幼年時代の過ち 2018年08月06日(月)

 北海道に住んでいた頃の事だ。


 だから幼稚園の年長か小一、5才か6才だった頃。


 北海道に行って初日に虐(いじ)められ、強気に出る事を覚え、ガキ大将だったと書いてはいたが、小学生に上がり、蹴つまづかせて顔に傷を負わせた女の子がいる事は書いた。


 しかしだ、それ程致命的では無いにしろ、懺悔(ざんげ)したい悪行(あくぎょう)がある。


 男数人で群れて遊ぶ事が多かった団地時代。


 小さい女の子なのに、混ざって来たがる子が居た。


 仕切りたがって、ピーピーうるさいと、報復(ほうふく)に、女の子の家の団地のチャイムを鳴らして男3人で玄関にションベンをして立ち去った事がある。


 女の子は始めは3人の男の子が自分に会いに来たと一瞬表情が明るくなったが


 次の瞬間ションベンを食らって、ワーワー泣いた。


 堪(たま)りかねた母親が逃げ帰る私に向けてお菓子の空き缶みたいなのを投げて来た。


 ひょいと首をかしげて避けて「首に当たって大怪訝(おおけが)でもしたらどうすんだ。」とかなんとか生意気な事言って、そのお母さんも「あぁ、そぉなの、悪かったわね!」って大人相手にも黙らせるくらい口がたった。



 その後(ご)、その女の子を見かけることはなくなった。


 随分(ずいぶん)と酷(ひど)い事をしたもんだ。


 弁解の余地は無い。


 この歳になって、母と話していて思い出し、反省している。



 その女の子とそのご家族が、どうかご無事で幸せに暮らしてる事を願って已(や)まない。


 申し訳ありませんでした。謝罪の意を表したく、ここに記させてもらいます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る