2020年3月/3冊 世界的パンデミック襲来

 13日早朝、ラジオから流れてきた「WHOついにパンデミック宣言」なる情報に「こりゃ、今日の東証は荒れるな」と思いつつ、予定よりも、さらに低い指値で予約注文を入れたところ、前場開始わずか10分弱で、あっさり約定。速すぎ!

 先週狙い目とばかりに買い増しした銘柄が、ことごとく年初来安値を更新。安すぎ! あと1週間、どうして待てなかった自分。忍耐力なさすぎ!!



 というわけで、持ち株がとんでもねーことになっている(現在進行形)。

 あのアメリカでさえ今週だけで2回も取引停止措置サーキットブレーカーを発動したのだから、のんきに執筆活動してる場合じゃないと思うけど。



 実は10日の時点で早くも日経新聞の株価欄は、ほぼ真っ黒という有様だった。年初来安値を更新した株価は黒枠で記載されるため【日経お悔やみ欄】と化していた。

 今思えば、ひたひたと押し寄せるウイルスの足跡にも似て、すこぶる不気味。

 コロナの接近を目に見える形で告げていたのは実は新聞の株価欄だったという衝撃の事実だろう。

 13日の株価欄は間違いなく漆黒、というか暗黒? 記念すべき紙面になるのでは(全然嬉しくない)。

 そして、翌週からは不幸のメールが届きはじめた。



 差出人:楽天証券 

 表 題:【重要】投信基準価額下落メール

 内 容:お客様が保有されているファンドについて前営業日の基準価額が

     前々営業日と比較して5%以上下落しました



 イメージとしては、抑揚のない機械音声で淡々と告げられてる感じ。

 これまでは年に数回あるかないかで「あらヤダほんとに?」くらいの気持ちで受け取っていたのだが、この数週間はもうハンパない。

 来るわ来るわ、スキあらば攻めてくる、みたいな。

 


 新聞と云えば、私には昼休みになると弁当持参で県庁へおもむき、新聞をタダ読みするという日課がある。本も好きだが、新聞も好きなのだ。

 定期購読はしない。お金がかかるし、《積ん読新聞》になるのは言を俟たず。

 なにより18年前の失敗が、まざまざとよみがえってくる。

 私はやらかしたのだった――週刊誌『TIME』を定期購読するという愚挙を。



 ちょっと奥さん、信じられます?(誰)『TIME』ですよ、タ・イ・ム。

 ガイジンの読み物ですよ。目次から広告にいたるまで、ぜーんぶ英語で書かれてるんですよ。え・い・ご。日本人俳優・浅野忠信の特集記事(※October 21, 2002号)でさえ、All English!でしたのよ。

 しかも、月刊誌じゃなくて週刊誌。毎週届くんですよ。ま・い・しゅ・う。



 当時の私は、英語学習にハマっていた。多読をすれば実力がつくと勘違いしたのだろう。確かに多読は効果がある――毎日一定量を継続すれば、だが。

 毎日も、一定量も、継続も、できなかった私は、せっせと雑誌の山をこしらえ、それを眺めては「なんとなくアメリカ~ン」な気持ちになって、外出時も電車のなかでこれみよがしに手に取っては(読むのではなく)眺めてるだけで「私、アメリカ~ン」な雰囲気に酔って。



 ちくしょう。どーせ俺は莫迦だよ、阿呆だよ。《2年契約で1冊あたり62%OFF+豪華プレゼント付》なる文句に踊らされて読まねー(読めねー)モンに何万も費やした、あんぽんたん野郎だよ。もう放っておいてくれよ、俺のことなんかよぉ……(ヤサグレ感、満載でお送りしております)。



  12人の花形伝統芸能 覚悟と情熱/中井美穂 2020年1月

  黄昏にほほを寄せて/リサ・クレイパス 2017年11月

  夜明けの色を紡いで/リサ・クレイパス 2020年1月


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~3月の「ちょっと一言云わせて本」~

 該当作なし

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