『M19176トン戦車』『T-18(MSⅡ)軽戦車』『フィアット3000突破戦車』


 第一次世界大戦で最も成功した戦車と言える本戦車は、世界中に輸出され、各国でその派生型が大量に作られた。

 日本にも輸出され、日本の戦車産業の開拓を大いに助けた。

 主な派生型は、アメリカ、ソ連、イタリアで作られた『M19176トン戦車』『T-18(MSⅡ)軽戦車』『フィアット3000突破戦車』である。

 中でもソ連のMSⅡは、某ロシア製戦車戦ゲームなどでも馴染み深い。


 

 まず『M19176トン戦車』(アメリカンルノー)は、第一次世界大戦への参戦が遅れた、というより予定外だったアメリカにとって、技術的な遅れを回復するのに大いに貢献した戦車だ。

 大戦末期になってようやく戦車の開発を始めたアメリカは、実験的で遅れた戦車しか持っていなかった。

 そこで当時最高の性能を誇ったルノーに着目し、ライセンス生産したのがこの『M19176トン戦車』で、925両が生産されている。

 しかし流石に生産が遅れ、実践に投入できたのはたったの6両に留まった。

 それでもアメリカ軽戦車部隊の標準車両として、戦間期のアメリカ陸軍を支えている。

 

 ルノーとの違いとしては、車載兵器の増加だ。

 本車の武装は37mm砲、7.6mm機銃。

 仏ルノーでは片方しか搭載されていなかったのに比べ、汎用性と火力が強化された。

 

 尚強化型の『M1917A1』も作られ、(アメリカ戦車では強化型にA1、Advanced先進と付ける傾向にある)、空冷フランクリンエンジンが搭載されている。(100HP)

 元のエンジンが49HPだったのに比べ、機動戦に優位な『軽戦車』としての特徴を強くした。

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