プロローグ4

【ティルナノーグ】


この世界は様々な種族がおり、武器や魔法を用いて覇権争いをしている世界である。


【種族】


ティルナノーグの世界では大きく分けて3つの種族に分けられる。

ヒューマン種、デミヒューマン種、モンスター種。

人間、エルフ、ドワーフなどはヒューマン種。

ゴブリン、リザードマン、その他獣人などはデミヒューマン種。

スライム、ドラゴン、アンデッド、その他不明な個体はモンスター種。

種族によっては進化をする個体もいる。




ノートパソコンを操作しながら説明を終える。


「鉄心さん、異世界ティルナノーグに行ってもらうにあたってその体では行けないんですよ」


『え?今すぐ行けないのか?』


「そうなんですよ、だから仮のカラダを選んでいただきたいんですよ」


ノートパソコンを鉄心の方に向ける。


『えっとこの中から選べばいいのか?』


「はい、とりあえず種族から選んでもらいたいんですよ」


人族、エルフ、ハーフエルフ、ダークエルフ、ハーフダークエルフ、ハイエルフ、ドワーフ、ハーフドワーフ、竜人、ヴァンパイア、ハーフヴァンパイア、ゴブリン・・・etc


『多すぎるわこれわ…』


その数なんと50種類以上。


『オススメとかないのか?』


「そうですねー、竜人やヴァンパイアなんかはとてもとても強い種族ですねー」


『強そうな奴ってなんか宗教とかに狙われないのか?』


『ヴァンパイアなんかはティルナノーグにある国の一つ、レミーア聖国の即討伐対象に入ってますねー』


『選ぶ気も起きねーわ、そんなもん勧めんなよ…』


思い出したかのように手を叩く。


「そうでした、そうでした、最近入荷したのがあったんでした。それを紹介しますよ。ちょっとパソコン貸してくださいね」


カタカタカタカタカタカタカタカタ

カタカタカタカタカタカタカタカタッン!


「これですこれです、T-○000とかいう個体が最近手に入ったんですよ」


ドヤ顔で鉄心背中を叩く。


『T-○000って、○ーミネー○ーじゃねえか!』


「なんですか?それ?知りませんよ。とにかくこの個体は凄いんですよ。体が液体金属なんですよ、だから基本的に殴られったって抓られたって動じない、いくらでも掘られ続けられるドМな方にピッタリです」


『なんでヤラれる前提なんだよ!』


「ほら、敵が不意打ちしてきても動じない。こんな素晴らしい個体は他にはないですよ」


『確かにそう言われると…基本的に戦いたくねーしなぁ』


『でしょ、でしょ、だからこれにしちゃましょ!エイッ!』


ノートパソコンのボタンが押される。


『おいっ!(結局お前が決めてるんじゃねーか)』


鉄心の体が光に包まれていく。

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