ほっこりする話

 ある日の放課後、通学路を歩いていた時のことでした。


 ちょうど、十字路に差し掛かりました。


 十字路の溝にゴミが落ちていました。私が歩いている道と直角の関係にある道から、50代くらいの眉間にシワを寄せる男性が、歩いてきました。

 大体の方なら、無視してしまいますよね。私も無視して通り過ぎようとしていたのですが、その男性はごく自然に、「当たり前だ」という感じで、拾ったのです。

 

 少しびっくりしました。外見で判断してはいけないなと思ったと同時に、ほっこりした瞬間でした。

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