第2話

『ちょっと聞いてくれる、あの子の親は、本間に常識無いのね』


義理の母は本日もお友達相手に長電話

それも自分の次男の嫁の実家、三男の嫁の実家をこき下ろす


たぶん1時間近くしゃべってる、そろそろ子機の電池残量があやしくなってる

毎日毎日、飽きもせずに誰かの悪口を1時間から2時間近く相手を変えては同じ内容でベラベラと

子機の充電機能は疲れ果てている


私の実家の悪口もきっとちょこちょこ入ってる

私の気配を感じたときにタマに声が小さくなるからね


電話にしてはやや大きな声が

『でも、ほら、私がガマンすれば良いだけだから』


ガマンしてる?

どこが?ってツッコミたい


ひどい嫁達の実家の様子を広ーい心で受け止めている自分に酔ってらっしゃる

このトーンになったらそろそろ電話も終了間際


「ちょっとお茶いれてよ」


1日5時間も話せばさぞお疲れでしょう

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