第3話_戦乙女の代償

 柄を握っている手の平で、人の死を感じ取る。角度を変えないままで引き抜いた剣は、多くの血を吐き出させない。今夜の仕事も滞りなく。剣先で十字を切って、丁寧に鞘へと収めた。

 私の剣は人を殺す為だけにあった。けれど、剣を握った時からそうだったわけではなかった。己の身や弱い人々を守る為にあると教わった。そうであろうとしたはずだった。変わってしまったのは、剣の師であった父が亡くなってからだ。何の為に振るうのかを見失い、私は無心に稽古に励んだ。初めての実戦は、人同士の戦争の中だった。

 不意に頭の奥に激痛が走り、体勢を崩して近くの壁へと手を付く。その痛みが増してしまわないように、静かに息を吐いた。

「時間、か……」

 胸元から時計を取り出し確認すれば、定められた時間よりも十五分が経過していた。頭痛は一秒を追う毎に激しさを増し、次第に酷い目眩を伴う。そして、頭の奥で声が響く。『人を殺せ』と誰かが私に告げる声が。

 人を殺せ、誰も彼も、目に映る全て、小さきも弱きも構うものか、視界にある生きているもの全てを、

 倒れ込みそうになる身体を壁へ預けながら、震える手で薬を口へ運び、飲み込む。額に汗が浮かんでいるのが分かる。耳鳴りがしていて、自分の呼吸だけがやけに大きく聞こえた。けれどものの数分で、頭の奥の声は止み、身体中を這い回るような衝動も消え去って、頭痛が引いた。わざとらしいほどに大きな溜息を一つ。ようやく、身体を壁から引き離す。

 医者には、戦争による心的外傷後ストレス障害、いわゆるPTSDだと言われた。今は朝晩に服用する薬で落ち着いているが、たった十五分、服薬の時間が遅れてしまえばこうなる。アデル様は私のこの症状をよくご存知だ。……それでも、ヴィオランテの教育係へと私を据えたお心が、今も、よく分からない。

 ゆっくりと宿へ向かって歩けば、大通りへと出る手前に、一人の女が立っているのが見えた。向こうも此方に気付き、首を傾けて微笑む。

「こんばんは、オリビア。怪我は無いかしら?」

「ああ、大丈夫だ」

「それは良かった。後は、こちらで片付けておくわね」

 そう言って彼女が軽く手を上げれば、私が仕事をした方角へと走って行く幾つかの足音だけが聞こえた。他の者が控えていたようだ。まあ、女一人で運べる数ではなかったので、当然と言えば当然だが。

「相変わらず、手際の良いことだな、アイリーン」

「仕事ですから」

 微笑みながら私の方へと歩み寄ると、アイリーンが少し厚みのある封筒を差し出す。中に入っているのは、今回の報酬だ。中を確認するでもなく私がそれを懐へ入れるのを見つめ、アイリーンは再び、首を傾けた。

「こんなことをしなくても、お屋敷から路銀は渡されているのでしょう?」

「金に困っているわけではないよ」

 欲しいと思っているわけでもなかった。暮らせるだけの、最低限の金があれば私には十分だ。正直に言えば、受け取った報酬を持て余してさえいる。使い道など何も思い付かない。ただ、これは礼儀の一種だと思っていた。私に仕事を依頼する者が、心置きなくいられるように。報酬を受け取った私達は共犯となり、対等になる。そういう儀式と考えていた。私は、この仕事の先に『感謝』すら必要と思えなかった。だから、形ある報酬を受け取っていた。

「『平和』に必要なのであれば、私が剣を握るだけだ。その為に、神が私へ与えた力なのだから」

 アイリーンは私の言葉に少し沈黙し、ゆっくりと瞬きをした。

「あなたがそう言うのなら、私は仕事を持ってくるだけだわ」

「いつも助かっているよ」

 私の『副業』は、ほとんど彼女からの斡旋だった。彼女が選んでくれる仕事は信頼している。私は深くを問わず、依頼された通りに、剣を振るう。問うべきことなど無い、と言うのが正しいかもしれない。彼女はいつだって、どのような経緯でもって依頼がもたらされたのかをつぶさに説明してくれる。時には依頼人と私を引き合わせ、本人から説明させる。誰の為に振るう剣であるのかを、いつも、彼女は私に教えようとしてくれていた。

「そういえば此方からも頼みがあるんだ」

「何かしら、珍しいわね」

「これ、用意できないか?」

 説明を書き記した紙を手渡す。じっとそれを見つめたアイリーンが、くすりと笑ったのを、私は少し居心地の悪い思いで聞いた。

「ふうん?」

「言いたいことは分かるが、飲み込んでくれると嬉しいな、アイリーン」

「ふふ、そのようにご依頼ならそうしましょう。確かに引き受けたわ」

 何処か意地悪な笑みを向けられたが、それ以上の追及は無かった。代わり、アイリーンは小さな包みを私へと差し出す。

「あと、これも忘れちゃいけないわね」

 私はこの包みに見覚えがあった。定期的にアイリーンが届けてくれている、私の薬だ。

「まだ一ヶ月ほど余裕があるよ?」

「念の為よ。今は領地の外だから」

「……なるほど、考えていなかったな。ありがとう」

 確かに、いつもと同じペースで届けられては、道程に何か問題があった場合に薬が切れてしまうかもしれない。領地外となれば更にそのようなリスクは高まる。つい先程の症状を思えば、私の病は少しも良くなっていない。薬が途切れてしまうのは死活問題となる。差し出された包みを、私は両手で受け取った。

「それじゃあ、おやすみなさい。またね」

「ああ、おやすみ、アイリーン」

 彼女は微笑みで応えると、表通りへ出て月明かりに晒された私の代わりに裏通りへと入り込み、夜に溶けるようにして消えた。目を凝らしても、その姿が何処を歩いているのかはもう見付けることが出来ない。

 宿に戻った私は、足音を立てないようにそっと歩く。ヴィオランテはもうすっかり眠っている。その寝顔を横目で確認してから、シャワーを浴びるべくバスルームへ入った。いずれも気を遣い、静かに行動するよう努めてはいた。それに普段からヴィオランテは眠りが深い方だ。正直、起こしはしないと高を括っていたのだけれど。私がバスルームから出ると、ヴィオランテが身じろいで、その身体を起こしてしまった。

「せんせい」

「どうした。寝ていていいよ」

 寝惚けているヴィオランテを寝かし付けるように、いつもの二割増しで優しい声を出したつもりだったが、ヴィオランテが横になる様子は無く、重たそうな目蓋を上げ下ろししていた。

「先生、まだ、起きていたんですか」

「寝ていたのに何時か分かっているように言うんだな」

 見たところ、この部屋には時計が無い。眠っていた彼女に、今が遅い時間かどうかなど分かりようもない。ないはずだ。しかし、のんびりと目を擦ったヴィオランテは、少しも不自然ではないと言わんばかりの顔をした。

「体感では、二時間半ほど寝た気がします」

「……ぴったりだよ、その特技が何に使えるかは知らないが」

 自分の時計で改めて確認をして、思わず笑みが零れる。一体どんな特技なんだ。何にせよ、寝ているところを起きてまで、気にするような問題ではない。改めて眠るように促せば、ヴィオランテは大人しくベッドへ横になり、数秒で眠りに落ちた。もしかしたら、はっきりと覚醒したのではなくて寝惚けていたのかもしれない。

 規則正しい寝息を聞かせるヴィオランテからは、柔らかな太陽の匂いがした。気のせいかもしれないし、ベッドのシーツかもしれないし、ベッド脇に置かれたヴィオラの鞄かもしれないけれど、彼女からはいつもこんな匂いがする。アデル様も、同じ匂いがしていた。戦時中、アデル様は何度も、この匂いを持って私に会いに来て下さった。

 当時の私からは、血の臭いしかしなかった。どれだけ上等な石鹸で身体を洗い流しても、幾重も浴び続けたその臭いは決して消えてくれなかった。

『――そんなものは、戦いが終われば消えてしまうわ、オリビア』

 太陽の匂いで、太陽のように温かな笑みで、アデル様は私の憂いを笑い飛ばした。そうして何度も何度も、頭を撫でて下さった。傍らに居た私の母も穏やかに微笑んでいて、己の抱いていた憂いは杞憂でしかないと、そう錯覚させた。私の為に用意された部屋、その場所で戦いから帰るのを待っていてくれる母とアデル様、あの部屋の温もりだけが、壊れていく私を、確かに支えていた。

 ベッド脇に立て掛けた長剣を見つめ、苦笑する。今も、剣で生きようとする私を、母やアデル様は笑うだろうか。副業のことを、アデル様にお話したことは無い。知れば、優しいあのお方は、心を痛めてしまう気がしていた。

「この臭いが、この子に移らないといいけれどね」

 手の平からは、宿に備え付けてあった石鹸の香りしかしない。それでも私の身体にはまだ、血の臭いがまとわりついている気がしてならない。しかし、ヴィオランテが待っていてくれる宿の部屋は、当時、母とアデル様が居てくれた部屋を思い出す。疲れ切った身体をベッドに横たえ目を閉じれば、母とアデル様が、傍らで優しく「おやすみ」と言ってくれた当時の声が響いた気がした。


「先生ってば、せんせーい?」

 朝を知らせるのは、ヴィオランテの元気な声。目蓋の向こうに明るくなった陽の光を感じるより先に、それが私を起こそうとしていた。

「朝から……お前は元気だな……」

「もう時間ですよ~」

「ああ……」

 正直に言えば、私はあまり朝に強くない。ヴィオランテの教育係としての役割を得てから、可能な限り規則正しい生活を送っていたが苦手なものは苦手だ。もう少し、いや、あと一、二時間は寝ていたい。教え子に朝を起こされる情けなさが無かったとは言わないが、それでも眠気に勝てず、私は布団の中に籠ったまま起きるのを渋った。静かになったヴィオランテは、諦めたのか、それとももう少しだけ寝かせてくれようとしたのか。ぼんやりとした頭でそう思ったが、理由は全く違うものだった。スケッチブックを滑る鉛筆の音に、私は慌てて目を開いた。

「勘弁してくれ、ヴィオランテ」

「惜しい」

「惜しいじゃないよ」

 ヴィオランテは、私の寝顔をスケッチしようとしていた。それを黙認して眠れるほど、私は無頓着ではなかった。ゆっくりと身体を起こして大きく息を吐き、額を押さえる。

「……それもいいですね」

 訳の分からないことを呟いたヴィオランテが握る鉛筆の音が止まる様子は無く、ベッドに居座ることを諦めた私は逃げるように洗面所へと向かった。私の起こし方としては最適の手だったと思う。ヴィオランテにその意図があったかはともかくとして。

 そして私はこのタイミングではもうすっかりと逃げるのが遅かったということを知る。顔を洗い、身支度を整えて彼女の元へと戻った頃にはスケッチブックの中で私の寝顔は出来上がりかけていた。再び額を押さえ、大袈裟なくらいに大きな溜息を吐く。いや、私の心情としてはこれでも控え目なものであると訴えたいくらいだった。

「記憶で描くんじゃないよ」

「えへへ、綺麗だったので、つい」

 笑ってそう反応するもヴィオランテの手は止まらず、視線も上がらない。細部の仕上げに余念が無いのを見つめ、どんな気持ちで居るべきかが分からなくなっていく。しかし、記憶だけでこうも迷いなく描けてしまうことは驚きでもあり、……少しの不安でもある。

「お前は……変なものまで、描いていないだろうな?」

「描いてないです」

「即答が怖いよ」

 せめて『変なものって何ですか?』くらいの反応が間に入ってほしかったが、この即答では私が指した『変なもの』が何であるのかを彼女はしっかり理解しているようだ。その発想が彼女の中に存在していることだけは、この回答により知ってしまった。もう、聞かなければ良かったとすら思える。

「まあ、いい。ほら、私はもう起きたし、準備も出来たよ。朝食に行くよ」

「あ、はい。……まあいいか、ここまで出来たら、後で」

 後でどうするのかは知らないが、もう止めようも無いことは分かったので、私はこの件を忘れることにした。


 朝食後、宿の主人に用意してもらっていた大きな荷物を受け取り、それぞれヴィオランテと二人で分けて背に担ぐ。

「行けるか、ヴィオランテ」

「はい。少し重さはありますが、問題ないです」

「まあ、休憩は大目に行こう」

 いつもよりも幾らかのんびりとした足取りで、街を出る。起きるのが億劫と思う程度にはまだ早い時間で、街の中も外も、ほとんど人通りが無い。朝の空気は澄んでいて好ましく、起きてさえしまえば気分の良いものと思えるが、寝起きの気怠さはまた別の問題だった。ただし朝食後までそれを引き摺る体質でないのは幸いだった。剣が鈍れば命に関わる。そんな体質であれば、朝の出発は困難になってしまう。手首から先をぶらぶらと揺らし、剣を扱うに困らない、いつもの感覚があることを確認した。

「次の街までは、三日ほどですよね」

「ああ」

 今回、私達の荷が多いのはその為だ。一週間も待てば次の街までの馬車が出るのだが、次の街には五日後、約束があった。馬車を待って遅れてしまうことは不都合であり、何より、三日の道程もヴィオランテの修行の一環と思えば、必要なことだ。

「ようやくドウォールなんですね」

「ああ」

 ヴィオランテは地図をその手で広げながら呟く。地図で見れば、私達の進んだ距離はほんの少しでしかない。近いと思っていたドウォールの街も、自らの足で向かえばこれだけの時間が掛かるのだ。「ようやく」と言ったヴィオランテの言葉にもそんな思いが含まれているように感じ、少し笑う。彼女は今少しずつ、外の世界を吸収している。

「出来れば三日で着いて、残り二日でしっかり身支度を整えてお会いしたいものだね」

「……憂鬱です」

「はは」

 今私達が歩いている領地を治める領主が、ドウォールの街に住んでいる。その領主へと挨拶に向かうことが、私達の『約束』であり、ヴィオランテの課題の一つなのだ。コンティ家をいつか継ぐ者として、彼女はこの先訪れる数々の領地、その領主全員に挨拶をしなければならない決まりとなっていた。今居る領地は、ヴィオランテの領地と隣接していることもあって交流もあり、面識のある方だが、それでもアデル様やご両親を抜きにお会いするのは初めてだろうから、流石のヴィオランテも緊張しているらしい。まだ五日も先のことなのだけれど。

 何にせよこの旅は、この子、ヴィオランテを為政者として一人前にする為の旅だ。外を知り、色んな街の営みをその目で見て学び、生きる術を学び、そして各領主との社交を学ぶ。いつもよりも少し大きな荷物を背負ってしっかりとした足取りで歩いているヴィオランテの背を見つめながら、目を細めた。こうして太陽の下を歩いている間に、この子はあの太陽の匂いになるのだろうか。

 このまま真っ直ぐに、明るい陽の下を歩み、表舞台を進んで大人になって、アデル様のような立派な人になってくれればいい。その時に自分が傍に居るかどうかなんてことは、私にとってはどうでも良かった。私は、自分の救いを望んでいない。救われることの無い、改善される様子の無い戦の後遺症に苦しんでいても、それを不満には思っていない。

 ――それでも、信じている。

 神は必ず居る。清く正しく優しいものを救う神が、きっと居る。それが例え私を救ってくれる神ではなくとも構わない。救われるべきは決して、私ではない。アデル様のような、ヴィオランテのような、他の、何の罪も無く生きている人々が救われるべきなのだ。自らに与えられた戦う力もきっと、彼らのような人間を守る為に与えられたものであると、私は信じている。

 腰から剣を引き抜き、その音にヴィオランテが振り返るよりも早く、――彼女へと伸びた魔物の攻撃を叩き斬った。

「ヴィオランテ、減点だ。気付くのが遅い」

「すみません!」

 ヴィオランテは数歩下がって荷物を下ろしてから、広い場所へゆっくり移動しながら腰の剣を抜く。

「見通しの悪い道が続く、しばらく気を抜くなよ」

「はい!」

 木々の影から数体の魔物が飛び出すのを確認しながら、目の前の魔物へと剣を振り下ろした。


* * *


 人々は、『それ』を恐れていた。

 華奢な少女。身に着けている鎧はあまりに粗末で、他の兵士に比べれば身体を覆っている箇所は少ない。それが戦場を歩いて行く様は、同じく戦場に立つ戦士達にとって、何処までも異質であり、異様であったことだろう。

 それが歩いていく道に、幾つもの屍が積み重なっていく。残る命を数えてしまう方が早い、そんな戦場へと変わっていく。彼女の中には、敵も味方も無かった。目に映ったから殺した。動いていたから殺した。

 彼女を除いて、生きている者が誰一人として居なくなったところで、彼女はようやくその剣を鞘へと収める。屍の中央で立ち尽くし、何をするでもなくぼんやりと空を見上げていれば、迎えの者がやってくる。そして馬車に乗せられ、返り血で赤く染まった少女は城へと返されていく。

 少女は大きな戦場の中へ一人で送られては、全てが動かなくなると回収される。その繰り返しだった。十四年前の戦争は、そんな繰り返しの末に、少女を国の勝利で終結した。

 馬車で少女を送迎するだけで戦場に『天災』を起こせる国フォードガンドは、他国の侵略をほとんど許さないままに勝利した。敵にとって紛うこと無き『天災』、しかしそれは、味方にとっても大差は無い。人々は恐れていた。彼らは鉄格子を挟んでしか彼女と対峙しなかった。鎧を纏わずに彼女の前に立てるものは少なかった。例え彼女が剣を握っていなくとも、無手で其処に立っていたとしても、彼女と対峙することは、屈強な男こそ恐れて避ける。

 それが今、世界を歩いている。彼女を囲う格子も無く、彼女を繋ぐ鎖も無く、変わらずに剣を携え、自由に世界を歩いていた。あの力が天災でなくなったわけではない。ただ休止しているだけのあの力は、いつでも天災となれることを、彼女自身も、取り巻く人間達もよく分かっている。


 あれは、神の力の欠片だ。

 いつか然るべき日に、力は神の元へと戻るだろう。彼女自身がそれを望もうと望むまいと、必ず。

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