいえ、蒼は萌香ほどコミュニケーション能力が高いわけでなく、ただ何となく会釈をしたので、斗真も軽く会釈をするだけ。


そして同時に、斗真は失敗したと悟った。


このまま自分が残って蒼をじっとジュースを飲むところまで残っていたら、流石に向こうもやりづらいだろう。


魔法少女を多少とはいえ自分が不快にさせてはいけないと考え、後ろ髪を引かれる思いであったがドリンクを飲み終え、空になった缶をゴミ箱に捨ててその場を去る。


そして背後で、蒼がジュースを喉を鳴らしながら飲む音を聞いてその姿を妄想する。――駄目だ、もう手遅れだコイツ。



7時、帰宅の後に朝シャン、その後家族と朝食を取る。


ここは普通。


魔法少女が絡まないと普通。


朝のニュースを見て、家族とそれをネタに談笑する。



7時半 登校


朝、その時間に疎遠となっている幼馴染と顔を合わせるが、それだけ。


元の世界でももともと疎遠であったし、その関係性はこの世界でも変わってなかったので特に気にしない。


幼馴染は自転車に乗るが、斗真はバスを利用する。


それも、わざわざ隣町のを、だ。


なぜそんなことをするかって?


魔法少女である。


この男の普通じゃない行動のすべてはこの一言で片が付く。


ちなみにそのバスに乗っているのは魔法少女E“小緑風花”


いつも席に座っているのだが、時折お年寄りがいたら席を譲る心優しい少女である。


ちなみに斗真は席が空いていても基本的につり革につかまっている。


だって立っていた方が風花のことをよく眺められるから。気持ち悪いけど周囲には迷惑をかけないオタクの鑑。



7時55分、学校到着


元の世界では普通の公立高校に通っていたはずだが、何故か中高一貫の私立高校に変更していたのは、魔法少女以外でのこの世界の変化である。


一応この世界での菊池斗真の記憶はあったのでクラスも席の場所も覚えていたが、見慣れないクラスメイトばかりで最初は違和感が強かったが、そんなのすぐに気にならなくなった。


何故か?



「おっはよー!」



自分の席に座りながらスマホをいじっていたら、元気な少女の声が聞こえてきた。


魔法少女D“高坂茜”である。


そう、まさかまさかの魔法少女の一人と同じクラス


向こうは陽キャのリア充で、現在進行形でクラスメイトたちから囲まれている人気者で、自分は陰キャと接点はないが、魔法少女の観察を思考とする斗真にとってのこの状況は天国である。


だからこそ、最近の彼にとっては学校生活がもの凄く楽しいのである。




授業中


中等部の生徒たちが体育のために校庭に出ている。


その中に、かつての上司である魔法少女B“柴野奈月”の姿を確認する。


もともと運動はできたのか、マラソン、短距離走共に好成績を叩きだして、周りからチヤホヤされている。


そしてそんな状況になれてないのか、顔を赤くしてアワアワしている奈月


そしてそんな奈月の姿を見て真剣に盗撮用のカメラを検討し始める斗真。それはガチ犯罪ですよ。



ちなみにこの後、数学教師に問題を当てられ、答えられずに笑われる。クラスメイトの茜にも笑われてちょっとショックを受けつつ、笑った顔もいいなと思う。メンタルマジ強い鍛えられた変態である。



そして放課後


これからはネビュラシオンの総帥として忙しいために自主的に図書室で勉強――の振りをして、とある部室を手鏡を利用して覗く。


その先には魔法少女たち五人がいる。


彼女たちは学校内で放課後でも効率よく集まるために天文部を利用している。


何を話しているのかはまだ分からない。現在読唇術を覚えようとしている最中なのである。


とはいえ、奈月が真剣な表情を見る当たりおそらく自分関連なのだろうなとあたりをつける斗真


斗真は魔法少女が絡むとアレだが、結構クレバーな男である。


近々、魔法少女たちが自分を探すために行動を起こすだろうから、その時のための対策は既に仕込み済みである。



「――さて、そろそろ行くか」



魔法少女たちが部室から去ったのを確認し、片手間で宿題を片付けて図書室を出る。


そして、人気のない場所で彼は懐から一本の棒らしきものを取り出すと、それを子気味良い音を鳴らしながらへし折る。


同時に、彼の周囲の景色が一変する。



――時空の壁を越え、一瞬で異空間にあるネビュラシオンの基地の中へと移動したのだ。



「さて、お仕事しますか」



学校の制服から、新たに用意された総帥用の意匠と顔全体を覆うヘルメットを被る菊池斗真――いや、ゲイザー



「死ねぇ!」


「甘い」「ぐはぁ!?」



「で、やっぱりこの辺りで派手にね」


「うーむ……そんなチマチマしないといけないのか?」


「人間はネビュラシオンの貴重なエネルギー元なんだからさ、無駄に殺すなんてもったいないよ」



「進捗はどう?」


「まずまずの滑り出しだな。


ただ……グラトニー謹製の酒については試作品が出来たがやはり数が少ない。


他の支部からスライムを取り寄せて、グラトニーの性質をコピーさせて……少し完成期間が長くなる」


「……え、他の支部って?」


「この近くだと第45並行世界だろうな」


「え?」「え?」


「………………なんかよくわからないけどとりあえずそれでいいや」


「待て。よく考えれば、あの女の下じゃ組織の情報なんてほとんど入ってこなかっただろ。今後は総帥の勉強も必須だな」


「え~……」



そして部下たちの訓練と、今度始まる作戦内容の確認と人員の移動についてを四天王と言葉や、時に拳で語り合い、総帥として足りない知識を埋め合わせたり……ネビュラシオンとしての活動は深夜まで続く。


これがここ最近の彼の日常である。



「明日も頑張るか~」



布団の中に入りながら、彼は満足げに瞼を閉じるのである。

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