カルテNo.1 30歳処女。魔法使いになる。

こんな話があってたまるもんですか。


私は将来は自分の接骨院を経営しながら頼もしい彼氏を手に入れて(予定)


その頼もしい彼氏と楽しい思い出を作り(かなり先の予定)


そして、ゆくゆくは結婚して子供を産んで幸せの家庭を作るんだっ(もはや妄想)


何が何でも断ってやるのよ……


「オズ。その人間から魔法使いに成る方法って何よ?」


私は恐る恐るとオズに質問するとオズは私の質問に答える。


「人間が魔法使いに成る時。それは……」


「それは……」


私の心臓の脈拍は今、ドクン、ドクンと妙に速く打っている。


更にオズは少しばかり黙っているのか私のの心臓の鼓動は速くなるばかり……


「桃香っち。人間が魔法使いになる時、異性という希望を捨てて30歳までに貞操を捨てなかった人間を言うんだよ……」


「……」


私は今、目ん玉を飛び出しながら開いた口が塞がらない……


うん。だって、私はもう魔法使いになっちゃったんだもん……


だって、男の子という希望を捨てたし……30歳で処女だもん……もう、私は魔法使いさ……


アレ?なんだろう……涙が出てきちゃう。女の子だもんっ……


「って話があってたまるるかぁぁぁあああっーーー!!!」


「なんじゃ?こんなに大きな声を出して…ご近所迷惑だろ?」


「何でよっ?!何でっ?!」


もう落ち着いては居られない私。それもそうだ話がぶっ飛び過ぎている。


何で、いきなり喋るヌイグルミが現れ、いきなりファンタジーな話をされて、更には魔法使いになっちゃっているってさ。冗談じゃないわよ。


「まぁ、1つだけ魔法世界で生きれるように願いは聞いてやるから桃香っち。」


「願い?!いやいや、願いを叶えようとも誰も引き受けてないからっ!」


オズは何か私にボールペンサイズの細長いロウソクを渡せれ更には何か人が1人くらい入れる空間を開ける。


「ちょっ!もっと説明を魔法世界に行くって……」


「良いから行けっ!!」


「てめぇ!コノヤロォォオオーー!!……」


私は更なる説明を要求したがオズは構わず私の顎に見事なドロップキックされて、私は空間の中に無理矢理ネジ込まれてしまった。

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