第2話 私は探偵事務所の助手。探偵の先生が依頼を受けたがらなくて困ってます。そのくだらなすぎる理由とは。

「アナベル先生、この依頼受けないんですか? 報酬良いですよ」

「ええ、ダメよ。浮気調査でしょ?」

 私は探偵の助手をしている。先ほど依頼人から聞いた内容のメモや、調査対象の男の写真を見せて、先生をせっついた。話からして、浮気してそうなんだもん。


「先生、こういう調査って得意じゃないですか」

「そうなんだけどね。前回は彼の友人が調査対象だったの。それで、ちょっとお話を聞いたのよ」


 あれ? もしかして浮気相手の女性として疑われてるのって……

 先生本人?

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