第24話 様子がおかしい、頼りになるぞ

 図書館で予習して時間を潰してから、佳弥はシンハオの事務所に向かった。途中で、以前行ったタピオカ屋の横を通ると、相変わらずの繁盛っぷりだった。信じられん、という目つきで佳弥はそれを眺める。もちもちの粒は確かに旨いが、佳弥は餅を食べる方が好きだ。醤油と海苔で磯部餅が一番良い。


「あれ、佳弥ちゃん、タピオカ食べたいの?」


 またぞろ唐突に声を掛けられて、佳弥はびくっと反応した。後ろを振り返ると、幸祐がしげしげとタピオカ屋の中を覗いている。珍しく、というより、佳弥と待ち合わせるようになって初めて集合時刻より早い登場である。


「俺は食ったことないんだよなあ。旨いのか、あれ。カエルの卵みたいだけど。」


佳弥と同じ感想が幸祐の口から飛び出て、佳弥は意外に思う。


「食べたいんなら、おごろうか?」


 さらっと提案されて、佳弥はぎくりとした。こいつは懐具合が寒いのではないのか。年末年始を過ごす資金はあるのか。チョコを食べていた時に浮かんだ心配が、また佳弥の心に蘇ってくる。それが表情に出たのか、幸祐が不思議そうに佳弥を見つめた。


「俺、何かまずいこと言ったかな。」


「いえ、何でもありません。」


 他人の懐具合を心配するなんて、下世話なことだ。ましてや、心配していることを当人に知られたら、無礼ではないか。佳弥は努めて平静を装った。


「タピオカなら、結構です。それより、チョコレートをありがとうございました。ゴアが、とても美味しかった、よくお礼を言っておいてくれ、と言っていました。」


「そうか。ゴアちゃんも喜んでくれたか。良かった良かった。」


 にっこりと幸祐は笑う。裏表が無いように見える笑顔だが、その陰には素寒貧が潜んでいるのだと思うと、佳弥は何だかやりきれない。暖房代はあるのだろうか。


「で、佳弥ちゃんは、どうしてそんなに不機嫌そうなんだ?」


「いえ、心配事があるだけです。」


 やはり、フォンダンショコラはやめて、将来のための生活費を貯めた方が良いかもしれない。人のふり見て、我がふり直せ。


 心配が頭から抜けないので、佳弥は遠回しに確認することにした。


「そう言えば、市川さんは、年末年始はどうされるんですか?」


まさか、道路工事か。いや、年末年始は日雇い労働も募集が無いだろう。じゃあ、年賀状配達とか、スーパーの臨時バイトか。


「実家に帰るよ。俺の職場は盆休みが無いから、正月くらいしか帰れないしな。」


佳弥は、少し安堵した。しかし、汽車賃はあるのか。


「ご実家は遠いんですか?」


「隣の県だよ。田舎の方だけど。それこそ、佳弥ちゃんが雪かきに行くようなところ。」


佳弥は、雪かきの実働部隊の交通費を思い出した。途中まで特急を使ったりすると高いが、節約すれば五千円でもお釣りが来るはず。それくらいなら、毎月二十五日に振り込まれるツボ押しバイトの給料で何とかなるのではないだろうか。そして、実家でなら、暖かい年末年始を過ごすことができるだろう。佳弥はほっと胸を撫で下ろした。


「ん?どうしたの。妙に穏やかな表情になったけど。」


「いえ、良い年を迎えられるといいですね。」


佳弥はできるだけ温かな笑みを浮かべてみせた。幸祐は腑に落ちない様子で首を傾げる。


「佳弥ちゃんがそんな笑顔を見せるなんて、何か深い悩み事を隠してるんじゃないのか?俺で良ければ相談に乗るよ。」


「とんでもない。」


あんたの経済事情のことで心配していたんだ、とはとても言えない。


「んー、じゃあ、一緒に初詣に行くか?神宮、良いところだよな。きよめ餅も旨いし。」


「何でそうなるんですか。正月早々市川さんの顔を見るなんて、願い下げです。」


思わず本音が出て、佳弥は顔をしかめた。それを見て、幸祐が安心したように笑った。


「いつもの佳弥ちゃんだ。これなら、大丈夫だな。」


どういう判断基準だ、と不満に思うが、これ以上何か言うとぼろが出そうなので、佳弥は仏頂面のまま黙った。


 そうこうしているうちに、二人はシンハオの入居しているビルにたどり着いた。狭いエレベータを使って、事務所に赴く。相変わらず何の変哲もないオフィス然としたシンハオ事務所は、定時を過ぎているのか人が少ない。来意を告げると、奥からとことこと中野が姿を現した。こちらも以前と変わらず、これといった特徴のない容貌のままだ。


 バイトの説明会の時と同じスペースで、三人は顔を突き合わせた。何の用だ、という風体の中野に、幸祐がざっくばらんに切り出す。


「昨日のことですが、こちらの竹本さんと飛鳥さんがマーラ・ルブラという団体の人に襲われたそうなんです。中野さんは、その団体についてご存じありませんか?」


「存じておりますよ、うちとよく似た業種の団体ですね。ツボを押すよりは、直接的な手法を好むようですが。たとえるなら、東洋医学と西洋医学の違いですかね。」


「なるほど。それで、双方は常に敵対しているんですか?危害を加えられるほどに。」


「そうですねえ、時には利害が衝突することもあるようです。といっても、ドンパチやるようなことは無いはずですよ。ここは日本ですからね。」


 中野はのんびりと答える。佳弥は昨日の様子を思い出した。確かに、ドンパチではない。が、オノマトペの問題ではない。戦闘行為だったと佳弥は思う。


「私の見た範囲ですが、お互いに暴力行為が行われていましたよ。」


佳弥は慎重に意見した。中野はうーんと唸って、腕を組む。


「確かに、飛鳥さんは血の気の多い方ですから、仕事の邪魔をされれば喧嘩を売るということはこれまでにもあったかもしれません。ただ、私もバイトの皆さんから逐一報告を頂けるわけではないので、何とも。」


「先に手を出したのは、私たちではなくて、マーラ・ルブラです。飛鳥さんは喧嘩を売ってはいません。」


 佳弥は昨日のあらましを、至極簡単に説明した。中野は困ったような顔をして、しきりに首をひねる。


「そうですか。しかし、相手の方がマーラ・ルブラだと名乗ったのではないでしょう。飛鳥さんがそう推論しただけで。それに、何の被害も出ていませんよね。これでは当団体としても動きようがありません。」


のらりくらりとした中野の様子に、佳弥は刺すような視線を向ける。何だか、役所の人間を相手にしているみたいだ。実際には佳弥は役人と話す機会が無いので、勝手なイメージだけど。


「中野さん、被害が出てからでは遅いんです。」


 ひどく真面目な顔をして、幸祐が言った。


「竹本さんは未成年です。危険な労働に従事させることは禁じられています。しかも、あなたは労働条件の説明の際に、生命の危険にさらされる可能性について全く言及していませんでしたね。実害が出ていないからと言って、許容されるものではない。相手がどの団体であるかは、問題ではありません。重要なのは、彼女に危険が及んでいるという事実です。」


いつものへらへらとした話し方とは打って変わって、定規を当てたような口調である。


 佳弥は内心で驚いた。そう言えば、初めて竹本さんと呼ばれた。意外過ぎて、気付かなかった。何たること、名字を呼ばれて暫くの間認識できていなかったなんて、と余計なところで佳弥は歯噛みする。


「以前も伺いましたが、中野さんは、このアルバイトは危険なものではないという認識ですよね。つまり、本来であれば、あなた方は安全な労働環境を提供することができるはずなんです。」


「ええ、まあそうですねえ。」


「その責務を十分に果たしていないから、今回の件が生じているのでしょう。失礼ながら、僕の見る限り、あなたの態度は非常に不誠実です。竹本さんが安全に働けるように、使用者として十全な配慮をするべきではありませんか?」


「やれやれ、市川さんがこんなに理路整然と責め立ててくるとは思ってもみませんでしたねえ。困った、困った。」


 困った、と口で言いつつ、余り困っていなさそうな顔つきで中野は頬を手の平で撫でた。理屈としては幸祐にもろ手を挙げて賛成だが、感想は中野の言ったとおりだ、と佳弥は思う。今の幸祐は、常とは別人のようだ。魔が差してるんじゃなかろうか、と不安になる。念のために横の幸祐の様子を窺うと、魔が滲んでいた時のようなぼんやりとした目つきではない。むしろ、いつもよりもしゃきっとして、賢そうでさえある。


「まあ、確かに、今回の件は私としてもちょっと厄介だとは感じています。勤務中に襲われた以上、竹本さんにお任せしたお仕事が絡んでいるのは確かでしょうしねえ。竹本さんはまだ経験も浅いですし、この先もツボ押しをお任せするのは不安ですね。」


 竹本さんは、という中野の言い方に、佳弥は少し引っ掛かった。さっきから、当たり前のように佳弥のことしか話題に出ないが、佳弥のツボ押しの仕事には大方幸祐も噛んでいる。佳弥の仕事が絡んでいるのが確かだ、と言いつつ、何故中野は幸祐については全く言及しないのだろうか。


「危険な状況にあるのは私だけなんですか。一緒に組んでいる市川さんは関係なくて。」


 佳弥の問いに、中野は一瞬しまったというような顔をした。ははあ、と佳弥は半眼になって中野を見据える。答えになっていないようなことばかり言って逃げているが、こいつは間違いなく何かを知っている。


「私を襲った奴らの正体は何でもいいですが、彼らは私の何が気に食わないんですか?それが分からないと、私は自衛のしようがありません。」


「さて、何なんでしょうねえ。私が竹本さんを襲撃したわけではないので、何とも。」


つまらない言い訳をする中野に、幸祐が硬く言い返す。


「中野さんの個人的なご意見を伺ってはいません。団体として、労働者を保護する姿勢を見せて頂けませんか。それとも、このまま取り返しのつかない事態が生じるのを待つおつもりですか。このまま放置すれば、いずれそうなりますよ。」


「いやあ、とんでもない。剣呑、剣呑。」


「誤魔化さないでください。」


笑顔のかけらも浮かべずに、幸祐がぴしゃりと遮る。どうしちゃったんだろうこいつは、と佳弥は却って心配になる。


 中野は苦笑いを浮かべて腕を組み、やがて諦めたようにため息をついた。


「私たちも、バイトさんに話せることと話せないことがあります。それに、現段階では確証を得ていないということもあります。その上で、聞いて頂けますか。」


中野は椅子に座り直し、机の上で手を組んだ。


「まず、襲撃犯はマーラ・ルブラです。そこは裏が取れました。それから、標的はおそらくは竹本さんお一人なんですが、これは断定はできませんね。ここの所、市川さんはお休みでしたし。」


ただ、と中野は言いにくそうに続けた。


「私たちも解析中なんですが、竹本さんは何かおかしいんですよね。」


「おかしいって、何ですか。」


「たまに、ですが、ツボを押した効果が予想よりも曲がるんで、うちの判定システムに支障を来すんですよ。市川さんがお休みの時でも発生したので、これは間違いなく竹本さん個人の何かが原因ですね。もしかしたら、それのせいで狙われているのかもしれません。」


「そんなことを言われても、心当たりは無いんですけど。」


「ですよねえ。」


これは本当に困った様子で、中野は眉を八の字にした。困られても、佳弥にもどうしようもない。私は善良で真っ当な一般市民だ、と主張したいところである。


「竹本さんを襲った犯人の業務の目的は何なんですか?竹本さんは、何らかの形で彼らの業務の妨害をした、と認識されているんですよね。」


「それはちょっと、私の口からは言えないところでして。まあ、そうですね、達成されれば一部の人は喜ぶでしょうね。だからこそ、マーラさんのところに依頼するわけですが。」


「それを、私の押したツボで妨害してるんですか?」


「いや、うちの業務はそういうピンポイントなことはできませんよ。」


中野が言うには、ツボ押しで得られる効果というのは、世の中全体の血の巡りをよくして抵抗力を高めるようなものなのであり、例えばインフルエンザウイルスを特異的にやっつけるというようなことは望めない。だから、マーラ・ルブラが実行しようとしていることを集中的に阻止する、ということはできないのである。


「ただ、マーラさんの企みが大ごとになると、我々の仕事が目障りになることもあるようですね。ほら、免疫力が高いと、吹き出物の一つや二つはできますけど、風邪は引きにくいし、癌だってやっつけやすいでしょ?」


「ということは、私を襲った人も世の中を大きく揺るがすようなことを企んでいて、私が押したツボがたまたま免疫力みたいなものをやたらと増強させて、結果的に私はマーラ・ルブラの邪魔をしたということですか?」


「そういうわけではないんですよ。うちは特定のバイトさんの特定の仕事が単発で効果絶大、ということはほぼ無いんですよね。漢方薬だって、いくつも生薬が混じってるし、一回二回飲んだくらいじゃ効かないでしょう?それと同じで、うちは何度も皆の力を集めて何とやら、なんです。」


 だから、たとえ佳弥の仕事がマーラ・ルブラの大きな仕事を妨害する一端を担っていたとしても、同様のアルバイトは他にもいるのであって、佳弥一人を狙う理由にはならない。ましてや佳弥はまだ初心者なので、その件には殆ど絡んでいない、と中野は言う。


「竹本さんが押したツボの効果も分析し直しましたが、マーラさんの今回のお仕事に対する影響は、そうですね、石を一個海に投げ入れて、海の体積が増えたかな、という程度です。」


 それって、丸きり意味が無いと言っているのと同じではないか。佳弥は内心面白くない。大したことをしていない自覚はあるが、そんな大仰な比喩は使って頂かなくて結構である。


「ただ、うちは現段階ではそう判断していますが、もしかしたら、マーラさんにとっては致命的な何かがあったのかもしれません。そこはうちのシステムではまだ掴めていません。ですから、竹本さんを狙うのは謎なんですよ、本当に。」


 ふーむ、と佳弥は呟いた。何をもって邪魔と思われているのかが分からないのでは、対策の立てようがない。こんな善良で真面目な高校生を捕まえて、悪者のように扱うなんて、まったくもってケシカラン。


「じゃあ、私はどうすると良いのでしょう。仕事は辞めたくありませんが。」


「そうですねえ、飛鳥さんのような熟練者とペアになると良いんですが。」


 中野は幸祐を一瞥した。まあ無理だろうな、と顔に書いてある。これには特段気を悪くした様子もなく、幸祐は黙って頷いた。


「僕では竹本さんの護衛は務まりません。でも、そもそも、熟練者であれ初心者であれ、バイトに丸投げするというのは無責任だと思いますが。」


「今日は随分と手厳しいことばかりおっしゃいますねえ。」


「笑って済ませようとしないでください。」


大根を断ち切るように、幸祐は容赦なく言う。


「シンハオからマーラ・ルブラに対して、警告や交渉をすることはできないんですか?使用者に対する傷害事件なんですから、強気に出ても良いのではありませんか。」


「証拠も無いし、うちの飛鳥さんだって手を出しちゃったんでしょう。それに、この世界も持ちつ持たれつでしてねえ、あまり強くは物申せないんですよ。市川さんだってお勤めなんだから分かるでしょう。」


「大人の世界なんだから忖度しろ、という屁理屈でけむに巻くのは僕は嫌いです。」


「もう、そんな顔をしないでくださいよ。今日の市川さんはやり辛いですねえ。」


 どんな顔やら、と佳弥は隣の幸祐をちらりと見た。別段、怒髪天を衝くとか、仁王の形相とか、そんな変わった顔をしているようには見えない。くりくりの目が少し細められていて、ほんのちょっぴり不機嫌かもしれない。珍しく。


 中野はまた頬を撫でて、ため息をついた。


「分かりましたよ。マーラさんへの進言は折を見てしておく、ということで勘弁してください。その代わりと言っては何ですが、対抗策をお出ししますから。」


 中野は席を立ち、奥に何かを探しに行った。じきに、スマホを一台手にして戻ってくる。スマホを出してアプリを開け、と言うので佳弥と幸祐はそのとおりにした。


「ちょっとお待ちくださいね。今、同期しますから。」


そう言ってスマホを操作する。見慣れたアプリの画面に、「アップロード中」の文字と、くるくると回る円が表われる。数分黙って待つと、円が消えて、完了と表示された。アプリの見た目は、今までと変わらない。


「ここを操作しますと、ほら、画面の色調が変わりますでしょう。」


中野に言われたとおりに隅っこの方の小さいボタンを操作すると、赤を基調としたアプリの画面が青っぽく変化した。


「この後の使い方は、いつもと同じです。ただ違うのは、この状態から変身した場合、通常よりもさらに人目に付きにくくなるんです。それこそ、同業者からも気付かれにくくなる。」


「同業者、つまり、マーラ・ルブラの人たちですか。」


「ええ、それだけじゃないですけどね。ただ、完全ではないですから、大騒ぎしたりすれば気付かれますよ。そこは気を付けてください。」


 なるほど、と佳弥は頷いた。この青い画面で変身して、暗がりでじっとしていれば、いざというときに身を守れるのかもしれない。


「注意点なんですが、この機能、まだベータ版なんですよ。バグもあるし、システム障害が起きても即対応できるとは限らないので、頻用しないようにしてください。まあ、今のところは大きな障害は起きていませんが。というか、バイトさんには殆どお渡ししないので、使用実績が少ないんですけどね。」


 佳弥はこくりと頷いた。常用するものではなさそうだが、追い込まれた時の逃げ道はこれで確保できた。不意打ちでもなければこのベータ版変身をして、暗がりでじっとしていれば襲撃を躱すことができるだろう。少し安心だ。


「とりあえずのところはこれで自衛してください。マーラさんが竹本さんを狙う理由は、また何か分かればお知らせしますよ。」


「分かりました。」


「後は、念のために、なるべく飛鳥さんにフォローしてもらうよう手配しましょうかね。あの人なら時間も割と自由が効きますし。」


 中野に言われて、佳弥ははたと気付いた。そう言えば、放課後にメッセージを送ってから、飛鳥の反応が無い。飛鳥の返信は割と早い方なのだが。


「中野さん、昨日別れて以来飛鳥さんと連絡が取れないんですよ。何かご存じですか?」


「えっ、そうなんですか?あの人、しょっちゅう一人でぶらっと勝手に行動して、全然こっちに報告入れないんですよねえ…そういうの、本当に困るんですよ。」


 中野は額に手を当てて天井を見上げ、あー、と呻いた。


「飛鳥さんについては、こちらでも調べてみますよ。竹本さんに何かお知らせが入ったら、私にも連絡してください。」


「そうします。」


「それと、そんなチャンスがあったとしても、積極的にマーラさんにちょっかいかけるようなことはしないでくださいね。」


 そんなこと、したくたってできやしないではないか、と佳弥は思う。マーラ・ルブラの本拠地も襲ってきた人影の主も分からないのだから。だが、一応神妙な顔で頷いて同意を示す。

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