October 4.2021

AP通信

 フロリダの奇病を巡って意見が割れる中、「イースト急性錯乱」の呼称が定着しつつある。


 このほどフロリダのイーストシティで発生した原因不明の精神錯乱については、当初から医師たちの間でも見解が異なっていた。主な争点は、その分類をブフェ・デリラントのような精神疾患とすべきか狂犬病のような感染症とすべきかであり、症状は前者の急性精神病に近いものの広がり方は後者の合併症に近いと捉えられている。

 論争がまとまらない中、精神錯乱による暴徒化の拡大という前代未聞の事態へ速急に対処するため、呼称の統一が急がれた形だ。これにより、特筆すべき症状の奇異さから精神疾患よりの見解が優先され、報道で広く知られた病状の一部を用いて「E型急性錯乱」と呼ぶことでWHOはほぼまとまった。


 他方アメリカの病理学者カスタネダ氏などは、「研究機関に先入観も与える畏れがある」として、懸念を示している。

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