女はレベルが低いから

中野在太

崖っぷちの女たち

崖っぷちの女たち

 怒られが発生したとき、アーシェラは――たぶん誰もがするように――気持ちを遠くに持っていってやりすごそうとする。まして、自分になにひとつ落ち度がない怒られなのだ。

「ですから、銀影団ぎんえいだんのみなさまにこのクエストはおすすめできません」

 さっきから手を変え品を変え、大意としてはこのようなことをアーシェラは繰り返していた。カウンターの向こうで、冒険者の苛立ちがどんどん高まっていくのを感じながら。

 主に二点の理由で、知ったことじゃないとアーシェラは思う。

①あたしはマナニア冒険者ギルドにおいて一年契約の単なる嘱託職員で、なにかの責任を取れる立場にはないし、

②そもそもこのパーティではどう考えても、“深淵に住まう鱗無き龍を討伐せよ!”を達成できないし。

 ステータスボードを見るまでもない。アーシェラには、昔からセンスがあった。立ち居振る舞いやちょっとしたくせ、口調や体形から、相手がなにに向いているのかを見抜けた。当然、この冒険者が龍討伐にこれっぽっちも向いていない、ということもすぐに理解していた。

「だから理由を言えよ! ですからですからって、陰キャ特有の否定から入るやつやめろ!」

 冒険者パーティのリーダーが、ひたすら食い下がってくる。待合椅子で佇む他の冒険者たちは、ステータスボードに目を落として完全に興味なしの構え。

 ギルドの窓口で職員に怒鳴り散らす冒険者は山ほどいる。一年前、いかれた冒険者が炎魔法で職員を焼き殺してからは、カウンターに結界が張られた。だがこの魔法は、無思慮な怒鳴り声まで遮ってくれない。

「受付嬢がナメやがッて! お前らはいいよな、地上でヌクヌク生きてるんだからよ! ダンジョン潜ってその日暮らしの俺ら男と違って!」

 それは違う。ギルドの窓口に正規職員などいない。ダンジョンが痩せて以来、マナニアはありとあらゆる経費を削減しはじめた。かつて、冒険者ギルドの正規:非正規比率は8:2だった。今、その数値は逆転している。

 アーシェラもまた、眼前で怒り狂う冒険者の半分ほどの稼ぎで、細々と生きている。貯金はゼロだし、外食もできないし、遊びにもいけない。だが、金がないというのは本質的な問題ではない。契約更新がなければ、明日には無職なのだ。そして彼女は結婚していないし、今のところする気もない。

 龍に殺されて華々しく散るなら、冒険者の本懐だろう。冒険者ギルドの窓口に座ったままゆっくり死んでいくのと、どっちが辛いだろうか。

「女はいいよな、レベル上がンねえから苦労しなくて。だろ?」

 銀影団の冒険者がパーティメンバーに向かって同意を求める。反応は、肥った男の無関心一、女性の――おそらく名誉男性だろう――蔑視一、それから、

「ああー? いま、なんて?」

「うるせえよ! ジジィには言ってねえ!」

 小刻みに震えつづける、どう考えてもリタイア世代のお年寄りが一。らっぱのような補聴器を耳に当てている。アーシェラは笑いをこらえた。

「いいから仕事回せよ、受付嬢!」

 パーティの平均レベルは25。高くもなければ低くもない。もちろん、レベル6のアーシェラとは比べるべくもないが、深淵の龍とも比較にならない。

「こちらのお仕事はいかがでしょうか」

 アーシェラは“六十五層における特定害獣掃討”クエスト詳細を、パーティのステータスボードに送信した。龍討伐と比較すれば、はるかにレベルの低い仕事だ。相手がいくらか余計に怒り狂うことは分かっていた。

「あああァ!? ゴブリン!? ッざけてんのかてめっぶぇ!」

 銀影団の冒険者はカウンターに身を乗り出そうとし、結界に跳ねのけられ、鼻血をふきながらたたらを踏んだ。

 怒り狂うことは、分かっていたのだ。プライドが邪魔をした。くだらないプライドだ。

 いらっしゃる冒険者に、適切なクエストを。

 冒険者ギルドのモットーに惹かれて、アーシェラはこの道を選んだ。だれだって、だれかの役に立ちたいと思っているものだ。アーシェラにとっては人を見る目こそが才能だったし、能力をもっとも活かせるのが冒険者ギルドという職場だった。いつかは正規雇用され、生活も安定する。それまでは、誠実に働いていればいい。

 そのはずだった。

 怒るだけ怒った銀影団が去ってから数時間後、ギルドマスターのエステルに呼び出されるまでは。

 ギルドマスターの執務室は信じられないほど広い。毛足の長いじゅうたんが敷き詰められ、バーカウンターには他国から取り寄せた酒の瓶が並ぶ。

 エステルは魚の形をした陶製の瓶を手に取り、注いだワインを雪解け水で割った。アーシェラを扉の前に立たせたまま、ゆったりと酒を味わう。ステムはまばゆい純銀だ。どれだけ儲けているのだろう。エステルは冒険者ギルドマスターのかたわら、エルフ相手の介護施設を経営しているらしい。そこでも、アーシェラのような非正規職員を使い潰しているのだろう。

「サブマスターから、君のことは聞いているよ」

 エステルはアーシェラに目もくれず、ワインをろうそくにかざして揺らめく光を楽しんだ。よい香りがする。柑橘の精油を混ぜ込んだ、蜜蠟のろうそくなのだろう。アーシェラが自宅に灯せるのは、最下等のニシン油を麻の燈心に吸わせたオイルランプだ。火持ちが悪い上に真っ黒な煙を吐き出し、おまけに信じられないほど臭い。魚の死体が夢に出ない日はない。

「君、冒険者ギルドの意義を答えてごらん」

 エステルが問いを投げかけた。都合のいい正解を用意しておいて、間違えればけなすのだろう。質問のかたちをとった恫喝だ。しかし、アーシェラは胸を張った。おおよそ単なる強がりだった。

「いらっしゃる冒険者に、適切なクエストを」

「それは理念だ。理念と意義の違いは?」

 案の定、間髪入れずにエステルは質問をかぶせた。あらかじめ、答えは引き出しに入っているのだ。

「理想と現実、ですか」

「その通り。理想は、君の言葉どおりだ。意義は、そうではない。いいかね、仕事は山ほどあるんだ。そして冒険者は自らの力を過信し、無茶なクエストに手を出しては死んでいく」

 まったくその通りだ。龍は銀影団を炎の一息で地上から消し去るだろう。残るのは岩肌に焼き付いた四つの影だけだ。

「他人がばかをさらそうとしているとき、止めたい気持ちは分かる。だが、ばかが何人かばかげた死に方をしても、それは自然のありさまというものだ。それに、死の責任は私にある。君が気にすることではない。つまり、君は不自然をやっている」

 “でも”と“いや”をアーシェラはぐっと呑み込んだ。

 いや、それはまあ、ばかがばかをさらして死ぬのは自業自得でしょうけど。

 でも、クエストを発注して冒険者を死に追い込み、自責の念に駆られて眠れなくなるのは、あなたじゃなくあたしですよね?

「君も分かっているだろうが、まず、助成金無しでは成立しないのが冒険者ギルドだ。次に、国が評価するのは、受注されたクエストの数だ。つまり?」

 エステルは、アーシェラが口を開くまでかたくなに黙った。

「……あたしは、評価されないことを、やっています」

 屈辱に全身が熱くなる。今すぐギルドマスターを殴り倒したかった。だがあらゆる点で無意味だ。まず職を失う。次に、レベル差がありすぎてダメージが通らない。アーシェラとて人並みに努力はしてきたが、レベルは6。エステルはどうだろうか。少なくとも、100は越えているはずだ。

「ところで君、結婚は? まだかね? 急いだ方がいい。花とサケには見ごろ飲みごろと言ってな。天階てんがい時代の壺に刻まれたこっけい詩だよ。君は知らないだろうが」

 アーシェラは愛想笑いを浮かべた。そういうエステルはバツイチで、しかも最近ではオークの若い女を連れまわしていると言う。だが、男はそれで許される。噛みつこうとしても歯が立たないほど大きすぎる、世界の道理だ。愛想笑いでごまかすしかない。

「そうですね、急がないとって思ってます」

「よろしい。だいたい理解してくれたようだな」

「なにを、ですか」

「君と冒険者ギルドが、契約を更新しない理由についてだ」

 最後までエステルはアーシェラと目を合わせなかった。彼にとっては、ろうそくとワインの方が彼女よりもずっと価値あるものなのだ。


 というわけで、アーシェラはマナニア市街から百キロほど北上し、国境付近にいた。数百メートル下の森まで垂直に落ちる崖だ。

 巨大な公国が分裂し、合従連衡を繰り返すこの中つ原では、いつでも誰かが誰かを狙っている。そのため、国境に接するこの崖をわざわざ訪れようとする者は多くない。自殺の名所となる条件を完璧に取り揃えた、非の打ちどころがなく非常に感じの良い崖だった。

 職を失うのは、たしかにつらい。だがアーシェラの心を砕いたのは、自分の才能が、正しいと思って取り組んできた仕事が、なにひとつ評価されないということだった。今後、評価される機会もまるでないということだった。

 この世界で、女が人を評価する立場に就くことはあり得ない。ありとあらゆるギルドのマスターは例外なく男の仕事だ。冒険者にしても、女の比率はちょっとぎょっとするほど低い。人口の半分が女であるという当然の事実から考えれば、おかしな話に思える。

 そうした疑問には、あまりにも端的で、まったく付け入る隙のない回答が用意されている。

 男の方がはやくレベルアップするのだ。

 同じモンスターを狩っても、同じクエストをこなしても、女が得られる経験値の量は男の10~30%だ。なぜなのか? これに関して疑義を呈すると、もっともらしくて反論不可能な言葉が返ってくる。

『昔から男はダンジョンに潜って狩りをし、女は集落を守っていた。それが入手経験値量の差につながった』

 正しいのかどうかは知らないが、事実として、レベルアップに性差はある。

 男の方がはやくレベルアップする世界で、あたしは正規雇用になりたいだけだった。

 それはどうやら、だいそれた願いなのだ。

 立て膝で崖の突端に座ったアーシェラは、山肌をただよう朝もやを眺め、ふんぎりがつくのをじっと待っていた。ここからぴゃっと飛び降りて、自らのくだらない生を終わらせるのだ。

 思えば皮肉なものだ。女は事実上、国境を越えられない。レベルが上がらないからだ。国をまたげば、魔物生態系エンカウントテーブルもダンジョンの質も変わる。強力な敵と厄介なクエストが国境の向こうにはあり、その冒険もまた男の特権だった。自死の瞬間になってはじめて、女は越境できる。

「さあてどっこいしょ、そろそろ行こうかな」

 大きなひとりごとで自分をはげまし、アーシェラは立ち上がった。

 視界の端に人影を捉えた。

 のっぽで、黒い肌で、波打った髪。長身を恥じるように極端な猫背のダークエルフ女が、崖っぷちにぽつんと立っていた。まちがいなく、自殺志願者だった。

 目があって、会釈を交わし、アーシェラは含み笑いをうかべた。これから自殺しようとする二人でも、お互いごく自然に気をつかうものなのだ。あまりにもばかばかしい。

 気勢をそがれ、アーシェラは腰を下ろした。自殺はもっとも個人的な行為であり、会釈を交わした他人に見守られながらすることではないだろう。ダークエルフが先に飛んでくれるか、あるいは帰ってくれるのを待つしかない。

 がまん比べに踏み込んだ判断はまちがいだったと、アーシェラは十秒後に悟った。足音に振り向くと、新たなる自殺志願者が崖にエントリーしたのだ。緑色をした膚と厚いまぶたのオーク女だった。蔦を編んだ杖を手にしている。魔法使いだろうか。崖っぷちのアーシェラとダークエルフを見てかなり面食らったようだったが、やがて会釈した。アーシェラとダークエルフも会釈を返した。

 オーク女が崖っぷちに腰を落ち着けてから数分後、

「まあ!」

 純然たる感嘆符が谷にこだました。新たなる自殺挑戦者は、立ち耳と長いマズルと笑むように持ち上がった口元。狼人の女だった。

 アーシェラとダークエルフとオークは同時に会釈した。

「あら……どうも」

 狼人は深くおじぎし、しばらくきょろきょろした後、おさまりのいい場所を見つけて座った。

 自殺の名所というだけあるな、とアーシェラは思った。こんなに気まずい思いをするぐらいだったら、ニシン油をかぶって火の中に飛び込むべきだった。人生の最後まで他人に気をつかい、ばつが悪い思いで沈黙を味わわなければならないなんて、あまりにもばかすぎる。

 帰ろう。アーシェラは決意した。死ぬ瞬間に国境を越えるのってなんか粋。ぐらいの気持ちでここまで来たが、首をくくろうが馬車に轢かれようが結果は変わらない。

「さーて、帰りますかね」

 アーシェラは、自殺志願者たちに聞こえるよう大きく声をあげ、ちょっと伸びまでしてみせた。なんとなく、いや最初から死ぬつもりとか無かったですけどね。ぐらいの空気は出しておかなきゃいけない気がしたのだ。

 そして立ち上がり、足を滑らせて崖から落ちた。

「うそでしょ」

 言ってから、人生最後の言葉がうそでしょなのうそでしょ。と思った。

 ゆっくりと落ちていきながら、アーシェラは見た。

 最初に立ち上がったのは、蔦を編んだ杖を手にしたオークだった。オークは、一歩目でローブのすそを踏んづけて「ぶぎっ!」とかそういうニュアンスの声を上げながら派手に転んだ。

 次に、狼人が飛び出した。ばさっと服が地面に落ちて、ひと塊の布の中から狼が飛び出した。獣化した女は、銀色の長い被毛を風に波立たせながらアーシェラにぐんぐん近づいた。崖を蹴り、アーシェラのマントを咥えた。

 アーシェラの体が崖からぶら下がり、狼は前肢を地面に突っ張った。

 だが、狼はアーシェラの体重を保持しきれず、ずるずると前進した。このままでは二人とも滑落するだけだから離して、とアーシェラは言おうとしたが、

「ぐええええ」

 みたいなうめき声しか出てこなかった。マントで首が絞められているのだ。

「待って待って待って待って!」

 黒髪のダークエルフが狼に抱きつき、反り投げの要領で持ち上げた。凄まじい勢いで、アーシェラの体が浮き上がる。信じられない剛力だった。

 しかしながらダークエルフの立っている場所は、風化した岩石の、べらぼうに脆弱な一部分だった。岩は地質学の教科書に載せられるほどきれいに劈開へきかいし、三人といっしょに落下をはじめた。

「うそでしょ!」

 アーシェラは再び叫び、絶対にもっと気の利いたことを言ってから死のうと決意し、その数瞬後、ぼむん! と奇妙な音を立てて弾力のある物体の上に着地した。

「ま、間に……間に合った……間にあったぁあああうひひひひ!」

 転んだ姿勢のまま、オークがうめいた。アーシェラは、自分たちが着地したものに触ってみた。橙色に微発光する、全体としては皿のような形をしたものだった。どうやら、オークの魔法だった。

「あ、あのっ!」

 いざってきたオークが、崖から顔を出した。

「それ、魔法、はつ、はつどっ、じかっ……あ、あんまり長くもたないっスから! あっ、上がって! はやく!」

「あたし、ロープ持ってる! 悪いけどどっかに結んできて!」

 アーシェラは荷物から一巻きのロープを掴みだし、一端を崖上に投げ渡した。飛び降りが怖くなったら首をくくろうと思って用意したものだ。ロープはきっと今、皮肉な運命を感じていることだろう。

 三人は木に結んだロープで崖を這い上がった。四人とも、血の気の失せた顔でしばらく震えていた。

「あ、あ、あり、ありがと」

 合わない歯の根をかみしめて、アーシェラはなんとかお礼を言った。

「……逆じゃね?」

 ダークエルフがぼそっと答えた。たしかにその通りだとアーシェラは感心した。自殺しようとした自殺志願者を、自殺志願者が寄ってたかって救い出してしまったのだから。

「すみません。体が勝手に動いちゃいました」

 人の姿に戻った狼人が、アーシェラに頭を下げる。

「私もっス」

「ウチもなんだけど」

 オークが、次いでダークエルフが、申し訳なさそうな表情で狼人に続いた。

「え、いやいやいや! 死のうとしてたのはそうだけど、助かったのもそうだから!」

 言っていて、頭がおかしくなりそうだった。なにかが致命的にずれているのはたしかだったが、自分でもそのおかしさを指摘できないのだ。

 それで四人の自殺者は無言になった。

「その、なんかさ」

 アーシェラはむりやりに口を開いた。この沈黙の責任は全面的に自分にあるから、おもしろいことを言って場を和ませなければならないと考えたのだ。

「あれだね、死にに来たといっても、死ぬのってめちゃくちゃ怖いよね」

 なにひとつ冗談になっていなかったので、だれも笑わなかった。

「事実じゃん」

 ダークエルフがぼそっと呟いた。それはちょっと面白かったらしく、狼人が、くすっと笑った。

「ですね。もうただ単に」

「っス。たんっ端的……もう単に事実っス」

 オークが狼人に同意する。それで四人とも、たどたどしく笑みを浮かべた。

「いやすげー怖かったんだけど! ウチも死ぬんかいって! あんな割れる? ふつう岩そこで割れる?」

 ダークエルフが何かに対してやみくもに怒鳴った。その頬には血色が戻っている。

「やば! やばあ! もうぜってえ死ねないし! あんなんの後で死ねないし! こっわぁ! 落ちんのこっわぁ!」

 叫んだダークエルフが、髪をぐしゃぐしゃかき回す。

「また助けちゃうかもしれませんよ」

 狼人が半笑いで言った。冗談にするには、まだ落下の感覚が生々しすぎた。だがアーシェラは、なんとか笑ってみせた。

「今日はあれだね、その日じゃないかもね」

「すくなくとも、すいっ遂行……飛び降りるのは違うっスね」

 オークが、どもりながらもアーシェラにうなずきかける。

 なんとなく雰囲気はやわらいだが、さすがに会話は続かなかった。

 こんな強烈に気まずい体験を抱えて自殺するのは、あまりにも嫌すぎるとアーシェラは思った。せめて、生きる希望を丸ごと失った地点が最後でありたかった。

「よし分かった! 飲みに行こう!」

 アーシェラはためしに言ってみた。案の定、他三人はばかを見る目でアーシェラを見た。

「そのほら! みんなでこう、ほら! ここに至るまでのこと話してさ! あーそれはしょうがないよねー死ぬよねー。って言いあう、とか、なんか、そんな……」

 あっという間に失速したアーシェラは、尻すぼみになってごにょごにょつぶやいた。それから、この状況を一変する起死回生の冗談を思いついた。

「あ、ごめん! もしかして……みんなこれからなにか予定あった?」

 果たしてみんな笑い、それでとにかく飲みに行くこととなった。

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