第6話問題点?

良し!方針が決まったからさっそくダンジョンの外に出て、地上の国との同盟を手に入れよう!


というわけにもいかなかった。


ゼアークが転移してから、まだ数時間しかたっていない。


万が一というか、十中八九ゲームとは異なっている点があるだろう。


しかし、それがすべて悪いとは限らない。


もしかすると、良い変化ばかりかもしれない。


しかし、それでもダンジョン内のこともしっかりと管理ができないのに、地上の管理なんかできるわけがなかったので、しばらくはダンジョン内のことと、地上にできている街の改良に関してのことを重視していくことになった。


それに、地上の町に関しては、今でも人口が増加傾向にある。


もちろん、周辺の国の普通の人は全然近づいてこないが、すでに支配を長く受けている現地の者たちや、国の中での肩身が狭い亜人なんかは来てくれている。


それに、ダンジョンのモンスターと一緒に住むということで、ほかの国の労働条件よりもよくしてある。


そんなこと言っても、さすがに人間の国の上流階級よりもいい給料というのは無理だが、それでも一般階級や奴隷階級よりは圧倒的に良い環境になっている。


魔物よりも人間のほうがよっぽど怖いといった普通の人間も、たまに来てくれているのだ。


「まぁ、地上の町に関しては、今は大丈夫だし、まずはダンジョンないことをやるか。」


そして、ゼアークは転移してから、幹部たちに命令してダンジョン内のデータを神にして作ってもらっている。


そもそも文字が書けないものがいるので、難しいようだが、そこは無理を言って、神にしてこの部屋まで送ってきてもらっている。


「さて…このダンジョンの問題だが…」


まず、資材面のほうに行こう。


資材に関しては、ダンジョン内の魔力を使って生成することができる。


そのため、本来は人が立ち入らないダンジョンに関しては、魔力の供給が難しいのだが、このダンジョンに関しては、ゼアークが自分の魔力を放出している。


本来はそんなことができないので、そのための地上の町計画だったのだが、転移してからは、ダンジョン内のモンスターが自動的に魔力が回復するようになったので、ダンジョン内でモンスターが自動でダンジョンに魔力を送ってくれるようになったのだ。


そして、ゼアーク本人もダンジョンに魔力を送れるようになったので、この辺の問題はすべて解決できている。


それとともに、ダンジョンの軍事力に関しても、ダンジョンの魔力を使って作っているので、その辺の問題もなくなっている。


そして、ダンジョンの大きさに関しても魔力で変えているので、問題がない。


そして、人間たちの食料も魔力で作れるようになっているので、もしも畑に問題が起こっても何も問題がない。


(あれ?ダンジョン内のモンスターが魔力を生成できるだけで何でも大丈夫になっていないか?)


実際、ダンジョン運営に関しては、魔力で何でも解決ができる。


そして、ゲームではダンジョン内に人間を入れて、その人間から、魔力を少しずつとるのだが、その問題が、すべて解決できてしまっている。


「人間の国と連携をとる必要が本格的に見つからなくなってきた。

まぁ、それでもダンジョンに何かがあってはいけない。

しっかりと準備をするか…」


そしてゼアークは、万が一が絶対に起きないように、軍拡をさらにするのだった。

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