第7話 ドアの向こう

わたしは、酷い疲れを感じてウツラウツラしていたが、そのまま、いつの間にか眠っていたらしい。


暫くして、もう一度、目を覚まして壁時計を見た時、時刻は午前7時を指していた。

時間は進み、朝になっているよう。

しかし、相変わらず白い部屋のベットの中だ。


とにかく、こうしていても仕方がない。

夢なのだから、いつかは覚めるはずだけれど、それにしても、こんなに長く夢の中にいるのは初めてだ。

急に得体のしれない不安が募って、わたしは起き上がってベットから出る。

恐る恐る、この白い部屋のドアの前まで行ってみた。


部屋と同じ白いドア。

ドアには、丸みを帯び繊細な装飾を施された金色のノブがついている。

わたしは、そっとノブに手を伸ばしてまわした。


そして、ドアを、ゆっくりと開けた。


ドアの向こうには……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る