第6話 呼んでみたい



「ねえ、兄ちゃん」

「うん。なんだ?」

「呼んでみただけぇ」

「コイツめっ」

「てへっ」


「かーくん」


 あっ、さっきの仕返しだな。無視してやろっ。ふひひ。


「かーくん?」

「……」

「なあ、かーくん」

「…………」

「おい、かーくん」


 しつっこいなぁ。


「なんか用?」

「さんま、焦げてる」

「もっと早く言ってよぉ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る