白百合の病。雛鳥のような少年と、その儚さに魅せられた「私」の、心の交流。彼に捧げられる鎮魂曲。過ぎ去る時間を、惜しむように。透明な十代の美しさが、胸に刻まれる物語。
7歳の息子と4歳の娘の子育て中。育児と家事と仕事の合間にこそこそ、カク・ヨム。 そんな訳で、更新はゆっくり。 読んで下さった方、フォローして下さった方には、…
雛、白百合、ピアノの音色、語られる言葉、透明な想い‥‥‥この物語には、脆くて、儚くて、美しい物が沢山詰まっています。奇跡のような出逢いがある事は、生きづらい世の中での神様の粋な計らいなのでしょう…続きを読む
「透明」という言葉は全編を包むキーワードです。ピアノの音色も、ミヨシ君の存在も、先生の想いも、全てが透明感に溢れています。少年のかたちをしながら老成し、自らの終わりを受け容れることで透明度を高め…続きを読む
作者様の筆力、描写力の高さに、脱帽です。病のために成長が止まり、10歳前後の容姿でありながら、実際にはもう大人の年齢のミヨシくん。彼の容姿と精神年齢の大きなズレを、作者様は大変魅力的に描き出し…続きを読む
繊細な言葉で綴られる美しい物語でした。主人公が惹かれたミヨシ君は透明感のある少年。でも、それだけではなかったのです。徐々に明らかになる残酷な現実。それでも主人公もミヨシ君も悲観するだけでは…続きを読む
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