『シャイニング』

 お久しぶりです!

 間にホラーを全然見なかったわけでもないんですが、とにかくお久しぶり。


 実はテレビを32から40型に買い換えまして。ネトフリにテレビのリモコンから接続できるようになったんですよ。

 最近のテレビはいいですね。

 映りもいいし、音もいいし、ネットにも繋げる。アマプラは繋げないんですがね。


 そんなわけで名優ジャック・ニコルソン、『シャイニング』です。

 この映画、何度もレンタルしてるのに見たことなくて! そういう映画ってありません? 一生、見ないのかもと思いましたが今日はポチってみました。


 なにしろ、ネットのホラー映画ランキングでは必ず上位、昔の作品なのに変わらぬ人気作。とりあえず通っておけ、ということかと。

 ジャック・ニコルソンはすきで、『恋愛小説家』とか『最高の人生の見つけ方』とか、何本か見ました。既にご存知かと思いますがアクの強い俳優さんがすきなもので。


 今作は原作がスティーブン・キング。

 そもそもわたしがホラーを見るきっかけとなったのは吉本ばななさんがホラー映画が芸術的だと語っていたからで、その時出てきたのがたぶんスティーブン・キングの『ドリームキャッチャー』だったように思います。

 スティーブン・キング原作の映画、やはり何本か見てますけど、自分、苦手で^^;

 どんどん追い詰められていくのはいい感じなんですけど、ラストが大味な感じがしちゃってダメなんですよね。そういうのありますか??


 でもベストホラー作品、最後までバッチリ見ました!


 まず、この映画の見所は2点。

 ひとつはジャック・ニコルソンの怪演(嫁と息子も素晴らしい演技)。

 もうひとつは鬼才キューブリック監督の映画作り。画面構成、演出、素晴らしいですね。ホラーの枠を超える演出じゃないでしょうか? 特に色彩。ヒッチコックの『めまい』を思わせるカラフルな色彩がマッドテイスト。この辺、まだの方、チェックしておいてください。


 そもそもいろんな映画の本で読んだ限り、あんなに広い豪華なロッヂだと思いませんでした(笑)。山小屋の冬季管理人、と書かれてません?? ちょー豪華なリゾートホテルではないですか?

 まずそこで驚き。聞いてたのと違う(笑)。


 次にジャック・ニコルソン。怪演なんですけど、管理人の契約に行った時から既に普通の人とは思えないから^^; ジャック・ニコルソンの『普通』ってなんだろう、と考えてしまいました。

 それで、演技が誰かを思わせるんです。誰だろう……誰だ……と悪い頭を働かせたら、ジム・キャリーに動きや表情が似てるんですね! わかってすっきり。

『エターナル・サンシャイン』と『トゥルーマン・ショー』を比較的最近、どちらも二度目、見たのですが、ジム・キャリーの動きや表情の付け方、ジャック・ニコルソンのそれとそっくりなんです。ジム・キャリーも芸達者だと思ってましたが、なるほど原点はここなのかもしれません。


 見た方が多いと思われますがストーリーについてチラッと。

 ある小説家(映画では小説を書いているけど小説家なのか判然としない)が、とある雪山の冬季休業中の大きなロッヂの管理人の仕事を引き受けるところから話は始まります。

 5ヶ月もの長期間、山から出ることはできず孤独と戦うのが仕事、というようなことを言われるのですが、お金がよほど必要なのか快諾。そのあと、ロッヂで実際に前の管理人に起こったおぞましい出来事もきかされるのですが、「大丈夫です」と引き受け、主人公は妻と息子を連れてロッヂに向かうわけです。


 なるほど、なるほど。いわくつきのロッヂかー。


 ところが、ロッヂに着いて間もなく、レストランの従業員の親切な黒人のおじさんからチョコレートアイスをもらった息子ダニーくんは、自分とおじさんには同じ能力『シャイニング』があると教えられます。未来のこと、過去のことがわかる超能力のことです。


 え? 超能力映画だったの!?


 主人公は実はスランプ(ライターズブロック)で小説が全然書けない!

 笑い事じゃない!

 考えはあるんだけど上手く行かない。ますます笑えない!

 雪山の静かなロッヂにこもれば小説も捗ると思われたのですが――?


 んんー、これはどう判断したらいいんだろう? 怖かった。最近の変な映画よりずっと怖かった。キューブリック怖いなぁと思った。


 でも、エピローグをどう受け取ればいいんでしょう?

 小説版を探すしかないのかな?

 もやもやする。

 一緒に見た家族は『生まれ変わり』とか言ってるけど時間が合わないでしょ💦

 憑依なのか、はたまた人間の極限状態における狂気なのか、もやもやするところです。

 ただ、すごく計算されて作られた映画だなぁとは思いました。いらないところは容赦なく捨てて、必要なエッセンスだけを絶妙に瓶に詰め込むようなシナリオと演出に脱帽。

 時間の使い方が上手いなと。

 たとえばロッヂに着いてから普通の映画では家族の楽しげな姿を長めに撮るんじゃないかなと思うんですけど、なんかこの映画、家族が密に仲良しのシーン、ないんですよね。

 仲良し設定っぽいのに。

 設定っぽいだけなのか?


 こうなるとよけい原作が気になるー。


 実はギクシャクした、夫による支配的な家族なのか、そもそも。


 すごく気になってきた……。


 ちなみに、娘ひとり泣きました。ごめん!

 出来心でリビングで見始めたわたしが悪かった、ごめんね!

 今日は末娘(中学生)と一緒に寝ます^^;


 いやぁ、映画って、怖いですね~。


 ちなみに覚えてる限り三回は爆笑してしまいました……。笑えるシーンもあります。

 どうぞ、初めての方も二度目の方もこの際、見てみてはいかがでしょうか?

 猛暑に涼しくなる雪景色、いまが見頃です!

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