第31話 闘争





「速ぇええええええええええ!? マジ!? これ速ぇええええええええええ!?」


 

 俺とイユさんは物凄い速さで山の斜面を滑り降りていた。

 なにこれ!?

 ボブスレーみたいなスピード進むな。


 イユさんの生家は山の標高300メートル弱くらいの位置にあったので、斜面は瞬く間に滑り降り、そして今度は森の木々の中を滑りぬけていく。

 すげえ、ほとんど減速しないぞコレ。

 山の木々にぶつかりそうになることもあるが、ぶつかったところでヌルっと滑るため衝撃もほぼ無く、加えて俺が足先で木を蹴って進行方向をある程度 調節できるため進む上でも大した障害にはならない。


 やっべえ、マジで便利だな俺のヌルヌル。

 ローション相撲の才能が異世界で役に立つとはな。



「あっ!! イユさん!! 怪我に響いたりは――」

「喋るな、舌ぁ噛むで」



 俺の言葉にそれだけ答えて、イユさんはギュッと俺のジャケットの襟を握りしめ、俺の胸襟に頭を押し付けてきた。


 ――いま思ったが、このヌルヌルは俺の意識次第で多少 性質が変化するらしい。

 具体的に言うと、俺が立って歩こうと思えばヌルヌルで足が濡れていても問題なく歩けるし、そして今みたいにイユさんが俺のジャケットを掴むこともできるし、そして俺もイユさんの身体を抱きかかえることができている。


 ヌルヌルさせるかどうかは、ある程度はこちらの裁量なのだろう。



 そんなことを考えていると、高速で滑り続けていたヌルヌルも摩擦が皆無と言うわけでもないため、だんだんとスピードが落ちてきた。

 ただそれでも、森の中を2キロ近くは慣性だけで進んできたんじゃないか。

 これ、結構すごい能力なんじゃなかろうか。

 地球の化学物質とかなら大発見だぞ。

 俺のヌルヌルもバカにできんな。



「さて、流石に歩いた方が早いかな、この速度だと」

「……ああ、そうやな」

「イユさんは歩かなくて良いです。とりあえず残りのポーションをありったけぶっかけますわ。ほーれ」



 とりあえず残っていた中級ポーション2本と初級ポーションをぶっかけるが……。



「治らねえな……」

「そら……ポーションかけるだけで治るわけないやろ」 

「マジで!? 異世界のポーションってかけるだけで回復するもんじゃないの!?」

「多少ならな……。だがこの傷じゃ……完治は無理や。そんな簡単に完治したら医者いらんわ」



 確かに!

 見たところ少しは傷も治ってきたようだが、完治には程遠い。

 特に腹の刺し傷と折れた脚はまだ酷い状況だ。

 仕方ねえ。


「イユさん、背中に乗って下さい」



 抱きかかえていたイユさんを降ろし、代わりにそう言って背中を向ける。

 彼女は少しだけ悩んでいたが、やがて6本の腕を俺に絡みつけるようにして背中に乗った。



「……じゃあ、頼むな」

「はーい。行きますよ。せーのっ!」



 声とともに、俺はイユさんを背負って立ち上がった。

 あともう少しで森を抜ける。

 そうすれば、あとはしばらく平原だ。

 平原なら歩きやすいし、敵からも見つかりやすいが仲間からも見つけてもらいやすい。



「かなり距離は稼いだと思います! もう少し頑張りますよ、イユさん!!」

「……ああ。そうやね」



 俺の言葉にイユさんも頷いた。

 イユさんを背負ったまま、俺は無理のないペースで走る。

 変にペースを上げすぎると途中で足が止まる。

 ましてや人を一人背負ってるからな。

 ぶっちゃけベイリーズまでは走り切れないだろう。

 どこかで何とか冒険者と合流しないと。


 しかしそこで、俺が気づくよりも早くイユさんが叫んだ。



「桃吾ッ!! 早く身を守れッッ!!!!」


 

 その言葉に、俺は咄嗟にイユさんを近くの茂みに降ろし、彼女の上に覆いかぶさるようにすると、すぐさま全身からヌルヌルを溢れさせた。

 ……という記述だけ見ると馬鹿ッぽいな。


 なんて思っている間に。

 ――ズドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 という凄まじい爆音とともに、身を切り裂くような暴風の渦が俺達の身を襲った。




「うおおおおおおおおお!? な、何だ!?」

「きゃあああ!? マジかコレ!?」




 ヌルヌルが俺達の身を守ってくれるのでダメージはないが、強風に煽られて俺達の身体が宙に浮いた。

 しかし数秒後には重力に引かれて地面に落ちていった。


「うげっ!? あっ、イユさん!!」

「――かあッ!!」


 俺の方が先に着地したため、イユさんのケガに響かないよう地面に球体状のヌルヌルを作って彼女の身体に掛かる衝撃の負担を低減させる。

 とはいえ、彼女の腹部の傷は酷い。

 止血はしているが、中身がグシャグシャなのは違いないのだ。

 体内に溜まった血のせいで皮膚が変色している。



 しかし、これは一体何が起きたのだ?



「んだよッ!! 誰が何を――」



 そう言いながら顔を上げた俺は絶句した。

 俺の視界には――1キロ弱に渡って地面から根こそぎ抉られた森が映っていた。

 幅自体は数メートルほどだが、距離があまりにも長い。

 一直線に森の木々が削られ砕かれ、地面が剥き出しになっている。

 まるでここだけ巨大な重機で真っ直ぐ線を引いたかのようだ。


 あたりには、斬り刻まれた丸太のように太い木々が散らばっている。

 

 驚愕して、目を見開いていると、抉られて剥き出しになった地面に何やら魔法陣のようなものが浮かびだし、そこに一瞬でエコー達が姿を現した。

 同時にカナブンの魔族が手に持っていたスクロールが消滅した。




「転移のスクロールか。……便利なもん持っとるやん」

「……それよりも、テメエらアレで死んでねえのかよ、ムカつくないオイ。あの得体の知れないヌルヌルを洗い落とすのにも苦労したしよォ。マジでムカつくぜ」



 言葉とは裏腹に、エコーは酷く楽しげだった。



「特級魔法・『カラミティ=ウィンド』。風の刃で敵をド派手に斬り刻む良い魔法だろ? ――固有魔法なんざ覚えるよりも、こういう派手な魔法を覚えたほうがよっぽど効率が良いぜ」



 そこまで言って、一度言葉を切ったエコーはこう続けた。



「――お前らに絶望をくれてやるぜ」

「クーリングオフ! クーリングオフ!」

「……何だそれは?」



 ああ、やっぱ異世界にクーリングオフは無いのか。


 まあそんなことを言っている場合じゃないよな。

 俺は咳払いして、エコー達の前に立ちふさがる。



「何だオイ。派手な魔法だな。カッコいいじゃん。馬鹿デカい扇風機でも買ったか?」

「扇風機が何かは知らねえが、バカにされてんのは分かるぜ。――ハッ、虚勢を張るのはやめとけよ。お前はもう詰んでるんだよ。舐めたマネをしやがってよォ。アラクノイドは殺すわ、もう。あとお前も両腕を捥いで運びやすくしてやるよ」

「ははッ、それは困るな。俺の腕がちぎれたら、代わりにお前の腕を貰うことにするわ」

「――お前マジでいい加減にしろよォ?」



 エコーが指をパチンと鳴らす。

 すると、背後にいたカナブンの魔族が手に持っていたハンドベルを鳴らした。

 と可愛らしい音色が響き、そして――森の中から無数の虫型のモンスターが姿を現した。


 それは まさに無数、という言葉がふさわしい有様だった。

 地面を這いずり、空を飛び交い、種類も様々なモンスター達が羽音を立てて、あるいは耳障りな足音を立ててこちらに迫ってきた。



「……何これ? 虫 多すぎじゃね? 何でこんなに虫いんの? 群馬県かココは」

「これまで翠ちゃん達 勇者が倒してたモンスターはこいつらが出してたんや。……ウチらをおびき寄せるためにな」


 

 俺のボケはイユさんには伝わらなかった。

 仕方ない。


 しかし、俺も今回の件はこいつらの手引きだと思ってたけどさぁ。

 こいつらも敵も虫だったしぃ。

 いやでもこの数はマジで怖え!

 肌がすげえザワザワするもん!!


 ……どうする?

 こっちは怪我したイユさんと、ヌルヌルするしか能のない俺だぞ。

 まだ冒険者も勇者も見当たらない。

 いやマジでどうすんだコレ?



「ははは!! ビビったろ? このハンドベルを入手するのも苦労したんだぜ? ま、これもあの いけすかねえクソ蝶ババアを潰すためだがなァ」

「……クソ蝶ババア?」

「はッ!! お前、魔王軍の幹部連中のことも調べてねえのかよ!! 俺の上司の蝶の魔族で魔王軍の幹部だよッ!! 勇者の兄の癖にモノを知らねえなァ!!」

「だって俺、勇者の兄であって勇者じゃねえもん」



 しかし、コイツやけに饒舌だな。

 勝利を前に饒舌になるのはどこの世界でも一緒なのか。



「俺はテメエを使って勇者であるテメエの弟を殺す。その後に『聖剣』の勇者も殺してやる!! その功績であの蝶女ババアを蹴落として俺が次の魔王軍幹部だ!!!」




 ……翠を殺す?


 そうだ、俺が下手なことをすると、翠が危ないんだ。

 俺だけの責任で終わるなら、俺だけの問題だ。

 でも……翠が、弟が巻き込まれるかもしれない。

 そう思うと……指先が震えてきた。

 ……怖え。

 マジで怖い。

 どうしよ……俺、マジで死ぬかもしんない。


 呼吸が浅く速くなり、心臓が激しく脈打つのを感じる。

 ――どうしよう、おしっこ漏れそう。



「ハァ、でもエコーが派手に森を吹っ飛ばした所為で、森に潜伏させたモンスターが幾らか細切れになってしまったわ。モンスターを集めるだけでも一苦労だったのに」



 俺がそんなことを考えていると、カナブンの魔族がそんなことを言った。



「うるせえなァ!! これが終われば俺らは昇進だぞ!? そんな下らねえこと気にしてんじゃねえよ!! だいたい、こいつらがカスの癖に調子こくのが悪いんだよ!!」



 カナブンの魔族の言葉に、エコーは苛立ったようにそう返した。

 その言葉を聞いた俺は、ふと思い出したことがあった。

 ……行けるか?

 可能性は薄いが、この状況を打破できるアイデアが、一つだけ思いついた。




「ああああああ~~~~!! 怖えけどよぉ、俺が頑張らないと翠も危ないもんなぁ」



 そう言って頭を抱えると、俺は後ろで寝そべったままのイユさんの眼を見た。



「イユさん、すげえ怖いんで。なんかこう、やる気の出ること言ってもらえないッスか?」

「……ハァ。お前、カッコつけるなら最初から最後までカッコつけ通せよ」

「すんません」

「しょうがないなぁ、お前はホント」



 そこで言葉を切ったイユさんは。



「生きて帰れたら――お前の望むプレイ全部やってあげたるわ」

「よっしゃ元気出たァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」



 上半身も下半身もすっごく元気出ました!!

 まだイケるか息子よ!!

 当然です お父さん!!

 みたいな気分です。



「ああ? 何だァ? 死ぬ前にお祈りでもすんのか? ……まあ、良い。お前らは虫の餌だ。人間の方は、死なない程度にだが――」



 そんなことを言うエコーに対し、俺は。



「ハハハッ! 結局は蟲が最後 仕事すんのかよ。お前の仕事 森を耕しただけじゃん。ハハッ。魔王の副官なんぞ辞めて農家に転職しろよ」



 と言って、口角の端を持ち上げて笑った。



「あ? 何だよ、お前?」

「元気な内に煽ってんだよバカ。説明されないと分かんなかったか? 身体はデカいがオツムの出来はカマキリと変わんねえな? どうしたどうした? 脳ミソまでハリガネムシに浸食されたか? で、どうすんの? 農家に転職すんの? YESか農家でお答えください」

「オイ、テメェ……。楽に死ねると――」

「ああ、そういやお前。固有魔法を覚えるよりも派手な魔法を覚えたほうが良いとか言ってたけどよぉ、どーせ覚えられなかったんだろ? 固有魔法を。俺は1日で覚えたのにさぁ。だーかーら、。ハハハハハッ!!」



 と言う俺の言葉は――予想通りエコーの地雷をぶち抜いたらしい。




「テメェええええええええ!!!! ぶち殺してやるァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」



 エコーが両手の鎌を持ち上げ、その刃を軸にして渦巻く風が吹き荒れる。



「ちょ!? エコー落ち着いて!!」

「待てエコー!! 挑発になるな!!」

「うるっせんだよ!! 死ねやあああああああああああああ!! 『カラミティ=ウィンド』!!」



 そう叫んでエコーが放った二発目の特級魔法とやらが、俺とイユさんに襲い掛かる。

 俺は咄嗟に彼女を抱きしめ目を閉じると、全身に魔力を漲らせ大量のヌルヌルで身を守る。




 直後、身を切り裂く暴風が俺達を襲い、地面を抉りぬいた。




 風が収まり、パラパラと砕けた石片が地面に落下し、舞い上がった砂埃が風に流されていく。 

 その光景を見て、エコーは満足したように笑った。




「ハハハァ!! 馬鹿が!! 図に乗りやがって!! お前が死んだところで、やりようは他に幾らでも――」



 しかし、そう言いかけて彼は絶句した。




「はい、お前の魔法ローション以下~~~~~~!!!!」




 俺がヘラヘラと笑っていたからである。



 俺のヌルヌルは敵の攻撃を受け流すことができる。

 だが、それはどのレベルまでなら受け流せるものなのか?

 そう思って、試しに仲良くなった衛兵の人達に協力してもらって、試したことがある。


 普通のパンチ――受け流せる。

 マッチョの衛兵の全力パンチ――受け流せる。

 鍛えられた衛兵の剣術による一撃――受け流せる。

 何故か参加してきた神官の炎魔法――受け流せる。


 試したのはそこまでだったが、しかしこれによって俺は魔法も含めてかなりの攻撃を受け流すことができると分かった。

 事実、先ほども一度『カラミティ=ウィンド』を受け流すことに成功している。

 だからこそ、勝算のある戦いではあったのだが。



「いきなり来るのも怖えけど、来るのが分かってるのも怖えな……」



 いやマジで怖かった!! 

 マジで漏らすかと思ったわ!!



「お前のヌルヌル……割とチート性能ちゃうん?」

「やめてくださいよ! ローションがチート性能なんて、異世界なのかソープランドなのか分かんないでしょ!! ソープ行ったことないけどさ!!」


 

 あと別に俺の能力にも弱点はある。

 水中では呼吸できないから溺れれば死ぬし、地面に生き埋めにされても死ぬし、毒ガスに覆われると呼吸できなくて死ぬ。

 ただ直接的な物理攻撃には強いだけなのだ。


 俺が生きているのを見て、エコーが舌打ちした。



「テメエッ!! まだ生きてやが――」



 そう言いながら再度 攻撃すべく一歩前に出したエコーの膝が――崩れた。



「ああん!?」


 見れば、エコーは片膝を着き、息も上がってしまっている。

 これは――。



「エコー!! 魔力が減ってるわ!! 2回も特級魔法なんて使うからよ!!」



 慌てた様子で、カナブンの魔族がエコーに寄り添う。


 ――魔力切れ。

 魔力が生命を支えるこの世界では、魔力を使い果たせば死を意味する。

 そこまで行かなくても、生命維持機能が落ち、活動能力は低減する。



「どうやら、俺の読み通りだったな」



 エコーは短気なアホだ。

 ついでにだ。

 煽れば大技をぶっ放してくれるだろうと思った。

 特級魔法がいかほどのものかは知らないが、名前から察するに上級魔法よりもさらに上だろう。

 ならば、消費魔力も凄まじいはずだ。



「……アイツは、そもそもウチと戦って何割か魔力を消費しとる。それで特級魔法を2回も使たんや。あの様子なら残りの魔力は精々2割弱くらいやろ」



 囁くように、イユさんが教えてくれた。

 これでエコーの戦闘能力は大きく落ちただろう。



「……そうか。俺はまた熱くなったか」

「なッ!? 雰囲気が変わったぞアイツ!?」


 

 しかし、ここでエコーは冷静さを取り戻したらしく、大きく息を吐くと、カナブンの魔族に視線を向けた。

 


「世話を掛けたな。……頭が覚めた。アラクノイドは殺せ。あの人間の魔法は厄介だが、恐らく攻撃を受け流す以上のことはできない。魔力が尽きるまで蟲で甚振れ」

「ええ、分かった」



 ――だよなあ。

 こんなの、精々一発ネタみたいなもんだ。

 これだけでどうにかなるとは思ってない。



「すみません、イユさん。もう少し耐えてください」

「……まだ、間に合う。ウチの魔法を使えば桃吾を地中に逃がすことはできる。地面と桃吾を一体化させればな。……ウチが死んだ後にどうなるかは分からへんけど、少なくともここでアイツらに取っ捕まるよりマシやろ」

「イユさんの魔法って、イユさん自身には効かないんですか?」

「……ああ、ウチの魔法はウチ自身には効かん」

「じゃ、ダメです。俺とイユさんの双方の生還。これが最低条件です。それが達成されないなら、意味なんてない」

「でも、この状況じゃ――」

「大丈夫ですよ。どうやら良いタイミングで来たみたいだ」


 

 俺は、言いかけるイユさんの言葉を遮った。



「本当に良いタイミングだ。相変わらず優秀だな――俺の弟は」



 俺の視界の端で、何かが陽光を浴びて輝いていた。

 遠く遠くに見えるその輝きはやがて、段々と光が増していき――。




「――お前らぁあああああああああああ!! 身を守れぇえええええええええええええ!!」



 エコーが叫ぶのと同時だった。

 周囲を更地に変えるほどの艦砲射撃が、魔族とモンスターの群れを襲った。







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