3分で読める!「故郷でのひと時」

イリス「グラン、朝ごはんだよ。気合を入れてスープを作ったんだ。」


グラン「お、旅の時は質素な物ばかりだからとても楽しみだ。」


もぐもぐ


グラン「美味いっ!ごちそうさま!」


トントン、誰かがノックをする。


イリス「はい、どなた・・・・・・お、お前はっ!」


ヴァルド「早く来い、カルボとやらがお前らを呼んでいた。」


イリス「グラン・・・・・・ど、どうしてあいつが?」


グラン「かくかくしかじか。」



カルボ「皆お早う。」


フィオレ「あ、あの。お花ってどこで見れますか?」


カルボ「向こうに森が見えるだろ?あん中に沢山生えてる。」


フィオレ「ホントですかっ!?行ってきます!」


イリス「私があの子の事を見て来るよ。」


グラン「ああ、頼む。」


カルボ「じゃあヴァルド。土地を蘇らせたいんだったな。」


ヴァルド「ああ、そうだ。」


カルボ「じゃあ、この鍬の使い方を教えてやる。来い。グラン、お前は種まきだ。」


ヴァルド「ん?あいつはしないのか?」


カルボ「グランは怪力ですぐに鍬をダメにしちまうからな。」


ヴァルド「成程・・・・・・。」



一方その頃、イリスとフィオレはすっかり打ち解けて湖でパシャパシャしていた。


そして夕方。


グランとイリスが帰宅する。


グラン「なあイリス、どうしてサルウィらと一緒じゃないんだ?」


イリス「実は、引き留められたけど、強引に別れてきたの。」


グラン「な、治癒魔法が使えるのはお前だけなんだぞ!」


イリス「だって、私・・・・・・。」


グラン「どんな理由でも、あいつらと別れていいって理由にはならないだろっ!」


イリス「グランの事を思い出すから別れたのっ!それが、辛くて・・・・・・。」



その後、二人で一つのベッドで。


グラン「その、さっきはすまない。お前の気持ちを考えなくて。」


イリス「ううん、グランは正しいよ。でも、もう私を残して死なないでね。」


グラン「あぁ、分かってる・・・・・・。」








 

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