エンタメとして楽しめます。しかも一級品の。

ハッキリ言いたい。
この作品は上質なエンターテイメントです。

天狗騨記者という稀代のヒーロー、トリックスターが大活躍します。
小憎たらしい敵、しゃらくさい敵を論理聖剣エクスカリバーでばっさばっさ倒していきます。
その様は、もはや読む殺陣。

さらに中道キャップが振り回され役、兼狂言回しとして物語を引き立てます。
彼の生活者・組織人的な一般常識感覚。これが読者の共感を大いに呼び、引き込み。
そしてときには上司として、報道者としての矜持をシッカリ表出させてくれます。すごく魅力的な漢です。

いわゆる政治含みモノの難しいトコは
「書いて発表した以上、その『作品内容』が中立ではいられない」こと。
で、著した人は無関係です。
ジャーナリストとして、記事として発表してるんじゃないんですからね?
愉しむほうも自由です。
キャッチやタグで何となくスルーなんて勿体なさすぎる。
一人でも多くの人に勧めたい。